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見えない・見えづらい方へのお役立ち情報

視覚障害者の見え方と暗闇でも明るく見えるロービジョン機器【後編】

夜盲症を助ける暗所視支援眼鏡

前編では視覚障害者には全く視力がなく、見えない「全盲」と様々な症状により見えづらさを感じている「弱視(ロービジョン)」の方がいることや、私がもつ「網膜色素変性症」という目の病気がどのような見え方なのかを紹介しました。
後編では網膜色素変性症による「夜盲症」で悩んでいる方に光を届けたいと開発されたロービジョン機器、暗所視支援眼鏡『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』に込められた想いや体験談、どのような場面で利用できるのかを紹介します。

暗所視支援眼鏡『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』に込められた想い

暗所視支援眼鏡『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』は「夜盲症」という昼夜問わず暗所での見え方に困っている方がたくさんいることを知ったViXion株式会社石塚隆之氏が「夜盲症の方の力になりたい!」という想いから開発が始まり、誕生しました。
「夜盲症」で困っている多くの方に届けたいと、日常生活用具として認められ、自己負担を限りなく少なくできるよう「夜盲症」の患者さまと共に自治体への働き掛けも行われていて少しずつ補助が出る地域が増えてきています。

『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』の機能

この機器には「低照度高感度カメラ」が搭載されています。0.6ルクスという月明り程度の光さえあれば、その光を増幅させディスプレイに明るくカラーで映すことができます。
これは、「夜盲症」の方が街灯がなく、月明りしかないような場所でも安全に歩けるような仕様になっています。

主な機能としては
①白黒反転
②最大9倍ズーム
③明るさ調節
などがあります。

「白黒反転」は文字を白く、背景を黒くする機能でロービジョンの方に対して文字が読みやすくなります。
「ズーム」は駅の電光掲示板を確認したり、美術館や映画館などある程度距離が離れたものを観る時に便利です。

また本体は「2018年モデル」「2021年モデル」のデザインの違う2種類から好みで選ぶことができ、どちらのモデルも”標準レンズ”と“広角レンズ”の2種類のレンズが付属しています。

 

MW10 HiKARI 2018年モデル

MW10 HiKARI 2021年モデル見え方に応じて自分でレンズの付け替えが可能で、通常は“標準レンズ”を、周辺視野が狭い方は“広角レンズ”を使うことで見える範囲が広がります。
オプションにはなりますが、リモートチャット機能もあり、離れたご家族などと映像送信、音声通話も出来るので安心です。

映像を見るためには・・・

私は現在40代、「夜盲症」と診断されたのは10代の頃でした。
10代の頃は視力もあり、視野ももっと広かったのですが、年々見えづらくなってきています。
特に40歳を過ぎてから一気に見えなくなって不安に感じていた時に暗所視支援眼鏡『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』のことを知り、期待を膨らませ使用してみました。
結果としては、私の場合、視野の中心部分がほとんど欠損しており、視力測定もできないくらい見えていないので、残念ながら明るい映像を捉えることができませんでした。
映像を見るためには
・中心視野が残っている
・矯正視力0.1以上  ※
が必要で、もし10代の頃に出会っていたら鮮やかな映像が広がっていたかと思うと残念に感じると同時に、暗所視支援眼鏡『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』をもっと多くの方に知っていただき、見える喜びを知っていただきたいと思うようになりました。

※お一人おひとりの目のご様子によって異なりますので、実際に体験いただくことをおすすめします。

『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』利用者の声

①「夜盲症」なのでほんの少しの薄暗い場所でも見えにくくなります。
美術館や水族館はまさにそんな場所ですが、『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』を使うと鮮やかに対象物を見ることができ、更にズーム機能を使えば今まで見えなかった細かな映像まで楽しむことができました。

②夜、外を歩いたり、夜景を見ても真っ暗な中に光の点々があるだけの世界だったものが、『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』を使うと建物や周囲の状況が見えるようになり、安全に歩くことができるようになりました。

③夜景を友人と楽しむことができました。久しぶりに見た夜景は感動ものでした。

④日中のテーマパークしか行けず明るいうちに帰らないと身動きが取れなくなるという心配があったのですが、『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』を使うことで心配がなくなり夜遅くまで楽しめたのが嬉しかった。

などたくさんの方が毎日の生活の中に取り入れて楽しんでいただいています。

※屋外での歩行は歩行訓練実施施設で訓練された後、白杖と一緒にご利用いただくことをお願いいたします。

まとめ

現在、網膜色素変性症を治療するための様々な研究が行なわれていますが治療法はまだ見つかっていません。
治療することが難しいのであれば技術によるサポートができないかという想いから開発されたのが暗所視支援眼鏡『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』です。
この存在により「夜盲症」や「視野狭窄」でお困りの方の生活が豊かになることが理想です。
「夜盲症」以外にも様々な症状に対するサポート機器の開発や病気を治療するための研究が日々行われていますので、近い未来、治せない病気が治療できるようになったり、障害が障害でなくなる日が来ることを願うばかりです。

※「低照度高感度カメラ」は赤外線の反射を利用したモノトーンの「暗視カメラ」とは異なります。

参考URL
・視覚障害者の見え方と暗闇でも明るく見えるロービジョン機器(前編)はこちらhttps://menokoto365.jp/3901/

暗所視支援眼鏡『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』に関するお問い合せ
Info_menokoto@blueberryeye.co.jp

暗所視支援眼鏡『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』体験店舗はこちら
※体験は事前にご予約をお願いします

 

わかさ生活書店京都立売西町店

わかさ生活書店名古屋伏見店

この記事を書いた人

山本 旭彦

わかさ生活ヘルスキーパー。網膜色素変性症によって視野が狭くなり、暗いところも見づらい症状をもつ。視覚障がいへの理解、気軽にサポートできる環境を広めようと、「あきひこさんの一日」と称した出張授業を小学校などで継続的に実施しています。

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