10月は、私たちの生活に欠かせない「目」の健康について考える大切な月です。
「目の愛護デー」と「世界視力デー」が重なるこの機会に、現代人の目をとりまく環境や、視力低下を防ぐための対策について考えてみませんか?
スマートフォンやパソコンの使用で、目の疲れを感じている人は多いのではないでしょうか。この記事では、目の健康を守るためのヒントや、眼科医からのアドバイスなど、役立つ情報を満載でお届けします。ぜひ、ご自身の目の健康を見直すきっかけにしてください。
なぜ10月に目の健康を考えるのか
10月は、「目の愛護デー」と「世界視力デー」という2つの記念日があります。日本では10月10日が「目の愛護デー」であり、目の健康の大切さを啓発し、眼疾患の予防を促す日として定められています。公益社団法人「日本眼科医会」では、加齢によって目の機能が低下し、さまざまな生活に支障が出てくる「アイフレイル」の状態をセルフチェックできるシートを配布しています。「アイフレイル」は、放置しておくと、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。しかし、早期に発見し、適切な対策を行うことで、進行を遅らせ、快適な視生活を送ることができます。「アイフレイル」は、決して他人事ではありません。 ご自身の目の健康に関心を持ち、早めの対策を心がけることが大切です。
参考サイト:公益社団法人「日本眼科医会」アイフレイルチェックリスト
また、「世界視力デー」は毎年10月の第2木曜日にあたる国際的なイベントです。今年2024年は10月10日が「世界視力デー」となります。
失明や視覚障害に対する意識向上と啓発を目的に、日本のみならず、世界中でさまざまなイベントや取り組みが行われています。
現代人の目の悩み、あなたは大丈夫?
現代社会において、私たちの目はさまざまなストレスにさらされています。スマートフォンやパソコンの長時間使用、不規則な生活、大気汚染など、目の健康を脅かす要因は数多く存在します。
たとえば、デスクワークの人が多く経験する「目の疲れ」は、長時間デジタル機器を使用することで、眼精疲労やドライアイを引き起こす人が増えています。さらに「視力低下」の悩みでは、近視や遠視、乱視など、視力に問題を抱える人が増加傾向にあります。白内障や緑内障、黄斑変性など、加齢とともに発症するリスクが高まる「眼疾患」も心配です。
生活習慣の面でも、たとえば、睡眠不足は目に直接的な負担をかけ、目の疲れや乾燥、かすみ目を引き起こします。睡眠中に目はしっかりと休息を取ることで涙液を分泌し、目の表面を潤して保護します。しかし、睡眠が十分でないと、潤いが不十分になり、ドライアイや炎症のリスクが高まってしまいます。
食事が偏ったり、栄養が不足すると、目の健康に不可欠なビタミンAやルテインなどの栄養素が欠乏しやすくなります。特に、ビタミンAの不足は、夜間の視力低下を招く夜盲症や、目の乾きを感じるドライアイのリスクを高めることが知られています。また、ルテインやゼアキサンチンといった抗酸化物質の不足は、加齢とともに発症するリスクが高まる黄斑変性症を悪化させる可能性があります。
また、不規則な生活は、心身に大きなストレスを与えるだけでなく、目の健康にも悪影響を及ぼします。ストレスは、目の血行を悪くし、目の疲れや眼精疲労を誘発する一因となります。さらに、慢性的なストレスは、頭痛や肩こりといった体の不調を引き起こします。
目の健康を守るためのヒント
まず大切なのは目を休ませることです。20分ごとに20秒間、遠くを見る「20-20-20ルール」を取り入れてみましょう。また、こまめな休憩を挟み、目を閉じるのも効果的です。
また、食事面も見直しをしてみることが大切です。緑黄色野菜や青魚に含まれるビタミンAやDHAは、目の健康に良い栄養素です。バランスの取れた食事を心がけることが大切です。さらに、適度な運動や質の高い睡眠も、目の健康維持に役立ちます。運動は血行を良くし、睡眠は目の疲れを回復させる効果があります。最後に、定期的な眼科検診も忘れずに。自覚症状がなくても、眼病が進行している場合があります。目の健康を守るためには、日頃の生活習慣を見直すことが大切です。規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動、そして十分な睡眠を心がけましょう。
目の健康は一生の宝物
10月は、「目の愛護デー」と「世界視力デー」が重なる、まさに目の健康について考える絶好の機会です。スマートフォンやパソコンの普及により、私たちの目は日々大きな負担を強いられています。しかし、目の健康は、一度失ってしまうと取り戻すことが難しい宝です。この機会に、目の健康について改めて考えてみませんか?