熊本県の北部に位置する和水町(なごみまち)。
和水町には体にまつわる「八つの神様」が点在し、その神様の中に「目の神様」も安置されています。
今回は、八つの神様をご紹介します。
八つの神様について
熊本市中心部から車で約1時間。
熊本県の北西部で福岡県の県境に位置するところに和水町があります。
町内を車で走っていると、「八つの神様ご利益めぐり」と書かれたのぼりを目にすることができます。
八つの神様とは、「目」・「いぼ」・「胃」・「性・腰」・「歯」・「命」・「耳」・「手足」の神様のこと。
なぜ、この地区に健康にまつわる神様がお祀りされるようになったかはわかっていませんが、神様が安置されている場所には、神様のいわれや歴史、お参り方法を紹介した看板が設置されています。
体のお悩みがある方はもちろん、この神様たちをめぐると無病息災のご利益が授かれるということから、地元の方はもとより、遠方からもたくさんの人が訪れます。
「八つの神様を詳しく知りたい」という方には、地元のガイドさんのお話を聞きながら散策をするプランがおすすめです(1週間前要予約)。
【八つの神様めぐりコースと所要時間】
◎コース
1.目の神様→2.いぼの神様→3.胃の神様→4.性・腰の神様→5.歯の神様→6.命の神様→7.耳の神様→8.手足の神様
◎所要時間
・車の場合:1時間30分~2時間
・徒歩の場合:4~5時間
◎ガイドさんによるご案内
・2ヵ所:1,500円(3ヵ所目から500円が加算されます)
8ヵ所:4,500円
和泉町商工観光課
電話:0968-86-5725
FAX:0968-86-4660
1週間前までの完全予約制
目の神様
地元の方から「岩本さん」の愛称で親しまれている「目の神様」。
なぜ、「岩本さん」なのかというと…あるいい伝えが残されています。
戦国時代、肥前・竜蔵寺の軍勢が神尾城(現・和水町)を攻めてきた時、一人の武士が岩壁の中腹の藤かずらにひっかかり、宙吊りになっていたそうです。
村人たちは武士を降ろしましたが、敵の武将と知ったとたん、怖さのあまりに鋤や鍬などで打ち殺してしまいました。しかし、村人たちは武将を無残に殺してしまったことを後悔し、この地に武将を葬りました。
その後、小さなお堂が建てられ、そのお堂を武将の名からとって、『岩本さん』と呼ぶようになったといわれています。
またお堂の脇から清水が流れ、その昔、この水で目を洗ったところ、良くなったことから、目の病に霊験あらたかな「目の神様」として知られるようになりました。
近年では、目の健康に感謝して参拝される方が絶えないとのことです。
和水町のちょっと変わった「八つの神様」
和水町には、国指定史跡「江田船山古墳」や「田中城跡」、三加和温泉郷など見所満載。
「八つの神様めぐり」で健康のご利益を授かった後は、和水町の悠久の歴史を堪能してみてはいかがでしょうか。
>アクセス
九州自動車道「南関I.C」より車で約10分
「菊水I.C」より車で約20分
熊本市中心部より車で約1時間
>住所
玉名郡和水町
>備考
【拝観料】無料
【参拝時間】自由