視覚障がい者支援アプリ「Be My Eyes」にAIサービスChatGPTの技術が搭載されます。
前回の記事では、ロービジョンの方に役立つChatGPを紹介しました。しかし、紹介した機能はどれもロービジョンの方が利用するように設計されておらず、応用して使うしかありませんでした。
今回紹介する「Be My Eyes」は、ロービジョンの方や全盲の方が利用するアプリです。AIサービスが搭載するとなると、使いやすさは格段に上がります。
本記事では、前編・後編に分けて「Be My Eyes」の紹介とそれにChatGPTが搭載されるとどうなるのかについて解説します。
視覚障がい者支援アプリ「Be My Eyes」とは
「Be My Eyes」とは、視覚障がい者とボランティアをライブビデオでつなぐアプリです。iOS/Androidから無料でダウンロードできます。
ビデオ通話によって、目の不自由なユーザーが映している映像をもとにボランティアがリアルタイムでサポートしてくれます。ボランティアが現場にいなくても、視覚障がい者の目の代わりになってくれるのです。
2021年12月時点で、540万人以上のボランティアと、約36万人の視覚障がい者が登録しています。ボランティアの数が大幅に上回っていることもあり、長時間待たされることなく15〜30秒ほどでビデオ通話を開始できます。
日本のユーザーも、数千人ほど登録しているため、国内でも利用可能です。「Be My Eyes」の具体的な使い方は次で説明します。
「Be My Eyes」の使い方
「Be My Eyes」の主な使い方は、以下の通り。
- 無くしたものや落としたものを見つける
- 写真や絵などの芸術作品を説明
- 商品ラベルの表示を見る
- コンピューター操作の指示
- 食品の消費期限を確認する
- 新しい環境や初めての場所に慣れる
- 目的地までの道案内
人がリアルタイムで指示してくれるので、臨機応変に対応できますし、日常利用に適していることがわかりますね。
「Be My Eyes」はプライベートでは使いづらい?
人が直接サポートしてくれるということもあって、プライベートなことはBe My Eyesを利用するのは気が引ける方も出てくるでしょう。人見知りの方も利用するハードルは高いはずです。
しかし、「Be My Eyes」にChatGPTが搭載されることによって、以上の問題点を解決できます。詳しくは後編で解説します。
参照元
Be My Eyes
Be My Eyes GPT-4
テクノロジーの力と助けあいの気持ちで視覚障がい者の「目」になる―Be My Eyes―
OpenAI GPT-4
OpenAI Be My Eyes