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中身まで真紫!普通のブルーベリーとは何が違う?北欧の野生種「ビルベリー」が奇跡と呼ばれる理由

果実だけではなく、ジャムやスイーツなど私たちの生活に身近な存在のブルーベリー。ブルーベリーがどのように収穫されているかご存知でしょうか。広大な畑で機械を使ってブルーベリーが大量に収穫されている風景を思い浮かべる方が多いかもしれません。 

また世の中で一般的にみられるブルーベリーは、近くの畑や家の庭でも栽培することができますが、北欧の野生種「ビルベリー」は、それとは正反対の環境で育ちます。 

滝本久美子さん

今回、フィンランド在住で、長年現地の森を歩き、ビルベリーの買い付けや調査に心血を注いできた滝本久美子さんに「奇跡のビルベリー」について教えていただきました。 

ビルベリーと一般的なブルーベリー、一番の違いは何でしょうか? 

滝本さん: 一言で言えば、「野生であるかどうか」ですね。人の手によるコントロールが一切効かないです。 

ビルベリーは北欧の森で自生するもので、人間が畑で作ることはできませんし、フィンランドの森にある苗を、北欧国内の中でも条件がわずかに違うところに植え替えた途端に、実らなくなります。 
自分の家の庭に持って帰っても、実はならなくなってしまうので、特定の場所と環境でしか育たない本当に特別な果実です。 

またビルベリーが育つ土壌は、氷河期時代に削られた岩場に長い年月をかけて苔が重なり、自然にろ過された清らかな水が流れる場所でなければいけません。 

さらに、天候も大きく左右しますが、一番大きく影響を与えるのが北欧の夏の期間にある「白夜(びゃくや)」です。5月中旬から8月にかけて、太陽が沈まないので、果実が自分の身を守るため、ストレスを跳ね返そうと、紫色の天然色素「アントシアニン」をたっぷりと蓄えます。

この「アントシアニン」はサプリメントにも多く使用されていますが、私たちが普段スーパーで見かける栽培種のブルーベリーと、北欧の野生種ビルベリーでは、アントシアニンの量に大きな差があります。
一般的なブルーベリーは中身が白っぽいものが多いですが、ビルベリーは皮だけでなく実の中まで濃い紫色をしています。 

そして夏の暑さだけでなく、冬の積雪量も重要です。
厳しい北欧の冬を越えるには苗がすっぽり隠れるほどの「適切な積雪量」がないと、苗はマイナス数十度の寒さで死んでしまいます。
適度な雪が毛布のように苗を覆うことで、厳しい寒さからビルベリーを守り、次の春へと命を繋ぎます。 

年間を通じた完璧な自然のサイクルが揃ったときにだけ、一般的な栽培種に比べてアントシアニンをたっぷり蓄えた最高品質のビルベリーが誕生するのです。

栽培できないとなると、収穫も大変そうですね。

滝本さんはい、機械は一切入れませんから。森の中は岩や苔だらけで、足場も悪い。重機を入れるなんて不可能です。またビルベリーは皮が非常に薄くて繊細。乱暴に扱うとすぐに潰れて、大切な成分が流れ出てしまいます。 
のため、一粒一粒「手摘み」で収穫します。 

ビルベリーって、実は上から見ても見えないんですよ。葉っぱの下に隠れるように、一粒ずつ実るんです。
収穫時期は1年のうちでわずか4〜6週間。その限られた期間に、熟練の収穫者が腰を痛めながら、泥だらけになって集めてまわる。 

私もその時期は各地の森を見てまわりビルベリーを摘むと1日の終わりには手もスニーカーも青紫に染まっています。それこそがビルベリーの命であるアントシアニンの濃さの証なんです。 

まさに「奇跡の一粒」ですね。

滝本さん:北欧の人にとって、森は「守るべき宝物」です。ビルベリーも宝のような存在といえます。
森に入れば誰でも自由に実りを享受できる「自然享受権」がありますが、誰もが森になっているビルベリーを収穫したり、リラックスしたり、北欧の人にとっては森はとても身近な存在です。だからこそ、彼らは決して森を汚しません。 
最近は世界的な物価高や物流の混乱、さらには気候変動の影響で、良質な野生種の確保は年々厳しさを増しています。「昨年と同じ場所に行けば、同じ品質のものが手に入る」という保証はなく、ビルベリーは自然の恵みだと痛感しえいます。 

それでも過酷な自然を生き抜くビルベリーの持つパワーを信じています。 

だからこそ、植樹活動などといった森へ恩返しをしていくことで自然への感謝を表し続けたいという気持ちも自然に心に生まれます。 

まとめ 

滝本さんへのインタビューを通して、ビルベリーが単なる植物ではなく、北欧の厳しさと豊かさを象徴する「奇跡の果実」に見えてきます。 

次にお手元のサプリメントを飲むたびに、その一粒に込められた、北欧の厳しい自然の中で産まれたビルベリーのパワーと物語を思い出してもらえたら嬉しいです。

 

 

この記事を書いた人

メノコト 編集部

目の健康に関するあらゆる情報を発信しています。子どもたちが健やかな目で生活できるように、小さなうちから正しい健康習慣を身につけてもらうための健育イベントを開催するなど、目の健康について意識を高めるきっかけになることを願い様々な活動をしています。

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