見えづらい方へのお役立ち情報

街で白い杖を持った人が困っている時のサポート方法をご紹介

白杖をもって横断歩道を渡る視力障がいの男性

私は、わかさ生活でヘルスキーパーとして従業員の健康をサポートしている山本 旭彦(やまもと あきひこ)です。私は網膜色素変性症という目の病気によって、視野が狭く視力もほとんどないため白い杖を持って歩いています。

白い杖を持っている人は、目が見えない(全盲)だと思う方が多いようですが、全盲の人だけではなく様々な見づらさを抱えた人が白い杖を持っています。

白い杖を持っている人は視覚に障がいがあり、「見えづらい」や「見えない」ことによって日常生活の中で危険や不安を感じることがたくさんあります。
しかし様々な工夫や親切な人々のサポートにより、安心して生活することができます。

今回は、視覚障がいに関する正しい知識と、どのようなサポートが見えない人の助けになるのかを紹介します。

視覚障がいとは?

全く目が見えなかったり、眼鏡やコンタクトレンズで矯正をしても視力が出ないことにより日常生活に何らかの支障が生じている状態を視覚障がいといいます。

私の場合は中心部分の視野がほとんどないため視力測定ができず目の前で指を動かしているのがなんとかわかる状態です。
人によって様々な見え方があるのですが、ここでは全盲と弱視について紹介します。

全盲とは

両目とも全く視力がない状態のことで先天性(生まれつき)と後天性(生まれた後事故や病気が原因で失明)のものがあります。

弱視(ロービジョン)とは

乳幼児期の視力の発達が妨げられることにより、片眼または両眼の視力が低下することで、眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても視力が出ない状態をいいます。

もし裸眼視力が0.1であっても、矯正すると1.0視力が出る場合は弱視ではありません。
単に視力が弱いだけではなく、色の区別がつきにくかったり、視野が狭かったり、暗い場所で見えづらくなる症状を伴うこともあるため、見え方や不便さは人によって違います。
最近では子どもの弱視が増えていて、できるだけ早く治療するのが望ましいとされています。

視覚障がい者を助けてくれているもの

私は視野が狭いだけではなく、暗い場所ではほとんど見えなくなるため、知っている場所を歩く時でも不安を感じます。
しかし、様々なサポートや親切な人々の助けによって、安心して外出することがで きます。
それでは視覚障がい者を助けてくれているものをいくつか紹介したいと思います。

白い杖の役割

視覚障がい者が持っている白い杖は「白杖(はくじょう)」といいます。
白杖の役割は

  • 歩行面(路面)の情報収集
  • 障害物からの防御
  • 視覚に障がいがあることを周囲に知らせる

といった役割があるので、全盲の人だけではなく弱視の人も白杖を持っています。
白杖は視覚障がい者の安全を守るための大切なものの一つです。

白杖をもつ視覚障がい者

盲導犬の仕事

視覚障がい者の中には盲導犬と一緒に歩く人もいます。 盲導犬はパートナーである視覚障がい者が安全に歩けるようサポートしてい るのであり、道案内をしているわけではありません。
盲導犬の体にハーネスを付けることで、障害物を避けたり段差で止まったりする盲導犬の動きがハンドルを持つ視覚障がい者の手に伝わるので、安心して歩くことができます。
仕事中に声をかけたり食べ物をあげようとすると、仕事に集中できなくなってしまうので、あたたかく見守っていてください。
しかし、盲導犬と一緒でも危ない時や困っているのかな?と思った時は視覚障がい者の方に声をかけてください。盲導犬がいてくれるから楽しく外出できるという視覚障がい者もたくさんいます。

盲導犬を連れて歩く視覚障がいのひと

声のかけ方、誘導方法

もし白杖を持った人が困っていたら「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてください。道に迷っている時は腕や肩を持たせてもらい、わかるところ まで誘導してもらえると助かります。
これを「手引き」といいます。
しかし、正しい手引きの方法を知らないと視覚障がい者が困ってしまうことがあります。私もいきなり腕や肩を持たれてびっくりしたことがあるので、正しい手引きの方法を紹介したいと思います。

手引きのポイント

1.「何かお手伝いしましょうか?」と声をかける
2.手引きをお願いされたら肘の少し上(身長の差によっては肩)を持ってもらう
3.歩きはじめや停まる時は「歩きます」や「停まります」と声をかけ、歩いている時は視覚障がい者の半歩前を歩く
4.路面や周りの状況を声かけで伝える「狭い場所を通ります」「坂道や階段を上ります、下ります」「前から自転車が来ています」など

動画でもわかりやすく紹介しています。
手引きの仕方を動画で見たい方はこちら

「何かお手伝いしましょうか?」そのひと言が大きな助けに

視覚障がい者といっても、全く見えない人や少し見えている人など様々な見え方の人がいます。
駅のホームや交差点、混雑した場所では、白杖を使ったり、盲導犬と一緒に歩いていても危険や不安を感じることはたくさんあります。
そんな時に「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてもらい、サポート してもらえると視覚障がい者の事故も減ると思います。
もし困っている視覚障がい者を見かけたら、勇気を出して声をかけてください。少しの勇気が大きな助けになります。

 

※ 本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断、治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【参考】
視覚障害リハビリテーション協会
https://www.jarvi.org/about_visually_impaired/
関西盲導犬協会
https://kansai-guidedog.jp/knowledge/disease/index.html

【画像】
関西盲導犬協会
New Africa / Shutterstock

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この記事を書いた人

山本 旭彦

わかさ生活ヘルスキーパー。網膜色素変性症によって視野が狭くなり、暗いところも見づらい症状をもつ。視覚障がいへの理解、気軽にサポートできる環境を広めようと、「あきひこさんの一日」と称した出張授業を小学校などで継続的に実施している。

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