一部の小学校では授業でタブレットが導入されるなどデジタル教育が進む中、コロナ禍の影響によってオンラインで参加する機会も増え、お子さんの視力低下が気になっている方も多いのではないでしょうか。
実は魚から摂取できるDHAは、子どもの視力低下と関係があるという興味深い研究があるようです。
育ち盛りのお子さんがいる家庭ではお肉がメインの献立になることが多いと思いますが、DHAにはさまざまな健康効果があるといわれ意識して摂取したい成分です。
そこで今回は副菜としておすすめの、DHAが摂れる「かつおの角煮」レシピを紹介します。
DHAが子どもの視力改善を促す研究が!
DHAは目の網膜に多く含まれて いて、目の健康との関わりが示唆されています。たとえば「わかさの秘密」によると、「DHAを含んだパンを小学生に食べさせたところ、視力が改善されたという結果も報告された(※1)」 とのこと。
子どもの視力改善に関わる 可能性があるとは驚きですね。
また、農林水産省のコラムでは「脳の発達促進」「痴呆予防」「視力低下予防」といった効果が期待できる(※2) とも書かれています。
このようなことから、DHAは子どもにも積極的に摂らせたい成分といえるのではないでしょうか。
骨なしだから食べやすい「かつおの角煮」レシピ
材料(4人分)
- カツオ(柵) 250g
- れんこん 40g
- しょうが 1かけ
- 酢 適量
- 塩 適量
【調味料A】
・しょうゆ 1/5カップ
・酒 大さじ2
・みりん 大さじ2
作り方
- カツオは皮つきのまま一口大の角切りにしてザルに並べ、全体に塩を振ってしばらくおき、生臭さを取る。
- しょうがは薄切り、れんこんは皮をむいて食べやすい厚さに切り、酢水につけておく。
- 1のカツオを軽く洗ってザルに入れ、熱湯の中をさっとくぐらせて身を引き締めたあと、水気をしっかり切る。
- 鍋に調味料Aとしょうがを入れ強火で煮立て、3のカツオを加えて弱火にする。蓋はせず、焦がさないように鍋底から大きくかき混ぜながら2~3分煮る。
DHAが摂りたいならカツオ選びは季節も重要!
カツオは年に2回旬があるとされている魚です。脂ののりがどれだけ違うかというと、100g中の脂質が初カツオは0.5gなのに対し、戻りカツオは6.2g と約12倍もの差があるんです。
違うのは脂ののりだけではありません。実はDHAの量にも大きな差が!
初カツオ100g中120mgに対し、戻りカツオ100g中970mg と約8倍も差がでるんです。だからDHAを摂りたい場合は秋のカツオがぴったりというわけです。
戻りカツオで作れば、「かつおの角煮」1人分でDHAを606mgも摂取することができます。
副菜を上手に活用して魚を食べる習慣を
今回紹介した「かつおの角煮」は、少し濃いめの味付けで、骨がない切り身を使っています。そのため、魚が苦手なお子さんでも食べやすいと思います。
こうした副菜を上手に活用して、目の健康が気になるお子さんに魚を食べさせてみてはいかがでしょうか。少しずつでもDHAを摂取する習慣ができるといいですね。
※本サイトで紹介した各食材の栄養素含有量の比較はあくまでも一般的な品種などによる参考値であり、品種や保存方法などにより大きく異なることがあります。
※ 本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。
【参考】
※1 : DHA|わかさの秘密
※2 : 農林水産省 特集1 だからお魚を食べよう