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目にまつわるお役立ちニュース

目や脳にも影響大!? ゲームの意外な一面

ゲームは子どもから大人まで、年齢を問わず楽しまれています。しかし、長時間ゲームに没頭すると目が疲れたり、視力が低下したりするのではないかと心配する人も多いでしょう。
一方で、ゲームには目や脳に良い影響を与える可能性もあるということが、最新の研究から分かってきました。ゲームが与える悪影響ばかりが注目されがちですが、実は意外な一面も持ち合わせているのです。
本記事では、ゲームと目の関係について、マイナス面とプラス面の両方を解説します。目への悪影響を最小限に抑えつつ、ゲームのもたらす脳への良い刺激を最大限に活かすには、どのようにゲームを楽しめば良いのかをお話しします。ゲームに対する新しい視点が開けるかもしれません。

ゲームが目や脳に与える影響

子どもから大人まで、家族みんなで楽しめるゲーム。ゲームが私たちの脳や目に与える影響にはどのようなものがあるのでしょうか。
長時間ゲームに熱中し続けると、目が疲労を感じます。眼精疲労、ドライアイ、肩こり、頭痛などの症状が出ます。また、ディスプレイに近づいて見る機会が多いため、調節力の過剰使用で近視が進行するリスクも高まります。さらに、ブルーライトの影響で睡眠のリズムが乱れ、睡眠の質が低下し、目の健康にも悪影響があります。
一方、脳への悪影響も無視できません。ゲームに没頭しすぎると、脳内の報酬系が過剰に刺激されてゲーム依存症になる恐れがあります。また、暴力的なゲームをしすぎると、攻撃的な考え方や行動につながりかねません。さらに、ゲームは脳を過剰に刺激するため、長時間遊び続けると注意力が散漫になり、集中力が低下する可能性も指摘されています。
ゲームの面白さを損なうことなく、こうした悪影響を最小限に抑えるには、ゲーム時間の適正管理や、こまめな休憩を心がけることが重要です。楽しみつつも、節度を持ってゲームを楽しむことが何より大切なのです。

意外な盲点!ゲームには目に良い点も


ゲームと目の関係について、よく目の疲れや近視のリスク増加などの悪影響が指摘されますが、実は意外にも良い影響もあるのです。

ゲームは視覚認知能力を高める可能性があります。2012年のある研究では、アクションゲームをした人は未経験者に比べ、視覚的手がかりを見落とす確率が30%も低かったそうです。視覚探索や注意分配能力が向上するのが理由だと考えられています。
また、手眼協調運動能力※の向上にも寄与します。複雑な操作を素早く行うゲームは、目と手の協調性を鍛えるトレーニングになります。2014年の研究では、定期的にアクションゲームをしていた人は、未経験者に比べ手眼協調運動能力が33%も高かったことが報告されています。
さらに、ゲームは注視力、視野の広がり、空間認識能力の向上にも一役買うと指摘されています。ゲームにのめり込むほど、これらの視覚認知機能が刺激されるためです。
ただし、過度にのめり込むと逆効果なので、ゲームにも適度が必要です。目を休めたり、目の運動なども組み合わせて行いましょう。

目に良いゲームの条件

ゲームを楽しみながら目の健康を守るには、いくつかの条件を守ることが大切です。まずは適度な休憩を取ること。連続2時間以上のゲームは避け、1時間ごとに10~15分の休憩を取りましょう。この間に遠くを見ると、目の調節力が解放されます。次に、ディスプレイの設定も重要です。明るすぎる画面は目の負担になるので、照度は100cd/m2程度に設定しましょう。ブルーライトカットフィルターを使うのも有効です。室内の照明にも気をつけましょう。暗すぎると目が疲れます。ディスプレイと極端な明るさの違いがないよう、適度な明るさを保ちましょう。さらに、ゲームと併せて目の運動を行うことをおすすめします。目を動かしたり、遠くから近くを見る運動などで、眼球に良い刺激を与えられます。
またディスプレイの位置も重要です。日本眼科医会の調査では「目からの距離は30㎝以上」といわれていますのでゲームに熱中しすぎて近すぎないことも大切です。

ゲーム感覚で毎日楽しく簡単に目のトレーニングが出来たらいいな♪
そんな想いから、わかさ生活から目を鍛えるアプリビジョン・パークも開発されています。
目のトレーニングの他、「寄り目チェック」「目の動きチェック」でバランスよく柔軟に動かせているかの確認ができるモードもあり、目の健康維持にも期待できます。

目と脳の健康を意識し、適度に楽しむことが重要


ゲームには目や脳に良い影響と悪い影響の両方がありますが、適度に楽しむことが何よりも大切です。長時間ゲームに没頭し続けると、目の疲労、近視進行、睡眠障害などのリスクが高まります。一方で、集中力の低下や攻撃的になる可能性、長時間によるゲーム依存などの問題も心配されます。しかし、ゲームを上手に活用すれば、視覚認知能力、手眼協調運動能力、注視力、視野の広がりなど、目と脳の機能を刺激し向上させる効果が期待できます。

そこで注目されているのが、”ビジョントレーニング”と呼ばれる視覚機能の訓練です。専用のアプリやゲームコンテンツを利用し、視力の維持改善や視覚処理能力の向上を目指すものです。わかさ生活の「メノコト365」でも、さまざまなビジョントレーニングのコンテンツを提供しています。目と脳の健康維持には、ゲームのメリットを適度に活かしつつ、ビジョントレーニングなど3Dグラフィックスを用いた視覚刺激で、視野の広がりや奥行き知覚の改善を行うことがおすすめです。楽しみながらも節度を心がけ、バランスの取れた生活習慣を送ることが何よりも大切なのです。

目を労わり、適度に、健康にゲームを楽しみましょう。

関連記事:3Dグラフィックスを用いた視覚刺激で、視野の広がりや奥行き知覚の改善

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

山本 エミ

Webライター、編集者。学生時代は両目視力2.0をもちながら、現在は左右の目の視力差が大きい「不同視(ガチャ目)」に悩む日々。現代病である疲れ目など、目の健康に役立つ記事を中心に執筆している。

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