文字の
サイズ

見えない・見えづらい方へのお役立ち情報

眼のピント調節を自動でサポートする次世代のアイウェアをご紹介

これまでメノコト365では、ロービジョンの分野において、“見える”をサポートする商品やアプリの開発を多く紹介してきましたが、ほとんどの皆さんが直面する日常の視覚の補正分野でも驚くべき技術の進歩がみられます。

近視、遠視、老眼といった視力補正で新たな希望となり開発された商品がViXion(ヴィクシオン)株式会社が発売する『ViXion01(ヴィクシオンゼロワン)』
眼の酷使や加齢にともなう⾒え⽅の課題解決をサポートするアイウェアです。
⾒る距離に応じてレンズの形状が瞬時に変化し、近くも遠くもスムーズなピント調節体験を提供してくれる『ViXion01(ヴィクシオンゼロワン)』をご紹介いたします。

開発のきっかけとなった暗所視支援眼鏡『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』

暗所視支援眼鏡

暗所視支援眼鏡『HOYA MW10 HiKARI(ひかり)』は「夜盲症」という昼夜問わず暗所での見え方に困っている方がたくさんいることを知ったViXion株式会社 内海俊晴氏が「夜盲症」で困っている方に届けたいと開発されました。
日常生活用具としても認められ、全国での体験イベントや視覚障がい者の方たちの協会や団体などにも役立てていただきたいと足を運び広められました。
その中のある盲学校で、内海氏は単眼鏡※を使って遠くの黒板や近くのノートを見て学ぶ子どもたちの姿を目にし不便さを感じ、それがきっかけとなり「次は弱視の方たちが便利に使えるものを作ろう」と近くも遠くも見るためにスムーズなピント調節ができるオートフォーカスアイウェア『ViXion01』が誕生いたしました。

※片目で遠くのものを見る望遠鏡のようなもの

 

ものが見える仕組み

物が見える仕組みイラスト

わたしたちが普段ものを見るとき、ものの色や形が光の反射として目の中に入り目の前方にある水晶体でピントを合わせ、後方にある網膜という部分に光を集め映像として投影します。
ところが、網膜に投影する位置が合わなかったり届かなかったり、光がゆがみブレてしまうことで近視・遠視・乱視が起こります。
また、ピントを合わせる力が弱まることで老眼となります。私たちの目は、近くのものを見るときと遠くのものを見るとき、目の水晶体とピント調節に働く毛様体筋という筋肉を使ってピント調節をしています。

 

『ViXion01』の特徴

自動でピントが合う

見たいものまでの距離に応じてレンズの凹凸を変化させるので、近くも遠くも自在にピントを合わせられるオートフォーカスが実現されています。
近視、遠視、老眼などのお悩みで、ピントが合いづらい方におすすめです。
左右で見え方が異なる場合にも、それぞれピントを合わせることもできます。
『ViXion01』は近く、遠くのオートフォーカスであるため対象となるのは基本的には近視、遠視、老眼の方が対象ですが、約6mmというレンズの直径サイズから乱視の方にもピンホール効果としての見えやすさの期待もされています。

目の疲れを感じない使用感

約50gという軽量のためメガネと変わらない装着感で長時間お使いいただけます。
疲労や時間とともに変化する目の状態に合わせた再調整やカスタマイズも可能です。通常ものを見る際には“見える”を引き出すため水晶体と毛様体筋が頑張っている状態ですが、『ViXion01』を使用すると水晶体と毛様体筋に似た役割をするため、目がリラックス状態を保ち眼精疲労の軽減に繋がる事も期待されています。

簡単操作で長時間使用が可能

最初にピントの調整を設定するだけで、その後はご自身のピントに合っているため、あらためて設定することや操作は不要です。
連続使用時間も最大10時間なので忘れがちな充電でも安心してご利用できます。

スマートフォンアプリとの連動

通信機能Bluetooth 5.0を搭載していますのでアプリと連動することで、距離センサーやレンズの厚みをアプリ側で数値確認でき、尚且つスマホ側でも数値を変更することができるなど、現在スマートフォンアプリの開発が進んでいます。
他にも照度やバッテリーの持ちの確認など、アプリもバージョンアップされていく予定です。

『ViXion01』使用時の見え方

『ViXion01』は2023年6月末からクラウドファンディングでスタートし、約3ヵ月間で3億7千万円を突破した大注目のアイウェアです。開発側は「完成度は30%」とのことですが、両目とも近視、遠視、老眼とトリプルで見えづらく、眼鏡をいくつも持つ私が使用した感想としては瞬時にピントが合う感動は何ものにも変えがたいものです。
ただ
「見える範囲が狭い…もっと視野が広がるとよいのに」
は多くの体験者から聞こえてくる声です。
現在の『ViXion01』はレンズの直系が約6mmと小さいため、上記の動画のようなイメージでしか見ることができません。

まとめ

オートフォーカス眼鏡『ViXion01』はこれまでなかった画期的な商品で、読書や、パソコン作業など集中してものを見る際には最適なアイウェアです。
ViXion株式会社は、「数年以内に、レンズのサイズは現在の2倍くらいまでにできるだろう。そうなれば、実用性は格段に増す」と話されており、将来は眼精疲労や近視予防の実現を目指して研究を重ねていかれるとのことでとても楽しみです。

気になる方には、まず下記店舗にて試していただくことをおすすめいたします。

※本製品は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び
安全性の確保等に関する法律における医療機器ではありません。

体験スポット

※体験ご希望の方は各店舗体験予約フォームから事前にご予約をお願いいたします

わかさ生活書店 名古屋伏見店

体験予約フォーム
https://coubic.com/wakasaseikatsu/1634450#pageContent

所在地
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2丁目2−1 広小路伏見中駒ビル 1階

わかさ生活ショッピング『ViXion01』
https://shop.wakasa.jp/products/ViXion

参考.引用
ViXion01
https://vixion.jp/vixion01/

 

 

 

この記事を書いた人

奥田佳寿子

わかさ生活メノコトプロアドバイザー。自身も緑内障により左目半分の視野を失う。その経験を活かし、お客様に寄り添った情報発信を行っています。

こちらの記事もおすすめ