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目にまつわるお役立ちニュース

8月8日は「潤う瞳の日」 紫外線やドライアイなど気を付けたい夏の目トラブル

今年の夏も暑さや乾燥、紫外線などが気になりますよね。
8月8日は、「潤う瞳の日」として目の健康を意識する日となっています。特に夏場に気を付けたい目のトラブルとして挙げられるのが、紫外線による角膜の損傷やドライアイの問題です。紫外線は目の表面や奥にまで影響を及ぼし、痛みや視力低下などの症状を引き起こす可能性があります。一方、エアコンの冷たい風や外気の乾燥によるドライアイも、夏の悩みの一つです。
本記事では、夏の目におきがちなトラブルついて詳しく解説し、正しいケアの方法について解説していきます。

今がピーク!紫外線による目への影響

日差しの中歩く女性

いよいよ、夏の真っ盛り。毎日暑い日が続いていますね。
この時期気になるのが紫外線です。紫外線はお肌だけでなく、目にも大きな影響を与えることをご存知でしょうか。紫外線にはA波(UVA)とB波(UVB)と呼ばれる二つの種類があります。UVAは眼球の奥まで到達し、長時間の暴露により網膜に損傷を引き起こす可能性があり、一方、UVBは主に角膜や水晶体に影響を与え、短時間でも重度の損傷を引き起こすこともあります。

紫外線による角膜への損傷は「紫外線角膜炎」と呼ばれ、目の痛みや充血、涙目などの症状を引き起こします。さらに、長期間の紫外線暴露は白内障や黄斑変性など、深刻な目の疾患のリスクを高める可能性があります。つばの広い帽子をかぶることで、より効果的に紫外線を遮ったり、紫外線カット機能のあるサングラスを装着することで、目へのダメージを大幅に減らすことができます。

さらに、昼間の紫外線が最も強い時間帯(午前10時から午後2時)には、なるべく外出を控えること大切です。外出が必要な場合は、日陰を選んで歩くように心がけましょう。紫外線は照り返しもあり曇りの日でも80%以上が降り注いでいるため、晴れの日だけでなく、曇りの日にも紫外線対策を怠らないように気を付けましょう。

 

夏なのに乾燥する?エアコンによるドライアイ

パソコンから眼精疲労を感じているj女性画像
暑い時期に活躍するエアコンですが、実はエアコンの使用が原因で目の乾燥、いわゆるドライアイを引き起こすことがあります。冷たい風が直接目に当たることで、目の表面の水分が蒸発しやすくなるためです。また、エアコンは室内の湿度を下げるため、空気が乾燥しやすくなり、これもドライアイの一因となります。

エアコンの風が直接目に当たらないように風向きを調整しましょう。風が上向きや下向きになるように設定したり、室内でも使えるクリアなサングラスを使うと、直接的な影響を避けることができます。また、長時間エアコンの効いた室内にいる場合は、定期的に目を休め、まばたきを意識して行うようにしましょう。まばたきは涙液を均一に広げ、目の表面を潤す役割があります。

夏のエアコン使用は避けられませんが、適切な対策を講じることでドライアイを予防し、快適に過ごすことができます。自分の目を大切にし、夏を健康に乗り切りましょう。

健康な目を保つための食事と栄養バランス

家族で食卓を囲む
目の健康を保つためには、適切な栄養バランスを維持することが非常に重要です。特に、ビタミンやミネラル、抗酸化物質が多く含まれる食品を摂取することで、目の機能を支援し、加齢や環境要因による目のトラブルを予防することができます。

健康な目を保つために必要な栄養素は主に下記の通りです。

 

ビタミンA

ビタミンAは目の健康に不可欠な栄養素で、特に視覚機能の維持に重要です。ビタミンAが不足すると、夜盲症や乾燥性角結膜炎のリスクが高まります。ビタミンAを多く含む食品には、にんじん、ほうれん草、カボチャ、レバー、卵黄などがあります。

ビタミンC

ビタミンCは抗酸化作用を持ち、目の細胞を酸化ストレスから守る役割を果たします。特に、白内障の予防に効果的です。ビタミンCを多く含む食品には、オレンジ、キウイ、イチゴ、パプリカ、ブロッコリーなどがあります。

ビタミンE

ビタミンEも強力な抗酸化物質であり、目の細胞を保護する働きがあります。ビタミンEは、アーモンド、ひまわりの種、アボカド、ピーナッツ、ホウレンソウなどの食品に多く含まれています。

ルテインとゼアキサンチン

ルテインとゼアキサンチンはカロテノイドの一種で、目の黄斑部に多く存在し、ブルーライトや紫外線から目を守る働きがあります。これらの栄養素は、ケール、ほうれん草、ブロッコリー、卵黄などに豊富に含まれています。

オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸は、目の健康に重要な脂肪酸で、特に視神経の機能をサポートします。また、ドライアイの予防にも効果的です。オメガ3脂肪酸は、サーモン、マグロ、サバ、チアシード、亜麻仁油などの食品に多く含まれています。

亜鉛

亜鉛は視力の維持に重要なミネラルで、ビタミンAの代謝を助ける役割を持っています。亜鉛が不足すると、視覚機能に影響を与える可能性があります。亜鉛を多く含む食品には、牡蠣、赤身の肉、カボチャの種、ひよこ豆、ナッツ類などがあります。

目の健康を守るためには、何よりも、偏りのないバランスの取れた食事が最も大切です。

日々の食事に、バラエティ豊かな野菜やフルーツ、魚、ナッツ、全粒穀物を取り入れることを意識しましょう。また、加工食品やジャンクフードを避け、自然で栄養価の高い食品を選ぶことが重要です。

 

さらに、適度な水分補給もお忘れなく。水分が不足すると、熱中症や目の乾燥や疲れが悪化する可能性があるため、積極的に水分補給を心がけましょう。

 

健康な視力を維持するためには、日常生活での食事や栄養バランスが非常に重要です。まだまだ暑い日が続きますが、美味しく健康に夏を楽しみましょう。

 

 

この記事を書いた人

山本 エミ

Webライター、編集者。学生時代は両目視力2.0をもちながら、現在は左右の目の視力差が大きい「不同視(ガチャ目)」に悩む日々。現代病である疲れ目など、目の健康に役立つ記事を中心に執筆している。

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