フィギュアスケートの選手って、どんどん進化していますよね!
男子選手は4回転が当たり前、安藤美姫さんはジュニア時代に4回転サルコウを成功。ロシアの女子選手も、今年とうとう公式の大会で4回転ジャンプを成功させたのだとか!
そこで気になるのは「なんで、あんなに速く回転して目が回らないの?」ということ。気になったので、その秘密を探ってみます。
目次
回転して目が回るのは、文字通り「目が回っている」から!
ふつうはあんなに回転したら、目が回ってフラフラになりますよね。
遊園地の乗り物から降りた後、「フラフラ~目が回って気持ち悪~い」なんて経験をした方もいるかもしれません。
実はそのとき、本当に「目が回っている」状態なんです。
目を回している人の瞳をのぞきこむと、眼球が左右上下に動いているのが分かります。その姿を想像しただけでも、フラフラしてきそうですが、この状態を「眼振(がんしん)」と呼びます。
なぜフィギュアスケートの選手は「目が回らない」のか?
一般の人は、物理的に回転することで眼振が起こるために、目が回ります。でもフィギュアスケートの選手は、練習を繰り返すことで、この眼振が起こらないようになるのだそうです。
だから初めてジャンプやスピンの練習をしたときは、たとえ羽生結弦選手でも目が回るという経験はしていたはず。もちろん最初から4回転したわけではなく、1回転から徐々に…でしょうから、少しずつ慣れていったのかもしれませんけどね。
「目が回らないようにする」ことって、一般人でもできるの?
こうして考えると、一般人だって訓練次第で「目が回らないようにする」ことができそうですよね。訓練は難しいですがコツはあるようなので、ご説明しましょう。
1.回るときは、回る方向に目を寄せる
眼球、つまり黒目を動かさないことがコツです。右回りのときは右側へ、左回りのときは左側へ目線をやり、そこから動かさないようにしましょう。視線を先に先に…とイメージすれば黒目の位置が動きにくくなります。
2.体は回転しても頭は動かさない
フィギュア選手のジャンプやスピンをする姿を思い浮かべてください。回転しているとき頭の位置がぶれていないですよね。頭が動くとどうしても目も一緒に動いてしまうので、頭がふらつかないよう意識してみましょう。
この2つを意識することで、目を回りにくくすることはできるのでは?
お子さんとチャレンジ!いざというときヒーローに!?
ふだんの生活で目が回るなんてことは、あまりないですよね。でも遊園地のぐるぐる回るタイプの乗り物やぐるぐるバットなど、目が回るようなシーンに出くわすことはあるかもしれません。
そんなときにこのコツを覚えて実践してみてはいかがでしょうか? もちろん個人差や慣れの違いもありますが、周りの人が目を回してフラフラしている中、「自分は全然平気!」なんて言って、みんなを驚かせることができるかもしれませんよ。
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