皆さんは電車やバスの中で白杖を持った人がスマートフォンを操作しているところを見かけたことはありませんか?
「どうやって操作しているんだろう」「見えているんじゃないか?」と思っている方もいるかもしれません。実はスマートフォンには画面の文字を音声で読み上げてくれる機能があるので、見えなくても操作できるのです。
スマートフォンの機種のひとつ、iPhoneには「ボイスオーバー(VoiceOver)」,androidには「トークバック(Talkback)」という機能があります。この記事では私が普段使用しているiPhoneに掲載されている「ボイスオーバー(VoiceOver)」について紹介します。
ボイスオーバー(VoiceOver)とは?
ボイスオーバーとはiPhoneのサポート機能のひとつで、画面の文字を音声で読み上げてくれる機能のことです。視覚や聴覚に障がいがある人でも使うことができるようにつくられています。文字を大きくしたり読み上げのスピードを変更したりして自分が使いやすいよう設定することができます。
ボイスオーバー機能を使えば、目の不自由な方でも時刻や天気、メールやSNSの内容などを音声で確認することができます。
私(山本 旭彦)の場合は音声でニュースやSNSを聴いたり、買い物を楽しんだりしています。
▼ボイスオーバー(VoiceOver)を使っている動画はこちら
こんな時に役立ちます
この記事を読んでいただいている方の中には「私は普通に画面が見えているから関係ない」と感じた人もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください!
音声読み上げ機能は視覚障がい者だけではなく、見えている人にも役立つことがあります。
私も活用していますが、「ニュースを音声で聞く」や「SNSを音声で確認する」時はおすすめです。
他の作業をしながらでも、耳から情報が入ってくるので”ながら”確認ができます。
また1日中パソコンやスマートフォンを使って、目が疲れてしまい「やらないといけないことが残っているのに目が痛くて見るのがつらい」と感じた時に、耳から情報を取得することができ便利だからです。
ボイスオーバーは多くのアプリにも対応していて、必要な時だけ読み上げさせることもできます。
ボイスオーバーはどうすれば使えるの?
それではボイスオーバーを活用していただくために音声読み上げ機能をONにする方法を2つ紹介します。
■方法1
ホーム画面で設定のアプリをタップ→アクセシビリティをタップ→「VoiceOver」をONにする。
■方法2
ホーム画面で設定のアプリをタップ→Siriと検索をタップ→SiriをONにする→Siriに繋げて「VoiceOver」をONにする。
このように簡単に音声読み上げを開始することができるのですが、ここで一つ注意していただきたいことがあります。ボイスオーバー機能をオンにしていると、通常時と操作方法が変わるんです。
これは視覚に障がいのある人が間違えて操作しないようにという配慮です。
例えば「アプリを開く時」は、まずホーム画面で画面に触れるとアプリの名前を読み上げます。
開きたいアプリのところでトントンと2回続けてタップするとアプリが開きます。
慣れるまではボイスオーバーのONとOFFの項目の下に操作方法を練習できるところがあるのでそちらで練習してみてください。
まとめ
見えなくても音声読み上げ機能を使ってスマートフォンを操作できる方法を知っていただけましたでしょうか。
そしてその機能は視覚障がい者だけではなく誰でも状況に合わせて気軽に使うことができるのです。ぜひ普段の生活の中でも活用してみてください。