文字の
サイズ

アイメイク・アイケア

WBC侍ジャパン選手も使うアイブラックとは⁉

晴天の野球場画像

2023年3月6日に開幕した第5回「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」。
侍ジャパンの活躍が著しく、全国各地で盛り上がりを見せています。

その中で、選手の目の下に黒いインクのようなものが塗られている…。
パンダの目のようなあの黒い物は何?
と話題になっています。今回はその正体についてお伝えいたします。

目の下の黒い正体は「アイブラック」

選手の目の下の黒いインクのようなものの正体は「アイブラック」と呼ばれるものです。
1940年代にアメリカンフットボール界で登場し、現在は野球やソフトボールなどに広まっています。
球場の太陽光やスタジアム照明下では、目の下で反射した光でコントラスト感度が鈍り、空中に上がったボールを見失うなどプレイに影響することがあります。アイブラックを使用することで、光反射を防ぐことができ、選手がボールを見失うことなくベストなプレイができるようになります。

アイブラックの種類

アイブラックは、ステッカータイプのもの、グリースタイプのものがあります。

ステッカータイプ

ステッカータイプは簡単に取り外しのできるタイプになっています。
汗に強く一度張り付ければ汗で剥がれ落ちてくることもありません。

グリースタイプ

グリースタイプのものはスティック状で自分の好きな形を描くことができますので、選手の個性などを表現しやすいものになっています。
WBCで活躍する選手もグリースタイプを多く使用しているようです。

アイブラックの科学的根拠

ヌートバー選手プレイ画像引用元:読売新聞オンライン

1940年代から使用されたアイブラックですが、当時は商品として販売されておらずまた科学的根拠もありませんでしたが、2003年のとある実験において、科学的な根拠が実証されることになります。

A アイブラックのグリースを塗った人

B アイブラックのステッカーを貼った人

C ワセリンを塗った人

被験者を上記の3グループに分け、自然の直射日光の中でコントラスト感度を検査しました。
この実験の結果、アイブラックのグリースを塗った人は、ワセリン、アイブラックステッカーを塗った人よりも太陽下においてコントラスト感度の改善に効果があると結論づけられました。
選手がグリースタイプを使用するのは、個性を出しかっこよく見せたい以外にも、効果が実証されているからなのですね。

アイブラック メイクによるトラブル

アイブラックは、本来の目的で使用する分には問題ないのですが、過去、MLB(メジャーリーグベースボール)、NFL(ナショナルフットボールリーグ)で「威嚇」を目的とするようなメイクを施した選手がおり、このようなケースにはMLB、NFLは高額な罰金を科すなど厳しい対応をしたケースもあります。

まとめ

WBCの盛り上がりの後には、4月にはプロ野球も開幕します。
どの守備位置の選手がアイブラックを使う率が高いのか?などチェックしながら野球を楽しむのも良いかもしれませんね。

参考URL
JCASTニュース
https://www.j-cast.com/2019/04/15354774.html?p=all

 

 

 

この記事を書いた人

奥田佳寿子

わかさ生活メノコトプロアドバイザー。自身も緑内障により左目半分の視野を失う。その経験を活かし、お客様に寄り添った情報発信を行っています。

こちらの記事もおすすめ