秩父札所三十四ヶ所観音霊場の第十三番目として知られる旗下山 慈眼寺(きかざん じげんじ)。埼玉県秩父市街の中心部にあり、西武秩父駅からアクセスしやすい立地です。
目の仏様である薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)をお祀りしていることから、目の健康を願う参拝客がたくさん訪れているのだとか。
さらに、このお寺で目にご利益のある飴が手に入るという情報をキャッチしました。
メノコト編集部スタッフが、慈眼寺のある埼玉県秩父市に足を運び調べてきました!
明治時代の火災から再建された「慈眼寺」
慈眼寺を目指して歩いていくと、黒塗りの薬医門様式の山門が目に入りました。
山門には「旗下山」という山号が書かれています。この名前は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征の際にこの地に旗を立てたことに由来します。この地は古来より霊地として名高い場所だったそうです。
慈眼寺の本堂は、明治11年の秩父大火災の時に一部消失しましたが、明治34年に再建されました。
こちらに安置されている本尊の「聖観世音菩薩像(しょうかんぜおんぼさつ)」は明治の火災の際に、当時の住職が火から逃れようと持ち出したそうです。そのおかげで、今も聖観世音菩薩像の御姿を見ることができます。
また、本堂の屋根の正面には龍や獅子の木鼻などの彫刻があり、建造物としても見応えたっぷりです。
参拝すれば「め」にご利益がある
本堂の右にある「瑠璃殿」と書かれた薬師堂には、目の仏様である「薬師瑠璃光如来」が祀られています。
眼の健康に悩みや不安を持つ方だけでなく、新しい環境で「め(芽)」を伸ばしたい人が全国から参拝に訪れるそうです。
薬師堂を後にして境内を散策していると興味深い絵馬を発見しました。
絵馬の中央には、「め」と書かれています! この絵馬は眼病平癒、身体堅固、家内安全のご利益があるそうですよ。
「め」のご利益スポットに来たからには、ぜひ願い事を書いて奉納したいですね。
メグスリノキの飴やお茶をお土産に
境内にある納経所を覗いてみましょう。
ここでは、ご利益がたくさん詰まった「薬師あめ」が販売されています。飴の中には、メグスリノキの成分が入っています。メグスリノキは戦国時代からの民間療法により、目薬を作るための材料として用いられることもあります。
飴のほかにも、メグスリノキの枝と樹皮を煎じて作った「眼茶」があり、“飲む「め」のお守り”として参拝客に人気のようです。目のご利益スポットならではのお土産品ですね。
毎年7月8日には「あめ薬師」の縁日があり、眼病にご利益があるとされる「ぶっかき飴」の屋台が並ぶそうです。こちらも気になりますね。
お釈迦様の教えを分かりやすくまとめたご住職の著書
最後に、ご住職の著書をご紹介しましょう。
慈眼寺のご住職は、苦難を乗り越えた自分の経験を一般の方に話し「勇気をもらえた」などと言われるようになりました。そのことがきっかけで、本を出せたらいいなと思い執筆したのが『ほとけ様に教わった 毎日をハッピーにする90の方法』です。
お釈迦様の教えが初心者でも簡単に分かる一冊になっています。
著書の中の「苦労のない人生はありませんが、その苦労を楽しんでしまおう。その一瞬も自分の命を遠慮なく使って欲しい」という言葉が心に響きます。年齢を問わず読みやすいので、ぜひ手にとってみてください。
気軽に立ち寄れる目のご利益スポット
慈眼寺は首都圏からもアクセスが良く、気軽に訪れることができるスポットです。秩父観光の際には、ぜひ慈眼寺に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
薬師瑠璃光如来があなたの「目」を守り、「芽」を伸ばしてくれるかもしれませんよ。
【アクセス】西武秩父線「西武秩父」駅より徒歩約5分
【住所】埼玉県秩父市東町26-7
【お問い合せ】0494-25-0494
【拝観料】無料
【参拝時間】8:00~17:00
【HP】https://www.jigen-shop.com
※本記事内の情報は2019年7月時点のものです。
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