文字の
サイズ

目にまつわるお役立ちニュース

視力と認知力の危険な関係「アイフレイル」の静かな進行

白衣をきた看護師

「目が悪くなったから」「年のせいだから」と見過ごしていませんか?
実はあなたの視力低下と物忘れの増加には、ある危険な関係が潜んでいるかもしれません。その名も「アイフレイル」。

静かに、しかし確実に進行するこの状態は、あなたの目と脳の健康に忍び寄る新たな脅威です。
明るい部屋なのに新聞の文字が読みづらい。昔よく見ていたテレビ番組の内容がよく思い出せない。こんな些細な変化が、実は重大な警告サインかもしれないのです。
今日から始める、目と脳の若返り作戦。アイフレイルの謎に迫り、あなたの人生の質を守る秘訣をお教えします。さあ、目からウロコの真実を一緒に見ていきましょう!

目覚めよ、心の瞳!アイフレイルの正体

視力低下、目の病気を感じる女性画像「アイフレイル」という言葉をご存知でしょうか?
これは、視力の低下と認知機能の低下が密接に関連する状態を指します。単なる老眼や物忘れとは異なり、目と脳の複雑な相互作用が引き起こす現象なのです。アイフレイルは、視力の衰えが脳の認知機能に影響を与え、同時に認知機能の低下が視覚情報の処理能力を落とすという、悪循環を生み出します。この状態は、高齢者に多く見られますが、若い世代でも発症する可能性があります。
近年、デジタルデバイスの普及により、私たちの目は常に酷使されています。これが、アイフレイルのリスクを高めている一因となっているのです。

あなたも該当?アイフレイルのサイン

アイフレイルを実感するスマホをみる女性アイフレイルは静かに進行するため、初期症状に気づきにくいのが特徴です。以下のような症状が見られたら、要注意です。

✓読書や細かい作業が以前より困難になる

✓テレビの字幕が読みづらくなる

✓夕方になると極端に目が疲れる

✓新しい情報の理解や記憶が難しくなる

✓視覚的な情報を整理するのに時間がかかる

✓暗い場所での視力低下が顕著になる

✓物の名前が出てこなくなる頻度が増える

こんな症状がありませんか?症状は単独で現れる場合もありますが、複数の症状が組み合わさって現れることが多いのです。

アイフレイルが引き起こす生活への影響

アイフレイルの影響
アイフレイルは、私たちの日常生活に思わぬ影響をもたらします。その影響は、単に「目が疲れる」といったレベルにとどまらず、私たちの生活の質を大きく左右するのです。

仕事や学習の効率が低下する

かつてはスムーズにこなせていた仕事や勉強が、難しく感じられるようになるかもしれません。集中力が途切れやすく、簡単な作業にも時間がかかるようになり、「なぜこんなに時間がかかるのだろう?」と悩んでしまうことも。

 

人間関係に変化が生まれる

友人との会話で、相手の表情から感情を読み取ることが難しくなり、コミュニケーションがぎこちなくなることがあります。これは、社交性が失われたのではなく、視覚情報処理のスピードが遅くなっていることが原因かもしれません。

日常生活の様々な場面で不便を感じる

車の運転中、信号や標識を見落とすことが増えたり、スポーツを楽しむ際に以前のようなパフォーマンスが出せなくなったりすることも。これらの変化は、日常生活の質を低下させ、ストレスに繋がることがあります。

心の健康にも影響が

視機能の低下は、自信の喪失や不安感につながり、人との交流を避けるようになるなど、心の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

 

これらの変化は、一見些細なことのように思えますが、積み重なることで、私たちの人生を大きく変えてしまう可能性があります。しかし、アイフレイルは早期発見と適切な対策によって、その進行を遅らせることができます。

 

アイフレイルとの上手な付き合い方

快適な生活を送るためのアイテム
アイフレイルは、加齢とともに誰もが経験する可能性のある、目の機能低下のことです。しかし、適切な対策を行うことで、その進行を遅らせ、快適な視生活を送ることができます。年に一度は必ず眼科を受診し、目の状態をチェックしましょう。また、脳の健康状態も把握するために、定期的な認知機能検査もおすすめです。また、目と脳の健康維持には、栄養バランスが大切です。ビタミンA、C、E、オメガ3脂肪酸などを積極的に摂取しましょう。

その他、スマートフォンやパソコンの使用時間を制限し、目を休ませる時間を設けたり、目を上下左右に動かしたり、遠くを見たり近くを見たりするなど、簡単な目の体操を習慣化しましょう。

アイフレイルは心身の虚弱にもつながります。家族や友人との交流、地域活動への参加など、人とのつながりは心の健康にも良く、脳の活性化を促します。万が一、気になる症状がある場合は、眼科医や神経内科医など、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

 

 

 

 

この記事を書いた人

山本 エミ

Webライター、編集者。学生時代は両目視力2.0をもちながら、現在は左右の目の視力差が大きい「不同視(ガチャ目)」に悩む日々。現代病である疲れ目など、目の健康に役立つ記事を中心に執筆している。

こちらの記事もおすすめ