春が近づくと、「今年の花粉の飛散量は…」「PM2.5が…」などという話題が出始めます。こうしたニュースを聞くと、アレルギーのある方は憂鬱に感じられるのではないでしょうか。
そこで今回は、アレルギーとの関係についてさまざまな研究が行われている乳酸菌と、乳酸菌を手軽に摂れるレシピを紹介しますね。
アレルギーと乳酸菌にはどんな関わりがあるの?
乳酸菌がアレルギー症状の軽減にどう関わっているかについては、多くの大学やメーカーなどがさまざまな研究を行っています。
2009年2月に発表された岡山大学とオハヨー乳業株式会社との共同研究。アレルギー性鼻炎モデルマウスに対してL-55 乳酸菌と S4-A 酵母の菌体を同時に摂取すると、くしゃみ反応や鼻かき行動が緩和されたとしています(※1)。
2004年10月、キリンビール株式会社基盤技術研究所は、アレルギー状態を強く誘導したマウスに対して乳酸菌 KW3110 株を摂取させたところ、アレルギーの進行が抑制されたとしています(※2)。
乳酸菌にはさまざまな種類があり、それぞれ特定の乳酸菌についての研究になりますが、乳酸菌がアレルギーを緩和するという結果はすでに多くの研究グループが発見しています。
ただ原因の解明に至っていないのが現状のようなので、早く解明されることを願いたいですね。
甘みをちょい足し「ホットヨーグルト」レシピ
材料(1人分)
・ヨーグルト(100g)
・牛乳(100ml)
・ジャムやはちみつ(大さじ1杯程度)
ホットヨーグルトの作り方
①耐熱のカップにヨーグルトを入れます
②お好みで、ジャムやはちみつ、オリゴ糖を加え、よく混ぜます
③牛乳を加えて軽く混ぜたら、ラップをせずに電子レンジで温めます(600Wで40秒~60秒が目安。カップの大きさやレンジによって加熱時間は調整してください)
ポイントは温度!
乳酸菌は熱に弱いという特徴があります。温める温度は乳酸菌を殺さないようにいずれも約40℃程度までに抑えるようにするといいでしょう。
また、温めたら早めに飲みましょう。放っておくと酸味が強くなることがあります。
お腹に優しい「ホットヨーグルト」を飲むタイミング
ヨーグルトというと「朝食べる」イメージが強いかもしれませんが、タイミングはいつがいいのでしょうか。
身体も温まる?朝のホットヨーグルト
朝一番に冷たいヨーグルトを食べるのはちょっと…という方にも、ホットヨーグルトはおすすめです。当然のことながら冷たさによる刺激が少ないですし、身体の中から温めてくれますよ。
カルシウム摂取にも?夜のホットヨーグルト
カルシウムを多く含むホットヨーグルトは、カルシウムの摂取にもいいでしょう。就寝中は成長ホルモンの分泌が多いタイミングでもありますので、夜に飲むのもいいかもしれませんね。
乳酸菌の効果を高めるタイミングがあった!
乳酸菌は胃酸に弱いという特徴があるので、酸性度が高くなる空腹時より食中や食後が良いといわれています。朝でも夜でも好きな時間帯でいいのですが、「食中や食後に飲む」ようにしてくださいね。
乳酸菌は続けて摂取することが大事です。毎日の「ホットヨーグルト」を今日から始めてみてはいかがでしょうか。
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※ 本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断、治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。
【参考】
※1 : A double-blind trial of Lactobacillus paracasei KW3110 strain administration for immunomodulation in patients with pollen allergy.
※2 : 抗アレルギー効果のある乳酸菌 KW3110 株の発見と活用