目の症状や病気と予防・治療法

冬がやってくる前に!「冷え」と「目の病気」の関係を知っておこう

秋の自然の中にいて寒そうにしている女性

秋も深まり、一層寒さを感じることが増えてきていませんか?
実は、寒いと身体だけでなく目に対しても悪影響を与えることがあります。今回は、そんな「冷え」と「目の病気」の関係についてお伝えしていきます!

冷え性の悩みは女性が多い?

冬が近づくにつれて、指先やつま先が冷たくなったり、冷えてからなかなか温まりにくい、なんてこと経験していませんか?

このような寒い季節に起こる冷え性は、特に女性に多いイメージがありますよね。実際に、20代から60代の日本人女性500人を対象とした冷えに関する調査結果によると、約7割が冷え性を自覚しており、冷え性に悩んでいる期間は平均で約17年と長期にわたることがわかりました[1]。

このように女性に冷え性が多い理由としては、男性より筋肉量が少ないので熱を作る力が弱いこと、また、一度冷めると温まりにくい性質を持つ脂肪が男性より多いことが原因とされています[2]。

しかし、冷え性は女性だけの症状ではなく、実は男性であっても冷え性を自覚している方もいます。
冷えに悩む男性もいるため、冷えの対策は性別に関係なく必要かもしれません。

冷えと目の関係

冷え性とは、血液の流れが悪くなり毛細血管へ温かい血液が流れにくい状態のことです[2]。そのために、手や足といった体の末端に冷たさを感じます。

実は手足の他にも、「冷え」は「目」にも深く関係していることはご存じでしょうか?

目(眼球)の奥には図のように網膜と呼ばれる部分があります。この網膜には名前の通り網目のように多くの血管が通っており、目に栄養や酸素を運んでいます。そのため、冷えによって血流が悪くなると、栄養や酸素が運ばれなくなり目の病気の原因になることがあります[3]。

眼球と網膜に通る血管の図

冷えと目の病気

冷えによる血行不良が関係する主な目の病気をご紹介します。

  • 緑内障
    血行不良によって目から入った情報を脳に伝える目の神経への障害が進み、緑内障になる可能性があります[4]。

※緑内障に関する詳しい内容はこちらから
みらい研究所-緑内障

  • ドライアイ
    目にはマイボーム腺という涙にとって重要な油分を出す器官があります[5]。マイボーム腺の働きはまぶたの温度と関係があり[6]、冷えによってマイボーム腺の働きが落ち涙の質が低下してしまうことで、目が乾きやすくなりドライアイになる可能性があります。

※ドライアイに関する詳しい内容はこちらから
みらい研究所-ドライアイ

冷え対策

血行不良の原因としては、以下の理由が考えられます[3]。

  • 運動量の減少
    運動をしている時は、筋肉が収縮するため筋肉内の圧力が高まります。この結果、動脈と静脈の血圧差が大きくなり、血液が流れやすくなります。しかし、気温が下がると暖かい家の中にこもりがちになり運動することが少なくなってしまうので、この筋肉のポンプ作用が低下します[7]。
  • 体温調節機能の低下
    人間の体は、寒さを感じると血管を収縮させ、熱を体の外へ逃がさないように体温調節をします。しかし、気温の低い冬や急激な気温差があると、血管がうまく収縮できなかったり、極端に収縮したりすることがあるので、血流が悪くなってしまいます。

血行不良とならないように、おすすめの冷え対策を紹介します[3]。
ぜひ、実践してみてくださいね!
部屋でストレッチをする女性

  • 適度な運動で筋肉を動かそう
    例:ストレッチやウォーキング
  • 根菜類を食べて体を内側から温めよう
    例:かぼちゃ、大根、じゃがいも、にんじん など
    冬野菜に多い根菜類は体を温めるといわれています。

※参考レシピはこちらから
「今夜はお鍋にしませんか?目の健康成分たっぷりお鍋レシピ」

お風呂に入ってリラックスしている女性

  • お風呂に浸かって体を芯から温めよう
    例:お湯は40℃前後にし、ゆっくりと入浴する
    みかんやゆずなどの柑橘類の皮をガーゼに入れてお湯に入れると保温効果がアップします。
  • 目を温めて血流を良くしよう
    例:蒸しタオルや市販のホットアイマスク
    蒸しタオルは水に濡らしたタオルを電子レンジで1分程度温めると簡単に作れます。※やけどにご注意ください!

冷えの予防は病気の予防!

「冷え」と「目の病気」について関係があるということをご紹介してきました。
体だけではなく目の健康のためにも、全身の血流を良くする行動を心がけて過ごしましょう!

 

※ 本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断、治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【参考】
1: 20代〜60代の女性500人に聞く「冷え性」調査(2018年 江崎グリコ調べ)
https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M101037/201810289654/_prw_OR1fl_t28xl29O.pdf
2: 横浜血管クリニック
https://yokohama-kekkan.com/%E5%86%B7%E3%81%88%E6%80%A7%E5%A4%96%E6%9D%A5
3: みらい研究所 目と血液の関係https://kenkyu.wakasa.jp/hitomi/knowledge/blood.html
4: つじもと眼科クリニック
http://www.tsujimoto-ganka.com/awaza/glaucoma/about.html
5: 日本眼科学会
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_dryeye.jsp
6: Arita et al. (2013) Decreased surface temperature of tarsal conjunctiva in patients with meibomian gland dysfunction. JAMA Ophthalmol 131(6): 818-9.
7: 勝田茂 (2001) 運動生理学20稿 第2版, 朝倉書店, p. 65

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この記事を書いた人

小林雄晟

わかさ生活研究員。学生時代から、サプリメントに含まれる健康成分の身体への効果を研究。AIや5Gなどの新しい技術と目に関する研究を組み合わせて、世の中に新しい価値を生み出そうと奮闘中。学生時代から長距離走を続け、日常生活を健康に過ごすために役立つ情報を、研究・サプリメント・運動などのそれぞれの切り口で発信しています。

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