目にまつわるお役立ちニュース

メノコトニュースまとめ読みNo.2

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メノコト 365 では、目に関するニュースや最新の研究情報、新商品について紹介しています。

メノコトニュースまとめ読みNo.1に続き、今回も、現在発表されている目に関するニュースのうち、メノコト編集部が注目したニュースをピックアップしてお伝えします。

新型コロナウイルスの感染拡大予防のためコンタクトレンズ着用者が気を付けるべきポイントを紹介 #日本コンタクトレンズ協会

コンタクトレンズを装着する女性

現在、多くの人々の関心ごとは、新型コロナウイルスの予防や感染拡大防止に関する情報だと思います。一般社団法人日本コンタクトレンズ協会は、新型コロナウイルス(COVID-19)のコンタクトレンズ着用者への影響に関する学術論文が“Contact Lens & Anterior Eye”に掲載されたことを発信しています。

この研究は、眼表面とコンタクトレンズ分野において著名な5人の眼科学者による研究報告で、
・コンタクトレンズを装用しているからといってウイルスへの感染リスクが高まるかの「確証は得られていない」。
・何よりも重要なこととして、コンタクトレンズ使用時は手洗いを含む衛生習慣を守ることが重要」という内容になっています。

世の中が大きく変化している現在、新型コロナウイルスに関する「緊急研究」がいくつか発表され始めています。これからも、新しい情報が発信されたらメノコト365でも取り挙げますね。

新型コロナウイルスとコンタクトレンズ装用に関する安全情報
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000048742.html
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1367048420300552

難治性角膜疾患に対する新たな再生医療への期待。iPS角膜上皮細胞の安価で簡便な純化法を確立 #ロート製薬、大阪大学との共同研究

iPS細胞のイラスト

ロート製薬は、大阪大学との共同研究で、iPS細胞から作製した様々な眼の細胞を含む細胞群から、角膜上皮細胞のみを純化する新たな方法を確立したと発表しました。これにより、iPS角膜上皮細胞を単離し、細胞シートを製造する際の簡便化(簡単に)・効率化(一度にたくさん)・コスト削減(少しお安く)等が可能となり、外傷や病気によって角膜上皮の幹細胞が失われた難治性角膜疾患に対する新たな再生医療への応用が期待できます。

このような研究が進んでいくことで、様々な治療法の普及を促進できる可能性があるため、ますます目が離せません。

iPS角膜上皮細胞の安価で簡便な純化法を確立https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000044879.html
https://www.rohto.co.jp/news/release/2020/0416_01/

iPhoneアプリを使った臨床研究からわかった。ドライアイの自覚症状の重症化と抑うつ症状の関係 #順天堂大学大学院

順天堂大学大学院医学研究科眼科学の村上 晶 教授、猪俣 武範 准教授らの研究グループは、iPhoneアプリケーション「ドライアイリズム」によるクラウド型大規模臨床研究を実施し、ドライアイの自覚症状が重症化するほど抑うつ症状を併発することを明らかにしました。

Apple社からは、医学研究のためにiPhone用のアプリケーション作成プラットフォームがリリースされており、それを用いて作成された、ドライアイ指数の算出が可能なアプリを使った研究です。4,454名もの研究対象者のうち、「ドライアイ症状あり」の中の「抑うつ症状あり」は78.8%(2,596/3,294名)でした。

さらに、ドライアイの自覚症状が重症化するほど抑うつ症状も悪化傾向にあり、重症のドライアイの自覚症状は正常と比較して3.29倍抑うつ症状を併発しやすいことがわかりました。

抑うつとは、「気分が落ち込んで何にもする気になれない」、「憂鬱な気分」などの心の状態が強くなり、様々な精神症状や身体症状がみられることをいいます。抑うつ状態がみられる疾患にはうつ病や躁うつ病、抑うつ神経症などがあります。この研究を応用しドライアイの自覚症状を観察することで、抑うつ症状の有無を予測することができれば、抑うつ症状に対する早期の予防および効果的な介入につながる可能性があります。

ドライアイの自覚症状の重症化と抑うつ症状は関係するhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000161.000021495.html

どの遺伝子を持っていると近視になりやすい?近視に関連する遺伝子を解析 #Nature Genetics 4月号

読書が好きで「暗いところで読んだら目が悪くなるよ」と親御さんから言われて育った方も多いのではないでしょうか。また、「親御さんの目が悪いと子どもの目も悪い」という、うそか本当かわからない噂もよく耳にしますが、実際のところその真偽については明らかになっていません。今年の4月に発表された論文にそれを解明する一つのきっかけがあるかもしれません。

ロンドンキングスカレッジを中心とした研究チームが発表した論文は、50万人以上のヨーロッパ人のゲノムデータを集め、近視の発生と相関する変異を持つ領域を特定しようとした研究です。様々なデータベースを全て集めたかなり正確な解析によって、なんと449の遺伝子領域の変異が近視と相関していることがわかりました。

以前、メノコト365でも「メガネをかけている人は遺伝子的に賢いってホント?」の中で「認知機能がより高い人はそうでない人に比べメガネ、もしくはコンタクトレンズが必要な遺伝子をもつ確率が約30%高い」という記事を紹介しています。近視になりやすい遺伝子というのは、様々な体の症状と関連している可能性があり、続報が気になります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32231278

視力を失った方に対する治療薬の実用化を目指す研究を開始 #名古屋工業大学

研究している女性のイラスト

網膜色素変性症により視力を失った患者さんに対して、遺伝子治療薬の実用化を目指した新しい研究が始まりました網膜色素変性は、眼の中で光を感じる組織である網膜に異常がみられる遺伝性の病気で、日本では人口10万人に対し18.7人の患者がいると推定されています。

網膜色素変性症視細胞や、視細胞に密着している網膜色素上皮細胞で働いている遺伝子の異常によって起こるとされている国の指定難病です。現状は遮光眼鏡やビタミンA内服等の対症療法のみで根本的な治療方法がないため、新たな治療法・治療薬が望まれている病気です。

この研究が形になれば、多くの患者さんの助けになることが期待できます
https://www.nitech.ac.jp/news/press/2020/8230.html

いかがでしたか?
これからもメノコト365では、目に関するニュースを不定期に紹介していきます。次回もお楽しみに!

※ 本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断、治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【画像】
丑蟻さんからの写真AC
Kotin/Shutterstock
いらすとや

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この記事を書いた人

メノコト365編集部

目の健康に関するあらゆる情報を発信しています。子どもたちが健やかな目で生活できるように、小さなうちから正しい健康習慣を身につけてもらうための健育イベントを開催するなど、目の健康について意識を高めるきっかけになることを願い様々な活動をしています。

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