前編では、有酸素運動が目に与える効果について解説しました。おさらいすると以下の通りです。
【有酸素運動が目に与える効果】
- 眼圧を下げる
- 加齢黄斑変性症の進行を遅らせる
- ドライアイの改善につながる
有酸素運動が目にいいことがわかったところで、具体的にどうやって運動すればいいのか気になる方もいるでしょう。後編では、具体的な運動方法を紹介します。
具体的な運動方法
一口に有酸素運動と言っても、ランニングやジョギング、サイクリングなどさまざまな運動方法があります。今回は、一番ハードルが低いジョギングやウォーキングを軸にして具体的な運動方法を紹介します。
具体的な運動方法は以下の3つです。
- 最初はウォーキングから
- なるべく外で行う
- 1日30分行う
それぞれ解説します。
最初はウォーキングから
この記事を読んでいる方の中には、運動は久しぶりだという方も少なくないでしょう。いきなりジョギングやランニングからはじめてしまうと、心肺機能に急に負荷を与えてしまうことになってしまいます。
最初はウォーキングをして体を慣らしてから、ジョギングやランニングを行うのがおすすめです。
なるべく外で行う
トレーニングジムよりも外で有酸素運動をしたほうが、太陽光に含まれるバイオレットライトという光を浴びる量を増やせるので、近視の予防にもつながります。
バイオレットライトとは、太陽光に含まれる波長360〜400ナノメートルの光のこと。近視の予防だけでなく、うつ病や認知症にも効果があるため、運動するならバイオレットライトを浴びられる外で行うのがいいでしょう。
1日30分から行う
有酸素運動を続けないことには、目に与える効果は得られません。最初から気合いを入れて1時間以上運動すると次の日には「昨日頑張ったから今日はいいや」と思い、結局続かなくなるという失敗に陥ってしまいます。
そのため、最初はちょっと物足りないと思うくらいの時間で十分です。最初は1日30分から始めてみましょう。
ちなみに、有酸素運動をどれくらいするかの目安を距離ではなく時間にしたのは、スケジュールに入れやすくなるからです。
例えば1日3kmを目標にしてしまうと、その日の調子によって運動し終わる時間が異なってしまいます。終わる時間がばらばらだとどうしてもスケジュールに組み込みづらいので、距離ではなく時間を目標にしてトライしてみましょう。
まとめ
本記事では、有酸素運動をすることによって目に与える影響と、その具体的な運動方法を解説しました。
もちろん、有酸素運動だけで目の症状が治るわけではありません。あくまで予防や進行を遅らせるための手段です。目の調子が悪いと感じたら、なるべくはやめに近くの眼科で受診しましょう。
メノコト365
有酸素運動が目に良いって本当?その効果と具体的な運動方法を紹介【前編】
【参考文献】
frontier business「バイオレットライトでうつ病や認知症の予防・治療を目指す」
ひきち眼科「適度な運動の習慣が目の健康を保つ」