「昨日の飲み会、盛り上がったからなぁ…」「仕事で徹夜が続いちゃったし…」「携帯ゲーム、ついついハマっちゃって…」なんて、つい寝不足になってしまう日ありますよね。
そんな翌朝。
鏡を見て「きゃあ! 目が真っ赤じゃない。何これ~!!」ってことありませんか?
ただでさえぐったり疲れているのに、さらに目が真っ赤だとテンション下がりますよね。しかも、真っ赤すぎて、私の目大丈夫なの? と心配になることも。
そこで、一般的に「真っ赤な目になってしまうしくみ」について、まず考えてみましょう。目の充血にはかゆみや痛みをともなう目の炎症をはじめとした病気などが原因の場合と、寝不足や酷使など目の疲れが原因の場合がありますが、今回は「寝不足による疲れ」に焦点をあて、充血するしくみを紹介しますね。
目が赤くなる原因は、白目の表面にあり!
そもそも、なぜ目が赤くなるのでしょうか。
実は白目の表面を覆う結膜には毛細血管がはりめぐらされていて、そこに流れている血液が写って赤く見えているのだそうです。「でも、ふだんは赤く見えないよね?」
そう、そこが不思議なところですよね。
通常は、白目に赤く写ってしまうほどの血流量がないので、目が赤く見えることはないらしいです。血管内を血が流れてはいますが、見えていないだけということのよう。
では毛細血管の血流が写って赤く見えるほどのときって、どんな状態なんでしょう。
それは血流量が多く、ドクドクと流れて、毛細血管が太くなっているとき!
例えば、寝不足や目の使い過ぎなど、目が疲れているときに起きやすいといわれています。
血流量が増えるのは「酸素」や「栄養」を運んでいるとき
血流量が増えるのは目が疲れているときですが、そのとき血液は「足りない酸素や栄養」を運ぼうと必死になっています。
血液はそもそも、酸素や栄養を体中にいきわたらせる役目を担っています。だから「足りていないぞ!」など目に異常を感じると、対応反応が起こるのです。
つまり、こういうこと。
1.疲れた目は酸素や栄養が不足している
2.酸素や栄養を運ぼうと血流量が増える
3.毛細血管が太くなり白目が真っ赤に見える
目が赤いのは、足りていない酸素を運ぶために、毛細血管ががんばっているときなのです。あなたの目を元通りにするため毛細血管ががんばってくれていると分かれば、赤い目も少し愛おしく感じるかもしれませんね。
寝不足や目の酷使による充血をおさえるには、栄養と睡眠をしっかりとることが大切です!目を閉じるだけでも目の休息に役立つといわれているので、眠りが浅い、寝付けないという場合にも目を閉じてゆったりしましょう。
パソコンやスマートフォンの使用も極力控えめに。モニターを見続けることでドライアイや疲れ目を引き起こし、充血に繋がります。市販の点眼薬に充血の改善に役立つものがあるので薬剤師の方に相談してみるのもいいですね。
「目が真っ赤」が改善されないときはお医者さんへ
寝不足による疲れが原因で、目が真っ赤になるしくみ、分かっていただけたでしょうか。
でも、もし繰り返し目が真っ赤になるなど、違和感を覚えるときにはお医者さんに行きましょう。
目の充血の原因はいろいろあるので、自分だけで判断しないことが大切。目の充血のしくみを知って、お医者さんの診察を理解できるようになるといいですね。
※一般的な目の充血原因として、寝不足以外にも目の炎症、アルコールの影響なども考えられますので、目の疲れによる充血にあてはまらない場合があります。
※目がかゆい、目に痛みがある、目やにが出るなど、充血以外の症状が気になる場合は、眼科を受診してください。
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