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目を鍛えるトレーニング術

ビジョントレーニング跳躍性眼球運動上級「数字さがし-複雑な形の数字50を追ってみよう-」

メノコトビジョントレーニングシリーズの3回目。跳躍性眼球運動の上級編「数字さがし-複雑な形の数字50を追ってみよう-」を紹介します。

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ビジョントレーニング跳躍性眼球運動上級「数字さがし-複雑な形の数字50を追ってみよう-」(数字あり)

これは大きさも形もさまざまな、1から50の数字を順に目で追っていく「数字探し」です。一見、シンプルなラインで区切られているだけのように見えて、よく見ると左右対称ではなくバラバラ。じっと見ていると目が疲れてきそう…と思うかもしれませんね。そう、上級者向けのトレーニングなので難易度は高くなっています。

【ビジョントレーニング注意事項】
・眼に病気がある方、また気になる方は、眼科を受診してビジョントレーニングを行うことが可能かどうか医師に確認してください。
・遠視、近視、乱視などがありメガネなどで矯正する必要がある場合は、矯正を行ってからトレーニングを始めてください。
・トレーニング中に眼の痛みを感じた場合はトレーニングを中止して、眼科を受診してください。

 

▼初級・中級からチャレンジしたい方はこちら
ビジョントレーニング跳躍性眼球運動初級「数字さがし-丸に入る数字50を追ってみよう-」
ビジョントレーニング跳躍性眼球運動中級「数字さがし-5種類の図形に入る数字50を追ってみよう-」

トレーニングの基本「形も大きさもバラバラの数字を追っていこう」

トレーニング方法

シンプルな線で区切られた枠の中に、1~50の数字が並べられています。数字は縦長のものや横長のもの、斜めになったものやひしゃげたものまでさまざまあります。

そんな形に惑わされることなく、1から順番に指でタッチしながら目だけで数字を追っていきましょう。制限時間は90秒です!

どれくらいできるかの目安

最初の挑戦で50までタッチできた人は、かなりのツワモノかも!?  50までタッチできなくても、ガッカリすることはありません。上級編なので最後まで タッチできる人のほうが少ないのではないでしょうか。

もし90秒以内で全部タッチできるなら、次はタイムを計ってみましょう。より早く目を動かして数字を見つけられるようになれば、トレーニング力がアップします。

やってみよう!「グニャグニャの数字に惑わされないで!」

1.いきなり焦るかも?1番はどこにある?

数字と数字の間隔が狭いので、「11」や「21」といった別の数字まで目に飛び込んでくるような感覚になるかもしれません。落ち着いて「1」を探してくださいね。

2.見つけられたら次は2番を探して!

2番を探すときは、さらに「21」や「22」などたくさんの「2」が目について、より苦労するかもしれません。焦らず確実に探してください。

3.3番以降も同じように繰り返し数字を追います

大きく書かれた数字や小さく書かれた数字、同じように見つけられますか? 意外と大きく書かれた数字が見つけにくいことがあるので、慎重に探してみましょう。

4.90秒の制限時間を意識しすぎないで!

早く見つけようとするあまり、目が文字をしっかり捉えていなければ、筋肉を十分に動かせていないかもしれません。時間がかかってもいいので、しっかり一つひとつの数字を見つけましょう!

 

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ポイント・コツ「いくら早くても基本を守らなくちゃ意味がない」

1.焦って頭が動いていませんか?動かすのは目だけですよ

頭を動かさず、目だけで数字を追うことが一番大事なポイントです。上級編は数字と数字の間隔が狭く、隣の数字に惑わされ探しにくいと思いますが、頭は動かさないようにしてくださいね。

2.数字がいっぱいで目がチカチカ!「視野を広く」を心がけて

上級編は数字と数字の間が狭いので、一度にたくさんの数字が目に飛び込んでくるような感覚になり、見つけるのが難しいもの。広い視野でシート全体を見ながら、一つひとつの数字をしっかりと見るように意識しましょう。

3.一生懸命になりすぎず、楽しむことも大事

上級編ともなると力が入るかもしれませんが、トレーニングは楽しんでやるほうが効果があるといわれています。見つからないからと、息を止めたり肩に力が入ったりすると筋肉が緊張してしまいます。リラックスして、楽しんで取り組んでくださいね。

「数字さがし」跳躍性眼球運動上級では、こんなことも鍛えられる!?

このトレーニングは、ジャンプするように目を動かす「跳躍性眼球運動」です。普段の生活では「眼球の動き」を意識することはあまりないと思いますが、実はさまざまなシーンで活用されているんですよ。

例えば文章を速く読める人は、跳躍性眼球運動能力が発達していると考えられます。速読の一つの考え方としては、「広い視野で文字を塊として捉えながら、必要な箇所へスイスイと目を動かしていくこと」という論理もあるようですが、まさにこの跳躍性眼球運動のポイント1、2と同じですよね。

球技などのスポーツでも、跳躍性眼球運動をしています。例えばサッカーで、広いフィールドの中で瞬時に敵味方を見分け、距離を測り、ピンポイントにパスを出すという行為も、跳躍性眼球運動が大きく関わっているといわれています。

一回きりじゃ意味がない!毎日続けて鍛えよう!

跳躍性眼球運動上級トレーニング用シート(数字なし)

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ビジョントレーニング跳躍性眼球運動上級「数字探し-複雑な形の数字50を追ってみよう-」(数字なし)

「初めてやったら、50までタッチできたからもう終わり」「全然できないからやーめた」では意味がありません。できる人もできない人も、続けてやることが一番大事です。難易度の高い上級編ですが、記憶力のいい人は繰り返すことで「何となく数字の配列を覚えちゃった」と言われるかもしれませんね。そんなときは「数字なし」のシートをプリントアウトして活用してください。

数字は太く書いたり細く書いたり、「数字あり」のシートを参考に、いろんなデザインで書くようにしてください。複雑になればなるほど、トレーニングの難易度があがります。

とにかくこのトレーニングは「少しの時間でも毎日継続すること」が一番大事です。上級が難しかったという人は、初級や中級もありますので、自分にあったトレーニングを探して続けてみてくださいね。

 

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※ 本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断、治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【画像】
ビジョントレーニングシート:監修 北出勝也先生

この記事を書いた人

戸田 友里

わかさ生活プロアドバイザー。一人でも多くの人に目の健康に関する正しい情報を伝えたいと、Webや紙面で発信する活動を行っています。ビジョントレーニング指導者1級。

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