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目の症状や病気と予防・治療法

更年期は涙の質が変わる⁈ 更年期世代の目のお悩み

更年期 と目の不調、イラスト

ホルモンバランスが大きく変化する「更年期」の不調

ホルモンバランスが大きく変化する「更年期」には、さまざまな不調が出ることがあります。

「更年期」とは閉経の5年前から5年後までの10年間を指し、実は「更年期世代」の私もさまざまな不調で悩まされております。

更年期の症状には、のぼせやほてり、発汗などのホットフラッシュ、めまい、頭痛、肩こり、腰痛、手足のしびれ、疲れやすさ、睡眠障害、憂うつ、やる気の低下、物忘れなど、実に多くの症状があり、症状の程度は個人差が大きく、ほぼ毎日感じる方もいれば、あまり良くわからないという方もいらっしゃいます。

その中でも、今回は「更年期と目の不調の関係」についてお伝えさせていただきます。

更年期で起こる様々な不調のイラスト

更年期に起こりやすい目の不調

「更年期」と目の不調って関係あるの?と思われた方もいらっしゃることと思いますが、実は、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量が減少し、目の不調が起こりやすくなるのです。

「更年期」に起こりやすい目の不調

●ドライアイ

「更年期」には、体全体に潤いをもたらす「潤いホルモン」とも呼ばれる「エストロゲン」が減少します。「エストロゲン」が減少することで、瞳を覆う涙の質が低下し、潤いを逃がさないための膜がうまく覆えなくなり、ドライアイになりやすいと言われております。

●かすみ目

ドライアイで涙の量が減ることで、目の表面に傷がつき、でこぼこしやすくなることで、かすんで見えることがあります。

●眼精疲労

加齢による老眼とドライアイが重なることで、目の負担が増加し眼精疲労になりやすいと言われています。

●目の不快感が寝ても取れない

女性ホルモン「エストロゲン」の減少によって、自律神経が乱れやすくなり、全身の倦怠感や疲労感が強く現れることがあります。その結果、眠りが浅くなったり、途中で目が覚めるといった良質な睡眠が取れないことで、目の回復が遅れ不快感が取れないなどの症状がでやすくなります。

●目の奥の痛み

「更年期」の自律神経の乱れから、筋肉の緊張や頭痛の症状を目の奥の痛みとして感じることがあります。

●視力低下

長期にわたるドライアイで結膜の炎症を引き起こし、視力低下を招くことがあります。

※更年期には目の不調を感じることが多いのですが、その他の原因として「白内障」や「シェーグレン症候群」「緑内障」や「アレルギー」などの病気が関係している場合もあるので、目の不調がひどい・長引く時などには自己判断をせずに早めに眼科の受診をおすすめします。

更年期の目の不調対策

●水分を意識的に取ろう

更年期には、ドライアイの他にも、のどの渇きやむくみなど体の水分バランスが崩れやすくなります。こまめに水分を摂りましょう。

また、水を飲むと腸が刺激され、副交感神経が高まり自律神経を整えやすくなります。特に朝の起床時に白湯を飲むことはおすすめです。

ドライアイのおすすめの点眼薬

 

●自律神経を整える

朝に太陽の光を浴びる・ストレッチなどの適度な運動・リラックスする時間をつくる・栄養バランスのよい食事・規則正しい生活・ぬるめのお風呂・早めのスマートフォンの電源オフ・好きな香りを生活に取り入れてみるなどを心がけ、自律神経のリズムを整えましょう。

●目を体を休める

まばたきを意識的にしたり・目の筋肉の緊張をほぐすために遠くを見たり近くを見たり・熱すぎない蒸しタオルで目を温め目周りの血行を良くする・パソコン作業をするときは1時間ごとに休憩をとるなど、目を休めることを意識しましょう。

更年期の自律神経を整えるためには朝の光を浴びることが大切

「更年期」この時期をどう過ごしたら良いのか悩まれてる方もいらっしゃるかと思います。

ずっと続くものではなく一時的なものと気楽に考えたり、また時には思い切って休んだり、「更年期」を体験してる方とお話してみたりと、ひとりで抱え込まずに周囲に助けを求め「更年期」とうまく付き合っていきましょう。

 

この記事を書いた人

メノコト365編集部

目の健康に関するあらゆる情報を発信しています。子どもたちが健やかな目で生活できるように、小さなうちから正しい健康習慣を身につけてもらうための健育イベントを開催するなど、目の健康について意識を高めるきっかけになることを願い様々な活動をしています。

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