京都市伏見区にある伏見稲荷大社は、全国3万社以上あるという稲荷神社の総本宮で、五穀豊穣、商売繁盛の神として信仰を集めています。また、海外からの旅行者たちにも人気のスポットであり、常に多くの人で賑わっています。
そんな伏見稲荷大社の中に、眼病平癒にご利益があるといわれている「眼力社」というお社があり、参拝すれば先見の明を授かることができるという噂も…。
メノコト編集部スタッフが現地に向かい、眼力社の言い伝えについて調べてきました。
全国の稲荷神社の総本宮「伏見稲荷大社」
JR奈良線「稲荷」駅で下車してすぐのところに、伏見稲荷大社の入り口があります。
伏見稲荷大社は和銅4(711)年、この地に勢力を持っていた渡来系氏族の秦氏が、五穀豊穣を願って農耕神を稲荷山に祀ったことが始まりといわれています。
伏見稲荷大社の象徴といえば「千本鳥居」。神社の建つ稲荷山を覆うかのように、数千
本の朱塗りの鳥居が奉納されています。
なんでも、こちらを参拝に訪れた人々が、願い事が「通った(叶った)」お礼として、鳥居を奉納する習慣が広がったといわれています。この習慣は江戸時代から盛んになり、今日までに奉納された鳥居は5,000基から1万基以上といわれています。すごい数ですね!
眼病平癒のご利益だけでなく、先見の明も授かることができる「眼力社」
鳥居の道を進んでいくことおよそ40分。眼病平癒を願う人々がこぞって訪れる「眼力社」があります。ふもとの伏見稲荷大社の本殿から離れているため参拝者は多くはありませんが、熱心にお詣りを続ける方もいらっしゃるようです。
入口には、狐の口から水が流れるなんとも珍しい手水舎も。ここで手を清めてからお詣りしましょう。
眼力社がいつ頃に創建されたのかは不明ということですが、古くから「眼の病が良くなる」「先見の明・眼力を授かる」というご利益があるといわれているそうです。そのため、眼病平癒を願う人はもちろん、先見の明や見極める力を授かりたいという企業経営者や株式や為替の市場に関わる人々も訪れています。
眼力社の向かいにあるお店では、眼力社のお守りやお札などのお土産が並んでいます。その中で目を惹いたのが、「謙虚と感謝」と書かれたお札。朝夕、このお札に書かれて
いるように「謙虚と感謝」を心がけていると、数ヵ月ほどで良い方向に進み始めるのだとか。この噂を聞きつけ、「謙虚と感謝」のお札を求めて眼力社を訪れる方も多いそうですよ。
眼力社をお参りしたら、「お山めぐり」も楽しんで
稲荷山に奉納された鳥居をくぐりながら、お社や塚と石碑をお詣りする「お山めぐり」も
伏見稲荷大社を訪れる人々の目的の一つ。
「お山めぐり」は1周約4km(所要時間約2時間)で、様々なご利益のあるお社にお詣りができます。中間地点である「四ツ辻」の京都市内を一望できる場所にはうどん屋さんがあり、景色を楽しみながらの食事や休憩もおすすめです。眼力社にお詣りした後に、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
眼力社で運気をアップさせよう!
伏見稲荷大社の先にある、知るひとぞ知る目のご利益スポット「眼力社」。眼病平癒のお願いはもちろん、これから新しいことにチャレンジしたい方も、願掛けに訪れてみてはいかがでしょうか。
先見の明と眼力を授かり、運気がアップするかもしれませんよ。
【アクセス】
<伏見稲荷大社>
JR奈良線「稲荷」駅からすぐ
京阪「伏見稲荷」駅から徒歩5分
市バス南5系統「稲荷大社前」下車
<眼力社>
伏見稲荷大社入り口から徒歩約40分
【住所】京都市伏見区稲荷山官有地19
【拝観料】無料
【参拝時間】自由
【お問い合せ】(075)641-6051
【HP】http://www.ganrikisya.com/index.html
※本記事内での情報は2019年11月時点のものです。
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