
私たちが世界を認識するために欠かせない器官である目。
その能力は非常に高度で多機能であり、常に驚きと謎を提供してくれています。
今回は、今すぐ誰かに教えたくなる「目の不思議:視覚の世界に迫るおもしろ雑学」をご紹介いたします!
人間の視野はどのくらい⁈
人間の視野は水平に約180~200度、上下方向には約135度の範囲を見ることができるといわれています(ただし、視力や目の柔軟度によって変わります)。人間の目自体は前向きに配置されているため、身体や頭を動かしてもっと広範囲を見ることができます。
ちなみに広範囲視野ランキング1位は「カメ」。カメは非常に広い視野を持っており、特にウミガメは360度近い視野をもつといわれています。
目の色は遺伝によって決まる
目の色は遺伝子によって決まります。青い目の人は色素(虹彩の中に含まれるメラニン色素)が少なく、茶色い目の人は色素が多いといわれており、また最も珍しい瞳の色は「グリーン」で、約2%の人々が緑色の目を持っています。「グリーン」の瞳は、約6000年前に遺伝的変異が起こった結果といわれております。
写真で目が赤く映るのはなぜ⁈
フラッシュの光が目の奥にある血管を照らし出すため赤く見えるといわれています。目は暗いと瞳孔が開きます。暗闇でフラッシュをたいて写真を撮ると、瞳孔が閉じるより前にフラッシュの光が目に入り、目の奥にある網膜の毛細血管が反射して赤く見えるのです。
目の前の世界を上下逆さにみている
実は、目のレンズは物を逆さまに映しています。
目に入った光(映像)は網膜に届き、そこで上下逆さに映像が形成されます。それを脳が瞬時に補正しているため正しい向きで物を見ることができるのです。
鳥の目は人間の数百倍鋭い
鳥、特にハクトウワシやタカは、人間よりも圧倒的に視力が優れています。
例えば、ハクトウワシは人間のおおよそ8倍の視力を持つといわれてます。これは双眼鏡で見る以上の視力になり、5km先の獲物を見つけることもできるのです。
ちなみにカラスの視力は人間の約5倍といわれており、見える色は、人間が赤・緑・青の3色を認識できるのにたいし、紫外線を含む4色を認識できるそうです。紫外線が見えるってすごい!
目からの情報が80%を占める
人間が感知する情報の約80%は視覚から得ており、ちなみに1分間の映像を文字情報に換算すると約180万字分の情報量になるといわれています。現代人の脳は溢れる情報を処理しきれずオーバーフロー状態の「情報過多シンドローム」の悩みを抱える人が増えているといわれています。
視覚から得られる色や形、動き、距離、明暗などの情報は、私たちにとって非常に重要な役割を果たしています。日頃から目を休め大切にしましょう!
目と味覚の関係
視覚は食べ物・器の色や形を通じて味覚に影響を与えるといわれています。
赤い食べ物は甘いと感じやすかったり、青色や緑色の食べ物は苦いと感じやすいといわれており、同じコーヒーを赤色などの暖色系のカップで飲むより、青色のカップで飲むほうが苦味が強く感じられるそうです。そういえばビターチョコレートって、寒色系の包み紙、ミルクチョコレートは暖色系の包み紙というイメージですよね。また、「見た目が美味しそうだと実際に味が良く感じる」ともいわれております。
こうした雑学を知ると、目の仕組みやその不思議さをさらに深く感じることができます。目は私たちが世界を認識するための大切な感覚器官ですので、いつまでもクリアに見るために積極的に目に良いことを取り入れていきましょう。
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