野菜が健康に良いことは知っているけれど、毎日十分な量を摂れているという人は少ないのではないでしょうか。
厚生労働省や日本栄養士会が推奨している野菜の摂取量は1日あたり350g。ところが平成29年に行われた厚生労働省の「国民健康・栄養調査」では、野菜の平均摂取量は、男性が295.4g、女性が281.9gと、約50gも足りていないということです。
そこで今回は、常備菜として食べられるセロリのレシピを紹介します。セロリには、β-カロテンが含まれているんですよ。
β-カロテンって何?
β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わるという特性があります。
ビタミンAは目が光を感じるのに必要な網膜の物質ロドプシンの主成分。ロドプシンは、暗がりでもわずかな光に反応して壊れ、その刺激を脳に伝えるという役割をもっています。そのため、不足すると暗いところが見えにくくなるといわれている成分なんですよ。
また、ビタミンAは過剰摂取すると健康上のリスクがあるといわれていますが、β-カロテンは必要に応じて変換されるので、ビタミンAの供給源としての過剰摂取の心配がないといわれているようです(※1、2)。
目の健康のために、β-カロテンは積極的に摂りたい成分といえそうですね!
思い立ったら作ってみよう!「セロリの浅漬け」
材料
・セロリ1本
・顆粒昆布だし 小さじ1
・砂糖 小さじ1
・酢 小さじ1
・塩 ひとつまみ
・鷹の爪 1本
作り方
①セロリは筋をとり、薄めの斜め切りにします。
②鷹の爪は種をとり、輪切りにしておきます。
③ポリ袋にセロリ以外の材料を全て入れ、軽く混ぜあわせます。
④薄切りにしたセロリを③の袋にいれて水分が出てくるまで軽く揉みこみます。
⑤水分が出てきたら、袋の中の空気を抜いて冷蔵庫で10分ほど漬けたら完成です。
セロリの浅漬けは栄養豊富?β-カロテン以外にも!
今回のレシピでは、セロリ1本(約100g)を使っています。セロリ100gあたりの栄養素は次の通り。β-カロテン以外にも、体内ではほとんど作ることができないビタミン類、妊娠の可能性がある人が摂りたい葉酸、塩分の摂りすぎを調整する上で重要なカリウムなども含まれているんですよ。
・β-カロテン 44μg
・ビタミンK 10μg
・葉酸 29μg
・ビタミンC 7㎎
・カリウム 410㎎
セロリの浅漬けで野菜不足解消に役立てよう!
浅漬けは簡単に作れるのが魅力。作ってすぐに食べるのはもちろん、朝パパッと作って夜に食べたり、夜パパッと作って次の朝に食べたり、上手に活用してもらえればと思います。
日本人は平均的に1日50gほど野菜が不足しているわけですから、今回のレシピで作ったセロリの浅漬けを半分食べれば不足分を補えるというわけです。
目やカラダの健康を考えて、「セロリの浅漬け」を作ってみませんか?
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【参考】
※1 : 監修 井上正子 新しい栄養学と食のきほん事典P64、65
※2 : 監修 中村丁次 栄養の基本がわかる図解事典P76