見えづらい方へのお役立ち情報

町で目の不自由な方が困っている時の声かけサポート方法をご紹介

白杖をもって横断歩道を渡る視力障がいの男性

私は、わかさ生活でヘルスキーパーとして従業員の健康をサポートしている山本 旭彦(やまもと あきひこ)です。私は網膜色素変性症という目の病気によって視野が狭く見づらいため、普段は白杖を持って歩いています。

白杖を持っている人は、全く見えない全盲だと思う方が多いようですが、全盲の方以外にも様々な見づらさを抱えた人が白杖を持っています。

皆さんは普段「見えにくい」あるいは「見えない」ということを意識したことはありますか?通勤・通学・買い物の時に白杖を持った人や、盲導犬と一緒に歩いている人とすれ違ったことがあると思います。

視覚障がい者は、見える人より「分からない」「危ない」といったことが日常生活の中で多くあるので、不安を感じている人も少なくありません。
しかし様々な工夫や見えている方々のサポートにより、安心して生活することができます。

今回は、視覚障がいに関する正しい知識と、どんなサポートが必要なのかなど、具体的なサポート内容について紹介します。

全盲と弱視(ロービジョン)の違い

「見えない」「見えにくい」といっても様々な症状があり、眼鏡やコンタクトレンズによる矯正が難しく、日常生活に何らかの支障が生じている状態を視覚障害といいます。

全盲の場合は、光を感じることができず、視覚では明るいか暗いかの判別ができません。

弱視(ロービジョン)は、不自由だがある程度見ることができます。しかし、「ぼやけたりコントラスト感度が低下したりして視力が弱い」、「視野の一部が欠けているまたは狭い」、「暗いところで見えにくい、まぶしい」など見え方は病気の種類や状況によって様々です。

視覚障がい者にとって必要なサポート

視覚障がい者は、「見えにくい」もしくは「見えない」ことにより、危険や不安を感じることが多くなります。
しかし、様々な工夫や周囲の方のサポートにより安心して生活することができます。

白杖や盲導犬は、視覚障がい者が少しでも安全に、安心して生活するために必要なサポートの一つなのです。

白杖(はくじょう)

白杖とは視覚に障がいのある人が段差や障害物等を確認するために持つ白い杖です。

白杖の機能は

  • 歩行面(路面)の情報収集
  • 障害物からの防御
  • 存在を周囲に知らせる

などがあります。
よく「白杖を持っている人は全く見えていないと思っていた」と言われることがあるのですが、全く見えない人(全盲)だけではなく、少し見えている人(弱視)も持っています。
白杖は視覚障がい者の安全を守るための大切なものの一つです。

白杖をもつ視覚障がい者

盲導犬

視覚障がい者の中には盲導犬と一緒に歩く人もいます。
盲導犬はパートナーである視覚障がい者が安全に歩けるようサポートしているのであり、道案内をしているわけではありません。

盲導犬の体にハーネスを付けることで、障害物を避けたり段差で止まったりする盲導犬の動きが、ハンドルを持つ視覚障がい者の手に伝わり、歩くことができます。
仕事中に声をかけたり食べ物をあげようとすると盲導犬は仕事に集中できなくなってしまうので、そんな時はあたたかく見守っていてください。

しかし、盲導犬と一緒でも危ない時や困っているのかな?と思った時は視覚障がい者の方に声をかけてください。
盲導犬がいてくれるから楽しく外出できるという視覚障がい者もたくさんいます。

盲導犬を連れて歩く視覚障がいのひと

声のかけ方、誘導方法

もし白杖を持った人が困っていたら「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてください。
視覚障がい者は道に迷っている時は腕や肩を持たせてもらい、わかるところまで誘導してもらえると助かります。
これを「手引き」といいます。
しかし手引きの方法を知らずに急に腕や服をつかまれるとびっくりしてしまいます。そうならないためにも手引きの方法を紹介したいと思います。

手引きの方法

1.「何かお手伝いしましょうか?」と声をかける
2.手引きをお願いされたら肘の少し上(身長の差によっては肩)を持ってもらう
3.歩く時は視覚障がい者の半歩前を歩く
4.足の運びに変化がある時など、こまめな声かけをする
「歩きます」「右に曲がります」「狭くなります」「(段差や階段を)上ります、下ります」「前から自転車が来ています」など

動画でもわかりやすく紹介しています。
手引きの仕方を動画で見たい方はこちら

「お手伝いしましょうか?」そのひと言が大きな助けに

視覚障がい者といっても全く見えない人から少し見えている人まで様々な見え方があり、駅のホームや交差点、混雑したところなど、白杖や盲導犬と一緒に歩いていても危険な場所や歩きにくい場所はたくさんあります。

そんな時に「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてもらい、サポートしてもらえると私たち視覚障がい者はとても嬉しいです。
もし困っている視覚障がい者を見かけたら、ぜひ勇気を出して声をかけてください。少しの勇気が私たちにとって大きな助けになります。

※ 本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断、治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【参考】
視覚障害リハビリテーション協会
https://www.jarvi.org/about_visually_impaired/
関西盲導犬協会
https://kansai-guidedog.jp/knowledge/disease/index.html

【画像】
関西盲導犬協会
New Africa / Shutterstock

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この記事を書いた人

山本 旭彦

わかさ生活ヘルスキーパー。網膜色素変性症によって視野が狭くなり、暗いところも見づらい症状をもつ。視覚障がいへの理解、気軽にサポートできる環境を広めようと、「あきひこさんの一日」と称した出張授業を小学校などで継続的に実施している。

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