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目に良い食べ物・栄養素と調理法

美肌だけじゃない!?目の健康にも働くビタミンのチカラ

目に働くビタミンを含む食材

ビタミンは「美肌のために欠かせないもの」というイメージがあるかもしれません。でも実は、疲れ目の回復をはじめとして目の粘膜保護など、目を健やかに保つためにも必要な成分です。

ビタミンにはたくさんの種類があります。そこで健康に役立つビタミンにはどのような働きがあるのか、あわせてビタミンを含む食品について一部厳選してお伝えします。

ビタミンAは粘膜を保護する

ビタミンAは、目の粘膜や皮膚などの状態を健やかに保つ働きがあります。ビタミンAが不足すると粘膜が乾燥しやすくなり、ドライアイになるリスクが高まると考えられています。

また、ビタミンAは視覚機能そのものに大きく関係しており、目の網膜で光を感じる物質「ロドプシン」の主成分でもあるため、不足すると暗いところで見えにくくなる夜盲症(やもうしょう)になることもあるといわれています。

ビタミンAを多く含む食品は、緑黄色野菜やレバー、うなぎなどです。
健康な人の場合、肝臓で十分蓄えられているため不足することはほとんどないと考えられます。また、ビタミンAは摂りすぎると過剰摂取となる場合があるため摂りすぎにならないようにしましょう。

緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンは、ビタミンA前駆体であり、体内で必要な分だけビタミンAに変換されるため過剰症の心配がなく安心です。サプリメントなどの場合「β-カロテン」として摂取するのがおすすめです。

ビタミンB群は疲れ目の改善をサポート

ビタミンB群は、目の粘膜や末梢神経を正常に保ち、血行を促進する働きなどがあることから、眼精疲労の改善に有効な成分としても知られています。

ビタミンB1やB12は視神経の働きを促し、視力が低下するのを防ぐ働きがあります。またビタミンB2は目の細胞の再生に関わっており、不足すると目が疲れやすくなったり充血したりすることがあるといわれています。ビタミンB6は筋肉の主成分であるたんぱく質の分解・合成を助ける働きがあります。

ビタミンB群には他にも、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸といった8種類があり、それぞれの機能もさることながら、B群同士が互いに結びつくことで作用を高めるといわれています。

ビタミンB群を多く含む食品は、豚肉、玄米、たまごなどがあります。

ビタミンCは水晶体の透明度を維持

肌や髪を美しく保つコラーゲンの生成に役立つため、美容に良いといわれているビタミンCは、目の水晶体を健やかに保ち、水晶体の透明度を維持する働きがあります。また、ビタミンCの欠乏は、白内障の進行に影響していると考えられています。

ビタミンCは目の毛細血管を正常に保つ働きがあるともいわれており、視力の維持にも役立っています。

ビタミンCを多く含む食品は、かんきつ類、緑黄色野菜などです。ビタミンCは多く摂取しても、汗や尿などで体外に排出されてしまいます。つまり、蓄えておくことができないため、こまめに摂取する方がより有効な成分ともいえますね。

ビタミンEは抗酸化作用を持つ

ビタミンEには、体内の脂質酸化を緩やかにする抗酸化作用があります。

活性酸素などによる老化のスピードを緩めることにより、老眼の予防になったり、目の老化である白内障の進行を抑えたりします。また血行を良くする働きがあるため、目の周りの血流をよくすることで、疲れ目の改善も期待できます。

ビタミンEを多く含む食品は、たらこ、アーモンド、ごまなどです。

ビタミンを上手に摂取して健やかでキレイな目を

美容に良いといわれているビタミンは、健康でキレイな目にも欠かせないものです。

ビタミンにはさまざまな種類があり、それぞれ違う働きがあります。しかし、どれか1つだけ摂れば良いというものではなく、バランスよく適量を摂取することが大切です。

暮らしの中に上手にビタミンを取り入れ、健やかでキレイな目を維持していきましょう。

 

※本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断、治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

この記事を書いた人

メノコト365編集部

目の健康に関するあらゆる情報を発信しています。子どもたちが健やかな目で生活できるように、小さなうちから正しい健康習慣を身につけてもらうための健育イベントを開催するなど、目の健康について意識を高めるきっかけになることを願い様々な活動をしています。

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