目がかすんだり、見えづらくなったりといった目のトラブルから、有名な目の神様からご利益をいただきたいと考える方は多いのではないでしょうか。本記事では、眼病平癒のご利益がある神奈川県鎌倉市にある御霊(ごりょう)神社を紹介します。御霊神社の名誉宮司猫ウッシーさんや樹木についても紹介するので、目も心も癒される神社をお探しの方はご覧ください。
目の神様として有名な御霊神社とは
平安時代後期に神奈川県鎌倉市に創建された御霊神社は、目の神様として有名な神社で、もともとは五家を祀(まつ)っており、「5つの霊」から転じて、御霊神社と呼ばれるようになったといわれています。御霊神社は日本遺産の1つです。地域の歴史的魅力や特色を通じて、文化や伝統を語るものとして、文化庁に認定されました。
また、御霊神社には多くの植物が植わっています。鳥居をくぐって右手には、樹齢350年を越えるタブノキ。鎌倉市の天然記念物に指定されているタブノキは、両手を広げても半周にも満たないほど太い幹が圧巻です。
眼病平癒と鎌倉権五郎景正(かげまさ)
御霊神社の眼病平癒には、鎌倉権五郎景正の逸話が関係しています。御霊神社には、湘南・鎌倉地域を開発し、「後三年の役」で活躍した景正が祀られているからです。
「後三年の役」で景正は、現在の秋田県に位置する金沢の柵に攻め入ります。景正は、右目に敵陣からの矢を受けますが、ひるまずに相手を打ち返し自陣に戻りました。
景正の勇敢な姿から、景正を祀る御霊神社は眼病平癒・学業成就・必勝祈願のご利益を授けてくれるといわれます。また、御霊神社は別名「権五郎神社」としても知られ、地元では「権五郎さま」と呼び親しまれています。
夫婦円満・家内安全・子宝安産のご利益
目の神様として有名な御霊神社には、夫婦円満・家内安全・子宝安産のご利益もあるといわれています。理由として、御霊神社にある銀杏(いちょう)の木は毎年多くの銀杏(ぎんなん)の実を結んでいるからです。並んでそびえ立つ2本の銀杏は、左が雄、右が雌で夫婦銀杏と呼ばれます。樹齢400年の大きな銀杏が実を結ぶ姿は、ご利益を期待できそうです。
長寿・子孫繁栄・金運をつかさどる福禄寿(ふくろくじゅ)
御霊神社には、長寿・子孫繁栄・金運のご利益もあるそうです。なぜなら七福神である福禄寿のお面が保管されているからです。福禄寿は長寿・家禄永遠をつかさどる福神であり、御霊神社の宝物庫では、面掛福禄寿を拝観できます。
面掛は9月18日に行われる面掛行列でも拝め、9月18日は御霊神社に祀られている鎌倉権五郎景正の命日とされている日です。面掛行列は、伎楽(ぎがく)・舞楽・田楽などの面をつけた面掛10人衆が、神輿(みこし)とともに街の中を練り歩きます。源頼朝の寵愛を受けた村娘一族の顔が見られないように、外出に面をつけていたのが面掛行列の始まりです。面掛10人衆には福禄寿も含まれています。また、神輿は御霊神社で保管されており、総漆仕上げ・極彩色・金箔押しの豪華な作りです。
御霊神社の名誉宮司ウッシーさん
※引用まっぷるTRAVELGUIDE
御霊神社の癒しポイントとして名誉宮司のウッシーさんを紹介します。ウッシーさんは、2023年現在推定12歳のオス猫です。お守りやおみくじ、御朱印を受付している授与所にいることが多いようです。ウッシーさんは、インスタグラムならぬ「にゃんすたぐらむ」をしているニャンスタグラマーです。こどもの日に兜をかぶったり、エイプリルフールにうさぎになったりと愛らしい姿を披露しています。ウッシーさんに会えるかどうかは運次第のため、授与所で会えたらラッキーです。
鎌倉方面にお出かけの際は、眼病平癒・学業成就・必勝祈願・家内安全・子宝安産・長寿などのご利益がある御霊神社に足を運んではいかがでしょうか。
>アクセス
■江ノ島電鉄「長谷駅」から徒歩約5分
>住所
神奈川県鎌倉市坂ノ下4-9
>お問い合せ
TEL 0467-22-3251
>備考
【拝観料】なし
【体験料】収蔵庫:大人100円 小中高生50円
【拝観時間】収蔵庫:9時〜17時 授与所:9時〜16時半
参考URL
鎌倉手帳(寺社散策)
https://www.yoritomo-japan.com/kamakura136/goryo-kagemasa.htm