
気温も高くなり、本格的な夏が近づいてきましたね。
 そして夏の季節に旬を迎える夏野菜として、人気なのが「なす」です。
 実はなすの90%以上は水分なんですよ。
 このように聞くと、一見栄養素が少なそうに思われがちですが、なすにはこの時季おすすめの栄養素が含まれていることをご存じですか?
 今回はそんな夏野菜の「なす」に含まれる栄養素や、おすすめの食べ方についてご紹介します!
なすに含まれる特有の栄養素「ナスニン」とは?その働きと魅力をご紹介!
なすの皮には「ナスニン」という成分が含まれており、これはブルーベリーや紫キャベツなどの紫色の食品に豊富に含まれている天然色素「アントシアニン」というポリフェノールの一種です。
 ナスニンには強い抗酸化作用があり、紫外線が強い夏の季節に嬉しい働きをしてくれます。夏の紫外線といえば「日焼け」というイメージが一番強いのではないかと思いますが、実は紫外線は日焼けだけでなく老化や疲労の原因に大きく関わっています。
 私たちは紫外線を浴びると、体内で「活性酸素」とよばれる通常よりも活性化された酸素が発生します。活性酸素は私たちの体を守る働きがある一方で、増えすぎると老化や疲労の原因となってしまいます。
 ですので、夏のように紫外線が多い季節には、抗酸化作用のある野菜を摂ることで、活性酸素を減らすことにつながるため、なすに含まれる「ナスニン」は夏におすすめなのです!
なすのおすすめの調理方法は?
なすを切ると中は白く外側だけが紫色をしているように、ナスニンは皮の部分に多く含まれているので、なすを調理する際は皮ごと使用しましょう。
 なすは油との相性が良いので、炒め物や天ぷらなどによくしますが、油でコーティングすることによって皮の部分からナスニンが流れ出るのを防ぐだけでなく、鮮やかな紫色を保つことができます。
 また、ナスニンは水溶性のため長時間加熱すると色素が流れ出てしまいますが、みそ汁やスープなど汁も一緒に食べられる調理方法だとナスニンも一緒に摂れるのでおすすめです。
暑い日にはこれ!さっぱり揚げなすの南蛮漬け
材料(4人分)
・なす 8個
 ・にんにく 1かけ
 ・ねぎ(青ネギ・白ネギどちらでも可) 6cm
 ・赤唐辛子 1~2本
 ・だし汁 2/3カップ
 ・しょうゆ 1/2カップ
 ・酢 1/2カップ
 ・砂糖 大さじ1
 ・揚げ油 適宜
つくり方
 1.にんにくはみじん切りにし、ねぎは粗みじんに切る。
 赤唐辛子は、へたと種を取り除いて小口切りにする。
2.漬けだれを作る。
 鍋にだし汁、しょうゆ、酢、砂糖、赤唐辛子を合わせてひと煮立ちさせ、バットなどに移す。
3.揚げ油を熱しはじめる。
 なすはへたと先端を切って縦半分に切り、皮目に斜め格子状に切り目を入れる。
4.揚げ油が高温(油の中に菜箸を入れて菜箸を入れて、箸全体から泡が絶え間なく上がる程度)になったら、なすを1/3~半量入れて、強火で色よく揚げ、揚げたてを、合わせた漬けだれに漬け込む。
 残りのなすも同様にして揚げ、漬ける。

5.なすの粗熱が取れたら、にんにく、ねぎを加え、冷蔵庫で30分ほど冷やして完成。

さいごに
暑い夏には簡単にさっぱり食べられる副菜が、一品あればうれしいですよね。
スーパーに行けば年中見かける「なす」ですが、夏の今が旬の野菜です。
 味が浸み込みやすく、どんな調理法でも美味しく食べられるので、ぜひいろいろな食べ方で食事に取り入れてみてくださいね。
・なすについて詳しくはこちら▼
https://himitsu.wakasa.jp/contents/eggplant/