加齢黄斑変性とはどんな病気?
網膜の真ん中にある「黄斑」が変性します
黄斑は網膜の中心部にあり、視力を保つために最も重要な部分で、ものの形や大きさ、色、明暗などを識別する細胞が集まっています。黄斑が、年齢を重ねることなどによって障害をうけると、視力が低下したり、ものがゆがんで見えたりします。場合によっては、視力低下が突然起こる、視界の中心が見えないといった状態になることもあり、日常生活に不自由をきたします。
加齢黄斑変性は原因によって、2つのタイプがあります
滲出型(しんしゅつがた)
滲出型タイプは加齢により、健康な状態では存在しない「新生血管(脈絡膜新生血管)」という血管ができることで起こります。もろい血管から染み出る水分や血液により、視力が障害されます。病状が進むと視力が失われる可能性もあります。
萎縮型(いしゅくがた)
萎縮型タイプは黄斑の組織そのものが加齢に伴い萎縮することで起こります。病状の進行は緩やかで、視力低下もあまりないため、病気に気づかない人も多いようです。しかし、新生血管が発生することもあるので、定期的に経過を診ていく必要があります。
生活習慣の改善で若々しく、加齢黄斑変性を予防
老化を早める紫外線から 目を守ろう
紫外線は目には大敵!日差しの強い日はUVカットのサングラスや帽子、日傘などでしっかりガード。
発症リスクを高める喫煙は控えめに
タバコは血液中の抗酸化作用をもつビタミンCなどを減少させてしまいますので、なるべく禁煙しましょう。
バランスのよい食生活を
黄斑の部分に多く存在するルテインは、カロテノイドの一種で加齢黄斑変性の予防や視力改善の効果が期待されています。体内ではつくりだせないため、ほうれん草やにんじん、かぼちゃなど緑黄色野菜から摂取しましょう。
また、加齢黄斑変性は、亜鉛の血中濃度との関連も指摘されています。ルテインや亜鉛を含む食品を食べるように意識しましょう。不足分はサプリメントを上手に活用するのもよいでしょう。