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目にまつわるお役立ちニュース

メノコトニュースまとめ読みNo.1

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メノコト 365 では、目に関するニュースや最新の研究情報、新商品について紹介していきたいと考えています。

今回は、現在発表されている目に関するニュースのうち、メノコト編集部が「紹介したい!」と思った情報をピックアップしてお伝えしますね。

電気の力で目が潤う?抗ドライアイレンズを東北大学が実現化

東北大学大学院工学研究科の西澤松彦教授のグループは、電気浸透流の発生効率が高く成型性にも優れるハイドロゲル素材を開発。そのハイドロゲル素材をコンタクトレンズに用いると、通電によってレンズ内に水流が発生し、乾燥速度が低下することを実証しました。

こちらのコンタクトレンズは、外部からの電源供給を必要としない有機物のみで構成された自己保湿型の抗ドライアイレンズといえそうです。

最近では、センサや通信・表示素子を搭載したスマートコンタクトレンズの開発が盛んに行われています。このようなスマートコンタクトレンズの普及には、レンズの弊害となる、ドライアイなどへの対応も必要です。今回の研究によって、点眼に代わる目への新しい水分補給方法が提案されました。

東北大学:電気で潤うコンタクトレンズ -バイオ電池搭載コンタクトレンズで電気浸透流による保湿効果を実証-

”光のストレス”に負けない快適な見え方を実現化!?世界初、光に合わせてレンズの色が自動で変化するコンタクトレンズ

コンタクトレンズブランド「アキュビュー®」を提供するジョンソン・エンド・ ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーから、目に入る光の量を自動で調節するコンタクトレンズが発表されました。

本商品(アキュビュー® オアシス® トランジションズ スマート調光™)は、光の量が少ないところではコンタクトレンズの色が薄くなり、多いところではコンタクトレンズの色が濃くなる仕様で、室内外どこでも使用可能。レンズの色が変化しても、視界が暗くなることはなく、見え方は自然。暗い場所から明るい場所に移った時も、明るい場所から暗い場所に移った時も、装用者が気づかない間に光の量を調節します。

目は常に光のストレスにさらされています。朝の通勤・通学時に始まり、職場や学校で使用するパソコン・スマホの画面、すれ違う車のヘッドライトなどが知らない間にストレスになっているといわれています。

この商品は、構想から誕生まで 10 年以上の歳月をかけて実現した商品です。

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社:調光機能付きコンタクトレンズが登場!光に合わせてレンズの色が変化し、目に入る光の量を自動で調節

スマホ時代の疲れ目を救え!眼鏡市場がスマホ快適レンズの発売を開始

株式会社メガネトップの展開する眼鏡市場が、2019年12月にスマホ快適レンズ「アイリラックス」の発売を開始しました。

スマートフォンやパソコンを見る機会の多い現代人の目に危機が迫っています。それは、スマホや PC による目の疲れ。一般的な対策といえば、液晶画面から発せられるブルーライトをカットすることでしたが、この新商品のおかげで新しい対策がとれるかもしれません。

スマホ快適レンズ「アイリラックス」は、スマホなど近くのものを見る際の目のピント調節を助けるよう設計されています。スマホ使用時にこの商品を使用することで、目の緊張状態を和らげ目の疲れを軽減することを目的としています。

世代に合わせて 2 種類のレンズを展開しており、幅広い世代の目の悩みに応えてくれます。

株式会社メガネトップ:スマホ時代の疲れ目を救え! 眼鏡市場がスマホ快適レンズ「アイリラックス」を発売

ボッシュの新しいサンバイザー(Virtual Visor)が、安全性と快適性を大きく改善

ミシガン州ファーミントンヒルズのボッシュは、ドライバーの安全性と快適性を考え続ける中で、車内のサンバイザーに注目しました。太陽の光は一時的に目が見えにくい状況を生み出すこともあり、自動車事故を誘発するおそれがあります。これまでのサンバイザーでは、この問題に十分には対応できておらず、日光の一部が目に入らないように遮った際に、同時に視界の一部までも遮ってしまうおそれがありました。

バーチャルバイザーはAI(人工知能)を使い、ドライバーに向けられたカメラの画像に基づきドライバーの位置を特定します。さらに、AI を活用し、顔の上に射している影を識別し、ドライバーの視界を分析することで、ディスプレイ上でドライバーの目に光が届く部分のみを暗くします。ディスプレイの残りの部分は透明なままで、ドライバーの視界を大きく遮ることはありません。

これにより、危険をもたらす太陽のまぶしさ、ドライバーの不快感および事故のリスクを減らし、ドライバーの安全性と快適性の向上が期待できます。

ボッシュ:視界の確保が安全性を向上:ボッシュ、革新的なサンバイザーを開発

余分な視覚情報をカットし、目の前の作業への集中を高めるメガネ登場

メガネブランド「Zoff(ゾフ)」を運営する株式会社インターメスティックから、余分な視覚情報をカットし、“集中できる環境”をつくるメガネ「Zoff +集中」が発売されました。

コロナウイルスの影響もあり、テレワークスタイルを取る企業が増えています。働き方の選択肢が増える一方で、仕事場と日常の境界が無く、“集中”できる環境を作ることが難しくなっています。「 Z off +集中」は、周辺の余分な視覚情報をカットすることで、眼球の動きをコントロールする脳の部位である、「前頭眼野」の負荷を軽減します。目の前の作業に集中しやすい環境をつくることができる、現代社会にぴったりの商品ではないでしょうか。

株式会社インターメスティック:メガネブランドZoffから “集中できる環境”をつくるメガネ『Zoff +集中』が登場

「暗くても見える!」夜盲症を救うメガネ発売

夜盲症とは、暗くなると目が見えにくくなる症状。網膜色素変性症の症状の一つとしても知られています。

そんな方のお悩み解決に向けて、薄暗い中でもわずかな光を増幅させ、対象物の色彩を自然に再現できるメガネ型のデバイス「HOYA MW10 HiKARI」が HOYA 株式会社から販売されています。

この商品は 2018 年 4 月に販売が開始され、発売から丸2年が経ちます。2019 年 5 月には、夜盲症の方だけでなく、視野が狭くなる症状(視野狭窄)の方にもお使いいただけるよう、標準と広角の 2 種類のカメラレンズが装備されました。広角レンズを使用することで、明所・暗所を問わず視野狭窄でお困りの方に広範囲な視野を提供できるようにアップグレードされました。
※「HOYA MW10 HiKARI」を購入する際は、眼科医療施設で眼科専門医に相談することが推奨されています。

HOYA株式会社:HOYA MW10 HiKARI

これからもメノコト365では、目に関するニュースを不定期に紹介していきます。
次回もお楽しみに!

この記事を書いた人

メノコト365編集部

目の健康に関するあらゆる情報を発信しています。子どもたちが健やかな目で生活できるように、小さなうちから正しい健康習慣を身につけてもらうための健育イベントを開催するなど、目の健康について意識を高めるきっかけになることを願い様々な活動をしています。

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