野球にもビジョントレーニング!選手たちはどう活用している?

  • 戸田 友里
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野球のボールを持つ青年の写真

スポーツ界には、「見る力」を鍛えるビジョントレーニングを練習に活用している人たちがいます。

そこで今回は、特に「野球」にスポットを当てて、少年野球からプロ野球、大リーグまでさまざまなチームや選手がビジョントレーニングを取り入れている事例を紹介します。

また、ビジョントレーニングがどう野球に役立つのか、取り入れるときにはどんなことに注意する必要があるのかもあわせて紹介します。

読売ジャイアンツのビジョントレーニング

読売ジャイアンツ(巨人)では、球団全体でビジョントレーニングを活用しています。

たとえば、入団したばかりの新人が行う新人合同自主トレーニングでは、ビジョントレーニングを用いて、新人選手それぞれの「見る力」を測定しています。また、春季キャンプや試合前のトレーニングとしてチーム全体でビジョントレーニングを行っている様子が、報道やジャイアンツ公式SNSアカウントなどで紹介されています。

紹介されている様子を見ると、主に左右の指を交互に見るトレーニングや、ふたりでペアになって片方の指先の動きをもう片方が目で追うトレーニングを中心に行っているようです。

読売ジャイアンツ以外のビジョントレーニングを取り入れているプロ野球選手・チーム

野球場とボールの写真

日本ハムファイターズ 近藤健介選手

日本ハムファイターズの近藤選手は、移動中や遠征先のホテルで、トレーニングシートやビーズ、メトロノームを使ったビジョントレーニングを行っているそうです。

広島カープ 西川龍馬選手

西川選手は、2017年のシーズンオフからビジョントレーニングを取り入れたようです。宿舎やベンチなどで、ワークシートや指を使ってトレーニングを行っているそうです。

西川選手のブログによると、チームメイトの小窪哲也選手、白濱裕太選手なども一緒にトレーニングを行うことがあるようです。

元福岡ソフトバンクホークス 小久保裕紀さん

『スポーツのための速読ビジョントレーニング』(内藤貴雄著)には、福岡ソフトバンクホークス(当時)で活躍していた小久保裕紀さんがビジョントレーニングを活用していた例が紹介されています。定期的にビジョントレーニングのジムに通ったり、ビジョントレーニング用のカードを持ち歩いて試合前などにトレーニングを行っていたそうです。

女子プロ野球リーグ

女子プロ野球リーグには現在、京都フローラ、愛知ディオーネ、埼玉アストライア、レイア(育成球団)の4つの球団がありますが、どの球団でも選手の育成にビジョントレーニングを活用しています。

アメリカ・メジャーリーグ

アメリカのメジャーリーグでも、ビジョントレーニングが取り入れられています。チーム全体で取り入れている例としては、テキサス・レンジャーズなどが挙げられます。

また、『スポーツ選手なら知っておきたい「眼」のこと』(石垣尚男著)には、元シアトル・マリナーズのマルチネス選手やイチロー選手が行っていたトレーニングについて紹介されています。

それによると、マルチネス選手は特製マシーンから数字の書かれたボールを打ち出し、その数字が偶数か奇数かを見て打ち分けるというトレーニングをしていました。

アマチュア野球チーム・選手はビジョントレーニングをしているの?

キャッチボールをする少年の写真

アマチュア野球でも、ビジョントレーニングを活用しているチームや選手がいます。

2017年には、近畿学生野球連盟1部リーグで優勝した和歌山大学硬式野球部がビジョントレーニングを取り入れていることが話題になりました。

このほか、『スポーツのための速読ビジョントレーニング』には軟式少年野球チームでプレイする中学生の選手の事例が紹介されています。この選手は、ビジョントレーニングを活用したところ、速球をしっかりとらえられるようになり、周辺視野が広がって、バッティングはもちろん守備にも役立っていると話しています。

また、高校野球のチームの中にも、専門家を呼んで定期的にビジョントレーニングの指導を行っているチームがあります。

ビジョントレーニングは野球にどう役立つのか

野球をするときには、ボールをしっかりとらえる「見る力」が必要です。

ここでいう「見る力」が意味しているのは、視力だけではありません。

まずは、猛スピードで飛んでくるボールを見失わないための動体視力や、ボールにピントを合わせ続ける力が必要です。さらに、ボールと自分の距離感を掴んで適切なバッティングや守備を行うためには、両眼をバランスよく使って立体的に見ることもしなければいけません。「ここにボールが飛んできたらこうバットを振る」と、目から得た情報を処理し行動する力も必要です。

こういった、動体視力やピントを合わせる力、立体的にものを見る力、目から得た情報をもとに体を動かす力というのは、ビジョントレーニングで鍛えることができるといわれています。

ビジョントレーニングの野球への取り入れ方

バッティングの写真

野球の練習にビジョントレーニングを取り入れる場合は、自分に合ったレベル・内容のものを、自分に合った時間行う必要があるとされています。また、基本的なやり方を理解した上で実践しないと、かえって目に負担がかかり、視力が低下する、気分が悪くなるケースもあるようです。

まずはオプトメトリスト(※)などの専門家に相談し、自分の見え方や見る力がどれだけあるかなどを検査しておくと、自分に合ったレベル・内容のトレーニングがわかりやすくなるのではないでしょうか。

また、ビジョントレーニングの時間は1日2回10分程度を目安とし、明るい場所で行うなど目に負担がかからないよう注意することも必要です。

※オプトメトリストとは、欧米先進国を始め、アジア・アフリカなどの多くの国で国家資格として認められている視覚機能検査・訓練士のこと

まとめ

野球選手に必要な、動体視力やピント合わせなどの「見る力」を鍛えるビジョントレーニングは、プロ・アマ問わず多くのチームや選手が取り入れています。自分も取り入れたい場合は、適したレベル・内容のビジョントレーニングを行えるよう、まずはオプトメトリストなどの専門家に相談してみるといいでしょう。

【ビジョントレーニング注意事項】
・眼に病気がある方、また気になる方は、眼科を受診してビジョントレーニングを行うことが可能かどうか医師に確認してください。
・遠視、近視、乱視などがありメガネなどで矯正する必要がある場合は、矯正を行ってからトレーニングを始めてください。
・トレーニング中に眼の痛みを感じた場合はトレーニングを中止して、眼科を受診してください。

 

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※ 本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断、治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【画像】
aslysun,104000,KPG_Payless,mTaira / Shutterstock

この記事を書いた人

編集部員

戸田 友里

わかさ生活プロアドバイザー室勤務。お客様の健康相談対応のほか、小学校、幼稚園、企業、医療機関での勉強会、セミナーで講師を務め、全国に目の健康の大切さを啓蒙している。

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