目を鍛えるトレーニング術

ビジョントレーニング 跳躍性眼球運動中級「記号さがし~指定された記号をみつけよう~」

ビジョントレーニング記号さがし中級のワークシート

メノコトビジョントレーニング第31回目は、「指定された記号をみつけよう」という眼球運動の中級です。

ワークシートをダウンロードする場合はこちら

これは、いくつか並んだ記号の中から指定された記号を見つける「記号さがし」で、眼球運動の中級です。
ひとつひとつの記号を丁寧に見るというより、目的の場所に素早く目を動かす跳躍性眼球運動が鍛えられるトレーニングです。

【ビジョントレーニング注意事項】
・眼に病気がある方、また気になる方は、眼科を受診してビジョントレーニングを行うことが可能かどうか医師に確認してください。
・遠視、近視、乱視などがありメガネなどで矯正する必要がある場合は、矯正を行ってからトレーニングを始めてください。
・トレーニング中に眼の痛みを感じた場合はトレーニングを中止して、眼科を受診してください。

生活に関わる「視る力」とは

私たちは特に意識することなく内臓や筋肉を動かし、脳で考えて活動をしています。目も同じで、起きているあいだは、意識していなくても絶えずものを見ています。

目で情報をとらえ、脳で認識し、行動にうつす。こうした目を通した一連の能力「視る力」は、子どもだけでなく、私たち成人でも生活のいたるところに大きな影響を与えていると考えられています。

たとえば…

  • 作業に集中できない
  • 見落としや読み間違いが多い
  • 能率が上がらない
  • 作業内容にケアレスミスが多い
  • 球技や車の運転に自信がない

など。

一見、目とは関係なさそうな集中力や能率の低下といった不調の原因が、実は「視る力」にあるとしたらどうでしょうか。

私たちは目でものをとらえた際に、脳の「視覚野」と呼ばれる部位で情報を処理し、認識した情報に基づいて脳が体の各部位に司令を送ります。

例えば、前から歩いてくる人をよけようとする時など、視覚情報をもとに脳が出した司令によって「避ける」など次の行動をとっています。

この時、そもそも視覚からの情報が正しく脳に伝わっていなければ、脳は体に正しい司令を送ることができません。

目を動かす力が弱っている?

「視る力」が低下しているために、物事を的確に認識できなかったり、情報を的確に処理できなかったり、あるいは、脳や精神のコンディションを正常に保つことができなくなる、これらは日常的に起こりやすいのだそうです。

パソコンやスマートフォンなどの普及により、私たちの生活は狭い範囲でものを見る機会が多くなっています。それに比例して、目を動かす機会は著しく減ってきています。
小さい画面を凝視する時間が長くなることが原因で、眼球のまわりについている目を動かす筋肉のほとんどが固まってしまっているのだそうです。

目を動かす力が低下すると、速く目を動かして作業する時の効率が落ちてしまう、視野が狭くなることで注意力が広範囲に行きとどかないなど、仕事のミスにつながることが考えられます。
また、見落としや間違いの多い原因が、実は眼球運動の問題ということもあるようです。

つまり、不調の原因が目にあるのであれば、「視る力のトレーニング」によって改善できるかもしれません。

ビジョントレーニングによって鍛えられる力

例えば朝、テレビのニュースや新聞から必要な情報を取り入れる。
手帳を見ながらその日のスケジュールを確認し、仕事の段取りを考える。
その都度、大事なことをメモし商談が上手くいくイメージをして、役に立ちそうな話題も記録しておく。
商談の後には、報告書をまとめて上司に報告する。

このように、私たちは特別な日でなくても視覚情報を効率よく取り入れて、脳で認識し、イメージし、体に出力していくことを繰り返し行っています。
ビジョントレーニングを行うことで、この流れがスムーズになり、仕事の効率アップが期待できます。

視線をジャンプさせる跳躍性眼球運動

跳躍性(ちょうやくせい)眼球運動は、ある1点から別の1点へ視線を飛ばす運動のことです。

人込みの中で目的の人物の顔を探し出そうと、次々に人の顔をチェックしていく時の動きがこれにあたりますし、本を読む時にも文節から文節に視線を飛ばして読んでいくのも跳躍性眼球運動になります。

他にもゆっくりと動いている対象物を目で追う追従性(ついじゅうせい)眼球運動や、両目を中央に寄せたり左右に寄せたりして視点を合わせる両眼のチームワーク、さらに対象物にピントを合わせる調整力など、これらの機能を使って私たちはものを見ているのです。

トレーニング方法

ここでは、図や数字、文字などがランダムに並んだ中から、指定されたものを素早く見つける跳躍性眼球運動のトレーニングを行います。

紙に印刷したワークシートを使う場合は、腕を伸ばして目から30~40cm離したところで見るようにします。

少し大きめに印刷して、目線の高さに合わせて壁などに貼って活用することもできます。やりやすい方法で行うと良いでしょう。

やってみよう!形が同じ記号を見つけられるかな?

1.まずは形の指定だけをして▼を探してみましょう

右上の記号から順番に縦に目を動かしながら▼を探します。カラフルな記号が並んでいますが惑わされないで見つけられましたか?

2.次の▼を探そう

このシートには他にも▼があるので、次の▼を探しましょう。

3.▼はいくつ見つかりましたか?

このシートには紫と黄色の▼がありましたね。素早く見つけられたでしょうか。

このシートは中級編。初級編の時より見る記号が増えています。
形は単純なのでそれほど難しくなかったかもしれません。違う形を指定したり、色と形を指定したりとやり方は色々。素早く視線を動かして目的の記号を見つけましょう。

▼記号さがし初級編からトレーニングしたい方ははこちら
ビジョントレーニング跳躍性眼球運動初級「記号さがし-指定された記号を見つけよう-」

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自分のペースでトレーニング。上達を実感して視覚機能アップ!

制限時間はないので、1回のトレーニングにかかった時間を記録しておき、2回目は1回目よりも早く見つけられるようにすると、上達の過程を数字で実感できます。

だんだん早くなっていくのが理想ですが、記録にこだわりすぎるのは禁物。目的は眼球運動をよりスムーズにし、視覚機能を高めることです。

記録はあくまでもモチベーションアップと習慣づけのためなので、記録をつけるのが苦手な方は、こだわる必要はありません。

また、トレーニングの効果を実感できないという場合は、少し難易度の高いレベルに変更してみましょう。同時に2つの記号を探したり、スピードアップをはかったり、歩きながら行なうなど、バランス感覚も同時に使うことでより脳の広い部分を使うトレーニングになります。

ぜひ、無理せず習慣づけながら、視覚機能を高めていきましょう!

 

※ 本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断、治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【画像】
ビジョントレーニングシート:監修 北出勝也先生

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この記事を書いた人

戸田 友里

わかさ生活プロアドバイザー。お客様の健康相談対応をはじめ、一人でも多くの人に目の健康に関する正しい情報を伝えたいと、Webや紙面で発信する活動を行っています。

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