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目にまつわるお役立ちニュース

アイメイクで目のトラブル!?目を守るために知っておきたいNGメイク

多くの女性がほぼ毎日しているメイク。
2023年は、韓国や中国で人気の目の下から唇が短く見える「中顔面短縮メイク」や、濡れたツヤ感が魅力的な「くらげメイク」など、毎年、その時世のトレンドを抑えたメイクが流行しています。
メイクの中でも印象を大きく左右するのが、目やまつ毛などのアイシャドウやマスカラを中心とした「アイメイク」です。
しかし、実はこのアイメイクが、目のトラブルの原因になってしまうことも…。

この記事では、そんなアイメイクでよくある目のトラブルと、その対策について詳しく解説していきます。

「目」は、メイクのやり方が難しいパーツ

アンケート調査によると、『メイクのやり方が難しいパーツ』についての問いで、第一位が「眉」、次いで「目」と、顔の印象を大きく変える目の周りに悩みを抱えている人が多いという結果に。
実際のアンケートコメントからも「アイライナーをうまく真っ直ぐ引くのが難しいです(22歳 学生)」、「奥二重なのでアイシャドウのいかし方がよくわからない(31歳 主婦)」、「アイシャドウのグラデーションの付け方、アイラインを綺麗に引く、マスカラをダマにならないようにぬるのが難しい(23歳 歯科衛生士)」など、繊細な部分への細かな作業が難しいという声が多くなっています。

極細のアイライナーや、キラキラ光るラメ入りマスカラなどは、万が一目に触れてしまった場合、目のトラブルを招く可能性があるため、メイク中には細心の注意を払う必要があります。

アイメイクでおきがちな、目の疾患とは

実際に、アイメイクがきっかけで、目のトラブルを抱えてしまうケースも増えています。
下記は、アイメイクによって発生した目のトラブルの代表的な疾患です。

霰粒腫(ものもらい)

まぶたの一部であるまつげの毛包や、それに付着した細菌が感染して引き起こされる一般的な眼の症状です。ものもらいは通常、赤く腫れた小さな隆起として現れ、まぶたの痛みやかゆみを引き起こすことがあります。目をより大きく見せるために、粘膜部分にアイラインやアイシャドウを引いてしまうと、まぶたの縁にあるマイボーム腺を塞いでしまい、霰粒腫(ものもらい)を引き起こししてしまう可能性があります。霰粒腫(ものもらい)がある場合、アイメイクは控え、コンタクトレンズ等も症状が治まるまでは、使用しないことをおすすめします。

ドライアイ

ドライアイは、涙液の量が不足し、または涙液の質が劣化して、目の表面を適切に潤すことができない状態を指します。涙液は目の表面を保護し、潤し、異物や微生物を除去するために重要な役割を果たしています。しかし、アイラインやアイシャドウを目の縁ギリギリに引いてしまうと、マイボーム腺を塞ぎ、ドライアイを招く可能性があります。ドライアイが進行すると、目の表面が乾燥し、不快感、かゆみ、赤み、燃えるような感覚、充血、視覚の劣化などの症状が現れることがあります。

結膜炎

結膜炎は、結膜と呼ばれる眼の白目とまぶたの内側を覆う薄い膜の炎症を指す眼の疾患です。結膜は目の表面を保護し、潤滑し、異物や微生物から目を守る重要な役割を果たしています。結膜炎は、さまざまな原因によって引き起こされますが、化粧品に含まれている化学物質や刺激物質による刺激が原因となることがあります。また、眼に対する外傷や異物の侵入が炎症を引き起こすことがあるため、目に異常が生じた際にはすぐに使用を中止し、眼科医に診てもらいましょう。

角膜潰瘍(かくまくかいよう)

眼の透明な外層である角膜に生じる潰瘍状の傷害や炎症です。角膜は光が眼球に入る最初の部分であり、視力を維持するために非常に重要な役割を果たしています。角膜潰瘍は、角膜の表面が傷ついたり、感染したりした場合に発生することがあります。
細菌が角膜に感染することが一般的ですが、メイクによって目に異物が当たったり、傷ついたりすることが原因となることがあります。
また、化粧品に含まれるアレルギー物質による炎症が角膜を傷つけることもあります。角膜潰瘍は重篤な状態であり、治療が必要です。角膜潰瘍が疑われる際には、早急に専門医に罹るようにしましょう。

このように、アイメイクによってさまざまな目の疾患が報告されています。
毎日のメイクだからこそ、触れてはいけない部分をしっかり理解した上で、適切なアイメイクを行う必要があります。

目のトラブルの原因になる「マイボーム腺」に触れない

アイメイクを行う際には、まぶたの縁にある「マイボーム腺」に注意が必要です。マイボーム腺を防いでしまうことで、さまざまな目のトラブル発生の原因になりかねません。
最悪の場合、視力低下を招き、長期間アイメイクを避けなければならなくなるなど、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
また、目のキワには粘膜があり、これらのデリケートな部分も目のトラブルになることがあるため、目を守るためには該当部分を避けたアイメイクを心掛けましょう!

実は盲点!まつげに蓄積した汚れに注意

毎日するのだから、面倒くさいからとメイク落としを怠ってはいませんか?もし1日アイメイクを落とすことを忘れてしまうと、お肌に汚れが付着したままなのと同様に、マスカラがまつげに蓄積し、まつげ同士がくっついてクランプ状になったり、まつげの間に余分な製品が付着し、マスカラの効果が低下する可能性があります。まつげがまとまらず、長さやボリュームが出にくくなるなど、次の日のメイクに支障をきたします。
さらに、マスカラがまつげに蓄積すると、まつげの周りの皮膚に刺激を与え、まつげの周りのかゆみ、赤み、腫れが生じてしまうことも。
アイメイクをたっぷり楽しんだ後は、メイク落としで毎日しっかり落とましょう。
目もとの汚れは毎日の洗顔やクレンジングだけではキレイに落としきれていないことも多く、目もと専用のシャンプーを使用するのもおすすめです。

参考商品
『アイシャンプーロング』
https://shop.wakasa.jp/products/eyeshampoo_long_95

まとめ

この記事では、アイメイクでおきがちな目のトラブルと、その原因についてご紹介しました。
今やアイメイクは女性だけでなく、男性など幅広い世代で日常的に行われています。アイメイクが身近になった今だからこそ、目を守るためのNGメイクを知り、メイクをもっと楽しみましょう。

参考文献
【メイクのやり方が難しいパーツランキング】女性500人アンケート調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000044061.html

池袋サンシャイン通り眼科診療所
https://www.ikec.jp/mailmag/mailmag-8939/

 

この記事を書いた人

山本 エミ

Webライター、編集者。学生時代は両目視力2.0をもちながら、現在は左右の目の視力差が大きい「不同視(ガチャ目)」に悩む日々。現代病である疲れ目など、目の健康に役立つ記事を中心に執筆している。

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