近視になりやすい子どもの条件とは?父親と母親ともに高学歴だとなりやすい!?

  • 小川 健二郎
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勉強する子どもと父親の写真

日本では、小学生の裸眼視力1.0未満が30%を超えるなど、近視の子どもが増えています。これは日本のみならず、世界でも同様の傾向です。そのため、近視の予防や進行を抑制するべく、さまざまな研究が行われています。

そんな中、目の成長の重要な期間である18歳以下の子どもたちを対象に、近視のリスクに関連する要因を研究したイギリスの論文が発表されました(※1)。

子どもをもつ親にとって、こうした研究結果は気になるところではないでしょうか。さっそく、この研究論文を紹介しましょう。

18歳以下のさまざまな年齢の子どもを徹底調査

この研究では、1994年から1996年の間にイギリスで生まれた1,991名の双子(平均年齢16.3歳)とその両親に、視力測定やアンケートに協力してもらい、出生や生活におけるさまざまな要因と近視との関係を調査しました。

調査した結果を元に、子どもが近視になるリスク因子を、まずはいくつかの子どものライフステージに分けて解析。

1.両親の学歴

2.出生前後の状況

3.4歳以下の就学前

4.11歳以下の幼少期

5.18歳以下の思春期

さらに全ライフステージを統合して分析した結果、「親の教育水準」「夏の出生」「ゲームに費やした時間数」などが、子どもが青年になったときに近視になりやすくする要因として考えられるとしています。

両親の学歴から導き出された、子どもの近視のリスク

今回はその中の「親の教育水準」という分析結果に注目しました。内容は以下のとおりです。

・「父親が大学卒で高学歴」である子どもの近視へのなりやすさは、そうでない家庭と比べて1.59倍。

・父親に加え「母親も同じく大学卒で高学歴」である場合は、子どもの近視へのなりやすさが、そうでない家庭と比べ2.15倍に増加

さらにこちらは、11歳以下の幼少期の子どもを対象にした調査結果になりますが、以下のようにも書かれています。

・本研究の中では、言語認識能力が高い子どもに近視が多くなる傾向が見られる

これらのことから推測されるのは、両親とも高学歴の家庭は教育の大切さを重んじる傾向にあり、子どもの家庭学習のフォローがよりできる環境にあるのではないかということです。

ただこれはイギリスでの研究であり、日本でどう影響するのかは、調べてみないと分からないかもしれませんね。

しかし、「目を使って一生懸命勉強する→学力が高くなる→近視のリスクが高まる」 こういった図式は日本でも成り立っているかもしれません。

子どもの近視を防ぐために家でできること

子どもにはしっかり勉強してほしい、と願う親は多いことでしょう。子どもにとっても勉強して学力をつけることは、大切なことだと思います。

ただ、長時間近いところばかりを見るなど、目を使い続けるのはあまりよいこととはいえません

・勉強をするときは姿勢をよくして、目と本の間を30㎝ほど離す

・1時間勉強したら10分程度休憩し、窓の外の景色を眺めるなどして目を休ませる

・凝り固まった目の筋肉をほぐすため、ときどき目を上下左右に動かしてみる

一般的によくいわれる目のケアですが、生活習慣を見直してみることは重要です。このようなことに気をつけて、子どもの近視を防ぐことを考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

■「子どもの近視」が気になる方はこちらもチェック
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※ 本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【参考】
※1: Williams K.M., et al. Early life factors for myopia in the British Twins Early Development Study. Br. J. Ophthalmol. 2018; 0, 1-7.

【画像】
allensima / Shutterstock

この記事を書いた人

編集部員

小川 健二郎

宮崎大学 農学系食品科学研究領域 テニュアトラック助教。静岡県立大学生活健康科学研究科食品機能学研究室 博士前期課程修了。2007年わかさ生活入社後、2014年岐阜薬科大学博士(薬学)号取得。わかさ生活ではみらい研究所に所属しブルーベリー博士として「目に良いビルベリーのアントシアニン」など目の健康について研究。2018年より宮崎大学で目の健康をテーマに宮崎県産の食品の健康機能の研究を行う。

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