最近、目を酷使しているな、疲れがたまってきたな…そう感じたとき、どんなふうに疲れをとっていますか? 目の周りを温めたり、マッサージをしたりするのが一般的かと思いますが、体の中から疲れをとるには、食事にも気を配りたいもの。
ビタミンB1は、疲労に関わる成分という話を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。また、目の疲れを癒やしてくれるという話もあるようです。そこで今回はビタミンB1にどんな働きがあるのか説明するとともに、ビタミンB1が摂れるレシピを紹介します!
目にも!?疲れの解消に役立つビタミンB1
ビタミンB1は、糖質の代謝に不可欠なビタミンで、代謝の過程で疲労物質の処理にもかかわっている(※1)といわれています。ビタミンB1は疲れを感じたときに意識して摂取したいビタミンのひとつといえるでしょう。
また、ビタミンB1は疲れた目のケアに良いともいわれています。全国健康保健協会のコラム(※2)には「ビタミンB1とB12には、視神経や筋肉の疲労を解消し、視力を向上させる作用がある」「ビタミンB1の不足から起こる疲れ目もありますので意識的に摂りましょう」と書かれているんですよ。
目の疲れって定義がしづらく、あまりハッキリとしたエビデンス(研究結果)はないようですが、デスクワークが続き目の疲労を感じる…といったときには、役立つかもしれませんね。
薄切り肉を使うから、煮込み料理も短時間!「豚肉のトマト煮込み」
材料(1人分)
・豚バラ薄切り肉 100g
・塩コショウ 適量
・オリーブ油 大さじ1/2
・たまねぎ 1/4個
・にんにく 1/2片
・トマト缶 1/4缶
・塩コショウ 適量
・パセリ 少々
作り方
①にんにく、たまねぎを薄切りにする。
②豚バラ肉は全体に塩コショウし、オリーブ油を入れて温めたフライパンに入れて両面を焼く。
③焼いた豚バラ肉を取り出し、同じフライパンに、にんにくを入れて炒め、香りが出てきたら玉ねぎをいれて炒める。
※豚バラ肉から出た油が多いようならキッチンペーパーなどで少しふき取ってください。
④トマト缶と豚肉を加えて弱火で焦げ付かないように加熱し、塩コショウで味を調える。
⑤器に盛り付け、パセリをちらす。
ビタミンB1の必要摂取量の半分が摂れる!
豚バラ肉100gには、ビタミンB1が0.51mg含まれています。ビタミンB1の1日あたりの摂取推奨量は、成人男性で1.2〜1.4mg、成人女性で0.9〜1.1mg程度といわれているので、このレシピでは1日の約半分量が摂取できる計算です。
豚バラ肉の脂やカロリーが気になる人は、豚ヒレ肉や豚ロース肉に変えるとあっさりと食べられますし、ビタミンB1もより多く摂ることができそうです。体調や気分に合わせて、豚肉の種類を変えてみるのもいいですね。
また、豚肉と相性が良いとされるトマトのリコピンも摂取できるこのレシピ。リコピンと目の研究も進んでいるようなので、目の疲れを感じているときの夕食に、いかがでしょうか。
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※本サイトで紹介した各食材の栄養素含有量の比較はあくまでも一般的な品種などによる参考値であり、品種や保存方法などにより大きく異なることがあります。
※ 本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。
※写真はイメージです。本レシピとは異なります。
【参考】
※1 : 上西一弘,栄養素の通になる第2版,2008年,P76-77
※2 : 全国健康保険協会|食事と生活習慣で疲れ目・かすみ目予防