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年々強まる紫外線から瞳を守る!今すぐ始めるべき対策

サンシャインメガネ着用し紫外線やブルーライトから目を守る女性

近年、紫外線量が年々増加していることをご存知ですか?気象庁のデータによると、1990年以降、日本国内では紫外線が強まる傾向が続いており、特に「非常に強い」紫外線が観測される日数も増加しています。この紫外線は、肌だけでなく瞳にも大きな影響を与えるため、今こそ、瞳を守るための対策を始めることが大切です。紫外線が引き起こす目のトラブルは、目の老化を早めるだけでなく、白内障や眼疾患の原因にもなることがあります。

この記事では、紫外線から瞳を守るために今すぐ実践すべき簡単で効果的な対策をご紹介します。あなたの大切な瞳を守るために、ぜひ参考にしてください。

2025年も要注意!紫外線量が年々急増中

                            引用:日本気象協会

日本国内において、紫外線量の観測が始まった1990年以降、その量は年々増加傾向にあります。気象庁のデータによると、茨城県つくば市での観測では、10年あたり約4.6%の割合で紫外線が増えていることが明らかになっています。1990年からのデータでは、特に紅斑紫外線量年積算値が有意に増加しており、日ごとのUV-B量の年平均値は1997年の13.91kJ/m²から2023年には16.96kJ/m²へと増加しています。さらに、UVインデックスが8以上という「非常に強い」紫外線が観測される日数も増えており、2023年には約90日間も記録されました。これは、年間のおよそ4分の1もの期間で、特に注意が必要なレベルの紫外線が降り注いでいることを示しています。

紫外線量の増加は、一般的に考えられているオゾン層の変化だけでは説明できません。実際、日本国内のオゾン層の量は、ここ20年ほど大きな変化は見られていないのです。その代わりに注目されているのが、大気中の微粒子(エーロゾル)の減少と大気の浄化です。近年、排ガス規制の強化やクリーンエネルギーの普及が進んだことで、大気中に浮遊する小さな粒子が減少しました。これらの粒子は、これまで紫外線を吸収したり、散乱させたりする役割を担っていましたが、その減少によって、より多くの紫外線が地表に直接届きやすくなっていると考えられています。

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あなたの地域は大丈夫?紫外線が強くなる季節と地域をチェック!

日本では、5月から8月の間が最も紫外線量が増えると言われています。これは、太陽の高度が高くなることで、地表に降り注ぐ紫外線が増えるためです。特に7月と8月は一年で最も紫外線が強く、外出時にはしっかりとした紫外線対策が必要です。春先から紫外線は徐々に強くなり、秋にかけて少しずつ減少していきます。

では、日本国内で最も年間紫外線量が多い都道府県はどこでしょうか?意外にも「宮崎県」がトップとされています。気象庁のデータに基づくランキングでは、九州地方や沖縄県など、南に位置する地域が上位にランクインしています。これらの地域は日照時間が長く、温暖な気候が紫外線量の増加を引き起こしています。特に沖縄県では、夏だけでなく一年を通じて強い紫外線が観測されるため、年間を通じた注意が必要です。逆に、北海道は緯度が高く、太陽の高度が低いため、南の地域に比べて紫外線量が少ないと考えられています。

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紫外線が招く“目のトラブル”と今すぐできる予防策

医療機関で診察を受ける男性
長期間にわたる紫外線曝露は、肌だけでなく、私たちの目の健康にもさまざまなリスクをもたらします。紫外線が招く、目のトラブルの代表的な病気には、次の3つが挙げられます。

白内障

白内障は、目の水晶体が濁ることでぼやけたり視力が低下する病気です。紫外線の長期間の影響は、白内障の進行を早める原因の一つとされています。

黄斑変性症

黄斑変性症は、網膜の中心部にある黄斑という組織がダメージを受け、視力が低下する疾患です。特にUV-Aの紫外線が黄斑部に影響を与えることがあります。


結膜炎

結膜炎は、目の表面を覆う結膜が炎症を起こす病気で、紫外線が強い時に目が刺激を受けて炎症を引き起こすことがあります。特に雪山などで発生する「雪目」もその一種です。

これらのリスクを回避するためには、紫外線が強い時間帯(午前10時〜午後4時)に外出することはできるだけ避けた方が良いですが、どうしても外出しなければならない時には、帽子や日傘、UVサングラスを上手に活用しましょう。

わかさ生活では、レンズの色が紫外線量に合わせて自動に変わる『調光サングラス』や、目の疾患の原因ともなる3つの有害光線をカットする高機能サングラス『サンシャインメガネ』も取り扱っています。
サングラスを賢く活用しながら、大切な瞳をしっかりと守り、快適な視界を保ちましょう。

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未来の瞳のために、今日から紫外線対策を

紫外線によって角膜の損傷やドライアイを引き起こしやすいので帽子で紫外線をカットする女性紫外線は私たちの目にとってさまざまなリスクをもたらしますが、適切な対策を講じることで、その影響を最小限に抑えることができます。
紫外線カットメガネやサングラスの日常的な使用、紫外線が強い時間帯の外出を控えること、そして帽子や日傘などの活用は、今日からすぐに始められる効果的な対策です。
大切な目の健康を守るために、紫外線対策を毎日の習慣に取り入れ、未来もクリアな視界で過ごせるように心がけましょう。

参考文献
https://www.data.jma.go.jp/env/uvindex/index.html?elem=0&area=0&lat=34.2&lng=138.53&zoom=5

 

この記事を書いた人

山本 エミ

Webライター、編集者。学生時代は両目視力2.0をもちながら、現在は左右の目の視力差が大きい「不同視(ガチャ目)」に悩む日々。現代病である疲れ目など、目の健康に役立つ記事を中心に執筆している。

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