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目にまつわるお役立ちニュース

1年に一度は目の健康チェック! 早期発見・治療の継続が重要な「緑内障」後編

周辺視野が欠けている様子

緑内障。
一度は名前を聞いたことがあるけど自分には関係がないと思っている方も多いのではないでしょうか。最近は公益社団法人ACジャパンのTVCMをよく見かけるようになりました。
緑内障は日本人の中途失明原因第1位の目の病気です。誰もが発症する可能性はありますが早期に発見し、早期に治療を開始し、そして治療を継続できれば失明を防ぐことも可能となってきています。
今回はそのために行われている活動や自宅で簡単にチェックできるアプリが開発されていますので2回に渡ってご紹介しています。今回後編となります。
前編をご覧ください。https://menokoto365.jp/4531/

緑内障の早期発見に役立つアプリ「METEOR BLASTER(メテオブラスター)」

METEOR BLASTER(メテオブラスター)年々啓発活動が広がってきていますが、自覚症状がないのにいきなり医療機関を受診するのはハードルが高いと思っている方も多いのではないでしょうか。そんな時に役立つアプリが開発されています。
それは、宇宙空間が舞台のスマートフォン向けシューティングゲームで、片目ずつ5分プレイすることで、視野の状態をチェックできる「METEOR BLASTER」というアプリです。
操作はシンプルで、中央の照準に隕石が入ったらSHOOTボタンを押してビーム砲で撃破、時折キラっと現れる光の玉はCAPTUREボタンで捕獲します。これにより視野の状態を確認することができ、測定結果は、専門医に相談する際の判断材料として利用できるそうです
このアプリは東北大学大学院医学系研究科と仙台放送の共同開発により制作されました。今後は「esportsによる目の健康促進」という観点からさらなる機能拡張が予定されているようです。

目の病気に関する疑問にAIが答えてくれる

緑内障AI相談室画像視野の状態以外にも目に関して疑問に感じていることはないでしょうか。
そんな時には「眼疾患早期発見コンソーシアムのAI相談室」を活用してみてください。
眼疾患早期発見コンソーシアムは、目の病気の早期発見・治療のための情報や眼科についての正しい知識・情報を発信するために東北大学病院、宮城県眼科医会が中心となり、企業、団体、個人が集まって設立されたものです。
そして、東北大学医学部 眼科学教室教授で、日本を代表する緑内障の研究者である中澤徹(なかざわとおる)教授が会長を務められています。
webサイトには緑内障を始めとする様々な眼疾患についてわかりやすく解説する動画集やAIが会話形式で答えてくれる疾患Q&A「Dr.中澤 AI相談室」などがあります。
AI相談室では目の病気に関する、様々な疑問に中澤先生に代わってAIが答えてくれます。 ちょっとした疑問や悩み事などがあれば気軽に相談してみてください。

まとめ

緑内障は誰もが発症する可能性があり、早期発見・そして治療の継続により視力や視野を保てる可能性が高くなります。今回紹介したアプリなどを活用すれば医療機関を受診する前にセルフチェックができます。
少しでもおかしいと感じる方、又40歳以上の方は眼の定期健診を受けていただくことをおすすめします。
進行を抑制することしかできなかった緑内障の治療法の発展にも注目されていますが、まだまだ難しいのが現実です。

緑色のライトアップを見たら緑内障のことを思い出していただき、セルフチェックや医療機関を受診するなど目のことを考えるきっかけにしてみてください。

参考URL
「眼疾患早期発見コンソーシアム」
https://mewomamoru.net/

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

山本 旭彦

わかさ生活ヘルスキーパー。網膜色素変性症によって視野が狭くなり、暗いところも見づらい症状をもつ。視覚障がいへの理解、気軽にサポートできる環境を広めようと、「あきひこさんの一日」と称した出張授業を小学校などで継続的に実施しています。

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