熊本県の北西部に位置する和水町(なごみまち)。
和水町には体にまつわる「八つの神様」が点在し、健康を祈願するスポットとして親しまれています。そして、八つの神様の一つである「目の神様」にお参りをすると、目にご利益があるのだとか。
一体どのような言い伝えがあるのでしょうか?
和水町の目の神様を調べるため、メノコト編集部スタッフが現地に足を運び調べてきました!
和水町に点在する八つの神様
熊本市中心部から車で約1時間。「八つの神様」が安置されている和水町は、熊本県と福岡県の県境に位置しています。
町内を車で走っていると、「八つの神様ご利益めぐり」と書かれたのぼりを発見!
八つの神様とは、「目」・「いぼ」・「胃」・「性・腰」・「歯」・「命」・「耳」・「手足」の神様のこと。
この地区に、体にまつわる「八つの神様」が祀られるようになったはっきりとした理由は実は分かっていないようですが、神様が安置されている場所には、神様のいわれや歴史、お参りの方法を紹介した看板が設置されています。
八つの神様をめぐると無病息災のご利益を授かるということから、地元の方はもとより、遠方からもたくさんの人が訪れているのだとか。
戦国時代の武士にまつわる言い伝え。「岩本さん」と呼ばれる目の神様
地元の方から「岩本さん」の愛称で親しまれている目の神様。一体なぜ「岩本さん」なのでしょうか? こんな言い伝えが残されています。
戦国時代、肥前・竜造寺の軍勢が神尾城(現・和水町)を攻めてきた時に、一人の武士が岩壁の中腹の藤かずらにひっかかり、宙吊りになっていたそうです。
村人たちはその武士を降ろしましたが、敵の武将と知ったとたん、怖さのあまり鋤や鍬で打ち殺してしまいました。
しかし、村人たちは武将を無残に殺してしまったことを後悔し、この地に武将を葬りました。
その後、小さなお堂が建てられ、そのお堂を武将の名からとって、「岩本さん」と呼ぶようになったといわれています。
お堂の脇からは清水が流れ、この水で目を洗ったところ、目が良くなったという人がいたという言い伝えから、目の病に霊験あらたかな神様として知られるようになったそうです。
ガイドさんと巡る八つの神様ツアーもおすすめ
和水町に祀られたユニークな体にまつわる八つの神様。
「八つの神様」についてもっと詳しく知りたいという方には、地元のガイドさんの話を聞きながら散策をする「身体にまつわる八つの神様ご利益巡りツアー」がおすすめです。
和水町には、国指定史跡「江田船山古墳」や県指定史跡「トンカラリン」のトンネル、三加和温泉郷など見所がたくさんあります。
和水町の目の神様からご利益を授かった後は、歴史散策や温泉を堪能してみてはいかがでしょうか。
【アクセス】九州自動車道「南関I.C」「菊水I.C」より車で約15分
熊本市中心部より車で約1時間
【住所】熊本県玉名郡和水町大田黒
【拝観料】無料
【お問い合せ】0968-34-3111(和水町役場三加和総合支所 事業課商工観光係)
※本記事内の情報は2019年8月時点のものです。
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