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見えない・見えづらい方へのお役立ち情報

視覚障害があってもプロの声優の読み聞かせにより親子で絵本を楽しむことができる「PIBO(ピーボ)」アプリ

親子本の読み聞かせ

これまで視覚障害を持つ当事者として見えない・見えづらい方のために開発された様々なアプリを紹介してきました。今回は、視覚障がい者向けに開発されたものではありませんが、実際に私が使用してみて見えない方でも活用できると感じた絵本アプリを紹介します。

視覚障害があると絵本の読み聞かせは難しい

皆さんも小さい頃、お父さんやお母さんに絵本を読んでもらったことがあると思いますが、視覚に障害があることで我が子に絵本を読んであげることができない親御さんもいらっしゃいます。しかし、今回ご紹介する「PIBO」があればそんな心配はいりません。

 

「PIBO」ってどんなアプリ

PIBOアプリ
「PIBO」は家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会をつくるというスローガンのもと運営されている絵本アプリで、日本昔話や世界の名作童話(イソップ・アンデルセン・グリム)に加えて、プロ作家のオリジナル作品が収録されています。しかも全ての作品にプロの声優による読み聞かせがあるので、視覚に障害を持つ親御さんでも親子で一緒に楽しむことができます。さらに絵本以外にも様々なジャンルの本があり、チークアプリとしても活躍してくれます。

 

※無料で利用できるのは1日3冊まで、読み放題にするには有料プランに加入する必要があります。

 

「PIBO」アプリのおすすめポイント

PIBOアプリおすすめポイント
シンプルで使いやすい

子どもが絵やストーリーに集中できるよう開発されていて、トップ画面は本の表紙を見て簡単に読みたい本を選べるようシンプルな作りになっています

豊富な収録作品

ファンタジー・図鑑・クイズ・間違い探し・アルファベットやひらがな、カタカナの勉強など多岐にわたるジャンルで収録作品はなんと360タイトル以上です。

お子様一人でも楽しむことができる

対対象年齢は0歳から12歳まで、年齢に合った本を選ぶことができます。
自動で読み上げてページをめくってくれるのでお子様一人でも楽しむことができます。

 

見えない私でも娘と一緒に楽しむことができる「PIBO」アプリ

私には小学校低学年の娘がいます。私に視覚障害があるためこれまで絵本の読み聞かせをすることができませんでした。「PIBO」アプリのことを知り、これなら一緒に絵本を楽しめると思い、読みたい本を娘に選ばせました。画面操作も簡単ですぐに本を選ぶことができたようで、「PIBO」アプリのおかげで娘と楽しい時間を持つことができました。

最後に

読み聞かせは子どもの想像力・感性・好奇心を育み、言語能力や自己肯定感を高めることができるといわれています。また一緒に物語を読んで喜怒哀楽を共有することで親子の絆も深まると思います。
視覚障害をもつ親御さんはもちろん、健常者の親御さんもお子様とのコミュニケーションにこのアプリを活用してみてはいかがでしょうか。

画像引用
絵本アプリ「PIBO」

参考URL
iOS版のダウンロードはこちら
https://apps.apple.com/app/apple-store/id765195011

Andloid版のダウンロードはこちら
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.eversense.pibo&referrer=utm_source%3Dweb%26utm_medium%3D%26utm_content%3D%26utm_campaign%3Dpibo_web

 

 

この記事を書いた人

山本 旭彦

わかさ生活ヘルスキーパー。網膜色素変性症によって視野が狭くなり、暗いところも見づらい症状をもつ。視覚障がいへの理解、気軽にサポートできる環境を広めようと、「あきひこさんの一日」と称した出張授業を小学校などで継続的に実施しています。

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