文字の
サイズ

目にまつわるお役立ちニュース

夏の紫外線対策!調光レンズと偏光レンズの違いとは?

黒いサングラスをかけてアウトドアを楽しむ男女

まだまだ暑さも厳しく気になるのが「紫外線対策」。

肌だけでなく、実は“目”も紫外線の影響を大きく受けていることをご存じですか?
長時間の外出やドライブ、レジャーの際には、目を守るための対策も欠かせません。そこで注目されているのが「調光レンズ」と「偏光レンズ」という2種類のレンズ。どちらも紫外線対策に効果的ですが、仕組みや用途は大きく異なります。

この記事では、それぞれのレンズの特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

紫外線が目に与える影響

夏の日差しを浴びて育つひまわり
まだまだ強い日差しが照りつける時期。紫外線対策として日焼け止めや帽子、日傘を使う人は多いですが、「目」の紫外線対策を忘れていませんか?

実は、紫外線は目にも大きなダメージを与えることが知られています。環境省の「紫外線環境保健マニュアル」によると、紫外線に長時間さらされると、角膜炎や白内障のリスクが高まるとされています。特に夏場(6〜8月)は1年の中で紫外線量が最も多く、7月には年間の約30%もの紫外線が集中するというデータもあります。

さらに、サングラスなどでしっかり目を保護していないと、紫外線が角膜を刺激し、炎症(紫外線角膜炎)やドライアイの原因にもなります。目の老化や疲れの蓄積を防ぐためにも、日差しが強い日には「目の紫外線対策」が欠かせません。

そこで注目されているのが、紫外線をカットしながら快適な視界を提供してくれる「調光レンズ」と「偏光レンズ」です。

 

調光レンズとは?その仕組みとメリット・デメリット

偏光レンズと調光レンズの比較
調光レンズとは、紫外線の量に応じてレンズの色が変化する特殊なレンズです。室内では透明に近く、屋外では紫外線を感知してレンズがグレーやブラウンに変色します。サングラスのように眩しさを抑えながら、通常のメガネと同じように使える便利さが魅力です。

 

メリット

デメリット

  • メガネ1本で室内外の両方に対応できる
  • 紫外線を自動で感知し、目を守ってくれる
  • 普段使いのメガネとして違和感が少ない

 

  • 車の中では色が変わりにくい(フロントガラスがUVをカットするため)
  • 気温や紫外線量によって色の変化に時間差がある
  • カラーバリエーションが限られている場合がある

 

 

「1本で完結するメガネが欲しい」「通勤や日常使いに便利なものがいい」という方におすすめです。

 

偏光レンズとは?眩しさ軽減のプロフェッショナル

サングラスをかけてドライブを楽しむ男女
一方、偏光レンズは「反射光(ぎらつき)」を抑えることに特化したレンズです。例えば、水面や道路、金属の表面などから反射する光をカットすることで、まぶしさを大幅に軽減し、視界をクリアに保ってくれます。

 

メリットデメリット
l  強い日差しや反射光をしっかり抑える

l  ドライブ、釣り、登山などアウトドアに最適

l  目の疲れを軽減し、視認性が向上

l  屋内では暗く感じることがある

l  液晶画面(スマートフォンやカーナビ)が見えづらくなる場合がある

l  常に色がついているため、室内では違和感が出ることも

 

偏光レンズは「とにかく眩しいのが苦手」「ドライブやアウトドアの際に目を守りたい」という方にぴったりです。

 

調光レンズと偏光レンズ、どっちを選ぶ?

調光レンズと偏光レンズは、どちらも目に優しい便利なレンズですが、それぞれ異なる特徴を持っています。どちらを選ぶべきかは、あなたのライフスタイルと使用目的によって変わってきます。

 

ライフスタイルおすすめレンズ理由
通勤・日常使い調光レンズ屋内外の移動が多く、自然な見た目で使いやすい
車の運転偏光レンズ反射光をしっかりカットし、視界が安定
アウトドア・スポーツ偏光レンズ日差しや水面の反射から目を守れる
室内外を1本でカバーしたい調光レンズ色が変わるので掛け替え不要

 

また、最近では「調光+偏光」機能を兼ね備えたハイブリッドレンズも登場しており、より幅広いシーンに対応できるようになっています。多少価格は高くなりますが、1本で快適な視界と紫外線対策を実現したい方におすすめです。

わかさ生活のお店でも「偏光調光グラス」を発売しています。日差しの強さに応じて変化するレンズカラーと反射をブロックしたクリアな視界で、運転やレジャー、日常の外出まで様々なシーンに使いやすいのが大きな魅力です。偏光と調光、その両方の機能を1つにまとめることで、視界をサポートします。

偏光調光サングラスの画像

 

偏光調光レンズの最大の魅力は、色の変化と眩しさ対策を両立していること。普段は薄い色のレンズが、紫外線の量に合わせてさらに濃くなることで、まぶしさをしっかり抑え、より快適な視界を保ちます。

偏光調光サングラスの見え方の違い※効果の感じ方には個人差があります。

しかも、色が変化する前の状態でも紫外線カット率は99.99%!日差しがそこまで強くない時でも、大切な目を紫外線からしっかり守ってくれます。強い日差しや眩しさにしっかり対応しながら、常にクリアな視界を確保したい方にぴったりのレンズです。

自分に合ったレンズで紫外線から目を守ろう

目の健康を守るには、紫外線を「浴びない工夫」が何よりも大切です。調光レンズや偏光レンズといった機能性レンズを上手に活用すれば、夏の強い日差しの下でも、目を快適かつ安全に保つことができます。

「どちらを選べばいいかわからない…」という方は、実店舗で実際に試着してみたり、用途に応じて複数本使い分けるのも一つの方法です。

この夏は、目元からもしっかり紫外線対策を。あなたのライフスタイルに合ったレンズで、クリアな視界と快適な毎日を手に入れましょう。

 

 

 

 

この記事を書いた人

山本 エミ

Webライター、編集者。学生時代は両目視力2.0をもちながら、現在は左右の目の視力差が大きい「不同視(ガチャ目)」に悩む日々。現代病である疲れ目など、目の健康に役立つ記事を中心に執筆している。

こちらの記事もおすすめ