見えづらい方へのお役立ち情報

見えづらい人を支える施設

京都ライトハウスの外観

今回は私(山本 旭彦)が普段利用している、「見えない」や「見えづらい」という状況で困っている方にぜひ知っていただきたい施設を紹介します。

京都市には視覚などに障がいのある全ての人が自立した生活を営むことが出来るように、取り組んでいる総合福祉施設である「京都ライトハウス」があります。

今回は京都ライトハウスの見学研修担当の吉田 あゆ美さんに「京都ライトハウスがどのような想いで創られたのか」「京都ライトハウスでどのようなサポートを受けることができるのか」お話を伺いました。

仕事中の京都ライトハウスのスタッフ

吉田 あゆ美さんは生まれつき視覚に障がいがあり、小さい頃は少し見えていたそうなのですが、今は明るさを感じるくらいの見え方になっているそうです。
小学校から高校まで盲学校に通われ、大好きな英語をもっと勉強するため大学に進学されました。
しかし、視覚障がい者の就職は難しく、諦めかけた時に京都ライトハウスでOA講座があることを知り、パソコンが使えるようになれば世界がもっと広がるのではないかと考え受講されました。

そこで、FSトモニー(京都ライトハウス内就労支援事業所)の方とのご縁があり、OA講座終了後、京都ライトハウスで働くことになったそうです。
今は用具販売の対応や来館された方への見学研修を担当されています。
とても明るく前向きな方で、「見えなくても楽しく仕事や生活ができています」とおっしゃっていました。そんな吉田さんから京都ライトハウスの歴史を教えていただきました。

1.京都ライトハウスの歴史

京都ライトハウスは、「京都に盲学生のための図書館を」という視覚障がい者の願いを受けて1951年に盲人協会(現・視覚障がい者協会)や盲学校が中心となり、設立に動いたそうです。

10年がかりで資金を集め、1961年に初代館長の鳥居 篤治郎(とりい とくじろう)さんが盲学校に近い自分の土地を提供し、京都ライトハウスが創られました。
創立から7年後に現在地に移転し、2004年の全面改築を契機に様々な事業を新たに加え、総合施設としての機能が一層強化されました。

2.各事業所と受けられるサポート

京都ライトハウスにある、施設とサービスを一部紹介します。

情報ステーション(点字図書館)

点字はもちろんのこと録音図書の無料貸出、点訳や音訳のプライベートサービス、対面読書や読み書き等のボランティアによるサポートも受けられ、見えにくくなってきた人を含めた幅広い利用者を対象とされています。

情報製作センター(点字出版所)

点字図書および点字雑誌等の企画出版、点字教科書や副読本の製作、点字案内板等の監修をされています。また、こちらでは、ドット・テイラー製品など、個性豊かなオリジナル商品も販売されています。(ドット・テイラーとは、布に点字や凸模様を装着した商品のことです)

ドットテイラーを説明するボード

視覚支援 あいあい教室(児童発達支援・放課後等デイサービス)

あいあい教室は、視覚の発達に不安を感じていたり、視覚に障がいのある子どもさんとその保護者のための教室です。子育てや子どもさんの発達、保育所・幼稚園への入園、就学などについて、一人で悩んでいる保護者の方々の不安や悩みを受けとめ、サポートをしてくださっています。

ハロウィンの飾りつけを施した部屋

就労支援事業所 FSトモニー

視覚などに障がいのある18歳以上の方が、仕事を通じて社会参加する場で、一般就労へ向けて、関係機関と連携を取りながら支援をされています。

用具・機器展示販売

見えない・見えにくい方が使いやすい便利な筆記用具や生活用具などの展示・販売を行なっていて、補装具である白杖をはじめ、日常生活用具の音声機器や、拡大読書器等も見ることができます。

目の不自由な人に読みやすくする器械

相談支援室

見えにくさに不便や不安を感じている方や身体・知的・精神などに障がいのある方が相談できる場所です。
さまざまな悩みや困りごとに対して、必要に応じて情報提供および専門機関への紹介等が無料で行われています。

船岡長寿サロン

毎日のように人が集まり、音楽(琴・リコーダー)・将棋・囲碁・社交ダンス等色々な活動が行われています。年齢、障がいや経験の有無に関わらず、気楽に参加できるサロンです
※新型コロナウイルス感染予防対策に十分留意して活動されています。

この他にも沢山の施設やサービスが1ヵ所に集まっており、様々なサポートを受けることができるので、京都ライトハウスは視覚障がい者にとって利用しやすい施設です。

私(山本 旭彦)の場合は高校卒業後、見えづらさを感じていたため眼科へ行ったところ、網膜の病気だと診断を受けました。徐々に見えなくなっていく病気だったので、不安を感じていた時に京都ライトハウスで相談できる事を知り、相談したところ鳥居寮をすすめられました。

鳥居寮(障がい者支援施設。 主に、中途で視覚障がいになられた方の自立と社会復帰を支援するための施設です)では、白杖での歩行訓練や点字を教えていただきました。現在は仕事で点字を使用するので、用具販売を利用しています。

各地域にあるライトハウスも年齢に関係なく見えなくて困っている時にサポートしてくれますので、一人で悩まず相談してみましょう。

まとめ

京都ライトハウスは沢山の事業所が集まっていて、年齢に関係なく様々なサポートを受けることができます。

今回は私(山本 旭彦)の住んでいる京都の京都ライトハウスを紹介しましたが、京都ライトハウスのように相談やサポートをしてくれる施設は全国に沢山あります。

見えづらさを感じたり、見えなくて困っていたら、まずは近くの施設で相談をしてみましょう。ライトハウス以外にもアイセンター、点字図書館、視覚障がい者支援センター等、サポートを受けられる施設があります。
ぜひ、様々な施設を利用してみてください。

 

【協力】
京都ライトハウス
https://www.kyoto-lighthouse.or.jp/

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この記事を書いた人

山本 旭彦

わかさ生活ヘルスキーパー。網膜色素変性症によって視野が狭くなり、暗いところも見づらい症状をもつ。視覚障がいへの理解、気軽にサポートできる環境を広めようと、「あきひこさんの一日」と称した出張授業を小学校などで継続的に実施しています。

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