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目にまつわるお役立ちニュース

【2025年版】10月9日と10日は“目の記念日”!世界と日本で広がる目の健康啓発

10月10日目の愛護デーを伝える画像

10月9日と10日は、目の健康に関する大切な記念日であることをご存じでしょうか。

10月9日は、日本眼科医会が制定した「世界視力デー(World Sight Day)」に合わせた啓発の日。そして10月10日は、数字の「10」が並ぶことで“目の形”をイメージできることから「目の愛護デー」として広く知られています。

毎日の生活に欠かせない「見る力」ですが、スマートフォンやパソコンの長時間使用、加齢や生活習慣によって目のトラブルは増加傾向にあります。近年は世界的にも視覚障害の予防や治療への関心が高まり、各国で目の健康を守るための取り組みが広がっています。

なぜ「目の日」があるの?

子ども2人が楽しく前を見つめている様子「視力は一生もの」と言われるように、私たちの生活に欠かせない“目”。
しかし、スマートフォンやパソコンの長時間使用、加齢、生活習慣の乱れなどで、目のトラブルを抱える人は年々増えています。
こうした状況をふまえ、目の大切さを知り、予防やケアを意識してもらうために設けられたのが「目の愛護デー」と「世界視力デー」です。

目の愛護デー(10月10日)とは

10月10日目の愛護デーポスター(出典:公益社団法人日本眼科医会

 毎年10月10日は公益社団法人日本眼科医会が定めた「目の愛護デー」です。この日が選ばれたのは、「10 10」を横に倒すと、まゆ毛と目の形に見えるというユニークな理由からです。1931年にスタートしたこの記念日には、厚生労働省や日本眼科医会などが中心となり、全国で目の健康を守るためのさまざまなイベントが行われます。無料の眼科検診や目の健康に関する相談会、啓発キャンペーンなどが各地で開催されるので、子どもから大人まで、だれでも気軽に目の健康をチェックできます。

 

2025年10月9日は世界視力デー

世界視力デーイラストデザイン
世界視力デーは、毎年10月の第2木曜日です。これは、世界保健機関(WHO)と国際失明予防協会(IAPB)が定めた国際的な記念日です。目の病気や失明を減らし、「見える喜び」を守ることを目的に、世界中で啓発イベントやキャンペーンが行われています。日本でも、この日に合わせて医療機関や自治体がさまざまなイベントを開催し、国際的な取り組みに参加しています。

誰でもできる“目を守る習慣”

目の疲れを感じる女性
毎日、私たちはスマホやパソコンの画面を見る時間が長くなり、知らないうちに目に負担をかけています。でも、ちょっとした習慣を意識するだけで、目の健康を守ることができます。

1.1時間に1回は目を休める

「デジタルデバイスを使いすぎると目が疲れる」と分かっていても、なかなか休憩できないもの。そんな時は、「1時間に1回、画面から目を離す」という簡単なルールを試してみましょう。遠くの景色を眺めたり、目を閉じて休ませるだけでも、目の疲れはぐっと和らぎます。

2.食事と睡眠を大切に

目の健康には、体の内側からのケアも欠かせません。バランスの取れた食事を心がけ、ビタミンAやC、アントシアニンといった目に良い栄養素を積極的に摂りましょう。また、十分な睡眠は、日中の疲れを癒し、目の回復を助ける最も効果的な方法の一つです。

3.定期的な目の検診を

「目がよく見えているから大丈夫」と思っていませんか?実は、気づかないうちに目の病気が進行していることもあります。自覚症状がなくても、定期的に眼科で検診を受けることで、病気の早期発見・早期治療につながり、大切な視力を守ることができます。

10月9日の「世界視力デー」、そして10日の「目の愛護デー」。
この2日間は、自分や家族の目の状態を見直し、生活習慣を整える良いきっかけになります。大切な視力を守るために、今年はぜひイベントや検診に参加して、目をいたわる一歩を踏み出してみませんか?

秋におススメ!目に良い食材とレシピ

鮭のホイル焼き
秋は、目に良い栄養素が豊富な食材が旬を迎える季節です。最後に、目に良い食べ物と、秋の味覚を楽しみながら目の健康も守れるレシピを3つご紹介します。

栄養素主な働き豊富な食べ物
アントシアニン目の疲れを和らげ、視力回復をサポートブルーベリー、ぶどう、ナス、カシス
ルテイン・ゼアキサンチン網膜や水晶体を保護し、目の老化を防ぐほうれん草、ケール、卵黄、とうもろこし
ビタミンA(β-カロテン)目の粘膜を保護し、暗い場所でも見やすくするにんじん、かぼちゃ、うなぎ、レバー
DHA・EPA(オメガ3脂肪酸)目の血流を良くし、ドライアイの予防に役立つ鮭、鯖、イワシなどの青魚
ビタミンC・ビタミンE強い抗酸化作用で、目の老化を防ぐC: いちご、キウイ、レモン、ブロッコリー<br>E: ナッツ類、うなぎ、かぼちゃ

 

  1. 鮭ときのこのホイル焼き(DHA・EPA・ビタミンE)

<レシピのポイント>

秋が旬の鮭ときのこを一緒に調理することで、旨みが凝縮されます。DHAやビタミンE、食物繊維もたっぷり摂れます。包んで焼くだけなので、準備も後片付けも簡単です。

<材料>(2人分)

  • 生鮭の切り身: 2切れ
  • 好きなきのこ(しめじ、舞茸、エリンギなど): 100g
  • 玉ねぎ: 1/4個
  • バター: 10g
  • ポン酢または醤油: 大さじ1
  • 塩、こしょう: 少々
  • お好みでレモンなど 

<作り方>

  1. 玉ねぎは薄切りに、きのこは石づきを取って食べやすい大きさに切る。
  2. アルミホイルを広げ、玉ねぎときのこを敷き、その上に鮭をのせる。
  3. 塩、こしょうを振り、バターをのせ、ポン酢または醤油をかける。
  4. ホイルの口をしっかりと閉じ、オーブントースターまたはフライパンで15〜20分焼く。

 

2.かぼちゃと鶏肉の甘辛煮(ビタミンA・β-カロテン)

<レシピのポイント>

ホクホクのかぼちゃと鶏肉を甘辛く煮た、ご飯が進む一品です。かぼちゃには目の健康に良いβ-カロテンが豊富に含まれています。

<材料>(2人分)

  • 鶏もも肉: 1枚
  • かぼちゃ: 1/4個
  • 醤油: 大さじ2
  • みりん: 大さじ2
  • 砂糖: 大さじ1
  • だし汁: 200ml
  • サラダ油: 少々

<作り方>

  1. 鶏肉は一口大に、かぼちゃは食べやすい大きさに切る。
  2. 鍋にサラダ油を熱し、鶏肉の皮目を下にして焼く。
  3. 鶏肉の色が変わったら、かぼちゃを加えてさっと炒める。
  4. だし汁、醤油、みりん、砂糖を加えて煮立たせる。
  5. 落とし蓋をして、かぼちゃが柔らかくなるまで10〜15分煮る。

 3.きのことナッツの彩りサラダ(ルテイン・ビタミンE)

<レシピのポイント>

きのこの香ばしさ、ナッツの歯ごたえ、彩り野菜のシャキシャキ感が楽しめるサラダです。ルテインやビタミンEなど、目に良い栄養素を一度に摂ることができます。

<材料>(2人分)

  • 好きなきのこ(しめじ、舞茸など): 100g
  • ほうれん草またはベビーリーフ: 1束
  • ローストしたクルミやアーモンド: 20g
  • ミニトマト: 5〜6個
  • オリーブオイル: 大さじ1
  • バルサミコ酢: 大さじ1
  • 塩、こしょう: 少々

<作り方>

  1. きのこは石づきを取って小房に分ける。
  2. フライパンにオリーブオイルを熱し、きのこを炒める。塩こしょうで味を調える。
  3. ほうれん草は食べやすい大きさに切る。ミニトマトは半分に切る。
  4. ボウルにほうれん草、ミニトマト、炒めたきのこ、ナッツを入れる。
  5. バルサミコ酢と残りのオリーブオイルを混ぜたドレッシングをかけ、全体を和える。

旬の食材をぜひ楽しんでみてください。

 

 

 

 

この記事を書いた人

山本 エミ

Webライター、編集者。学生時代は両目視力2.0をもちながら、現在は左右の目の視力差が大きい「不同視(ガチャ目)」に悩む日々。現代病である疲れ目など、目の健康に役立つ記事を中心に執筆している。

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