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目にまつわるお役立ちニュース

子どもの視力低下の実態から

メガネをかける子ども

2023年11月28日に文部科学省が発表した2022年度の学校保健統計調査にて子どもの視力低下について驚く実態が明らかになりました。

視力が1.0未満の小学生、中学生、高校生の割合が過去最高となり、子どもたちの視力低下が進んでいます。

調査は全国の5歳から17歳までの子ども約322万人を対象に実施されました。

調査結果では、裸眼で視力1.0を下回る割合は小学校で約37.8%、中学校で約61.2%、高校で約71.5%と、いずれもこれまでで最も高くなっています。

メノコト365ではこれまでも「子どもの目」について触れてきていますが、今回の調査結果から今から始めていただきたい対策をお伝えいたします。

デバイス利用時間の適切な管理

斜視になる原因?子どもとスマホ
まずはデバイス利用時間を適切に管理することが重要です。小さなお子さまですと、保護者や周りの方がお子さまのスマートフォンやタブレットの使用時間を制限し、定期的な休憩を導入することで、子どもたちの目への負担を軽減できます。子供たちに適切なデジタルマナーを教えることが大切です。

屋外活動を取り入れよう

子どもが外で遊ぶ様子
スマートフォンやタブレットの使用により、屋外での活動が減少しています。学校や地域社会は、屋外での遊びやスポーツを取り入れるとよいでしょう。屋外活動を取り入れることで、バイオレットライトと呼ばれる光を浴びることができ、視力の発達や近視予防に役立ちます。1日2時間程度は、屋外での活動を取り入れましょう。

目の良い食材を取り入れよう

目のセルフプリベンション目に良い食材ブルーベリー日頃の食事に目に良い食材を取り入れるようにしましょう。
特に、目に良い成分「アントシアニン」を多く含むブルーベリーを取り入れるとよいでしょう。

ジャムにしたり、お菓子に入れたりしてアレンジするとお子さまも大喜び間違いなしです。「アントシアニン」は見る力をサポートしてくれる成分で、ブルーベリーのほかにナスや紫いもにも含まれますので、食事に取り入れやすいと思います。

また「ルテイン」という成分を多く含むほうれん草、にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜もおすすめです。

「ルテイン」は、目の中に元々存在している成分で、強力な抗酸化作用を持つ黄色の天然色素。スマホやパソコン、テレビの画面から発するブルーライトなどの有害な光から目を守るため”天然のサングラス“と呼ばれているほど。

お子さまはもちろん、スマホやテレビをよく見る大人にもおすすめしたい成分です。

 

目のトレーニングをする

眼と体のチームワーク初級の画像
お子さまも簡単にできる目のトレーニングがおすすめです。スマホやゲームなど、一点を集中して見続けたりするとピント調節の機能が衰え、視力に影響が出てしまうことがあります。ゲームをする前や後はもちろん、勉強の前や後にも実践させてあげましょう。

  • 両手の親指を立てて(グッドポーズをして)腕を地面と平行に前にだします。次に、首を動かさずに目だけで親指の先を左右交互に見てみましょう。お母さんが「右・左・右・左」と声かけをしてあげるのがおすすめです。3~4回繰り返してください。
  • 次に親指を立てた状態(グッドポーズ)のまま親指を横に倒します。右手はおでこの前に水平に腕を伸ばし、左手を胸の前に水平に腕を伸ばします。次に、①と同様、首を動かさずに目だけで親指の先を上下交互に見てみましょう。かけ声は「上・下・上・下」で3~4回繰り返してください。
  • 最後に目をぎゅっと瞑り、パッと開きます。かけ声は「ぎゅ~っパッ!」これを4回繰り返します。
    ※大人の方で眼圧が高い方は無理せず、可能な範囲で行なってください。

以上で目のトレーニングは完了です!とても簡単ですので毎日続けてみましょう。

まとめ

デジタル時代における子どもたちの視力問題は、親、学校、社会が協力して解決する必要があります。デバイス利用時間の管理、学校での視力保護プログラムの導入、屋外活動の促進など、毎日の栄養素、トレーニングなどこれらの対策が組み合わさることで、子どもたちの健康な視力を守ることができるでしょう。デジタル時代における新たな挑戦に立ち向かうために、親や教育関係者、地域社会が協力し、子どもたちの未来を守っていくべきと思われます。

 

 

この記事を書いた人

奥田佳寿子

わかさ生活メノコトプロアドバイザー。自身も緑内障により左目半分の視野を失う。その経験を活かし、お客様に寄り添った情報発信を行っています。

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