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サウナで目のトラブルを避けるには?3つのポイントと正しい対処法

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サウナは健康や美容にも効果的で、多くの人に愛される温浴法です。しかし、サウナを利用するにあたって、目にトラブルが生じるリスクがあることはご存知でしょうか?

本記事では、サウナで目のトラブルを防ぐための3つのポイントと正しい対処法を解説します。快適なサウナライフ(サ活)を過ごすために、ぜひ参考にしてください。

サウナが目に与える影響

サウナとは、一般的に高温・低湿度の環境下で汗を流し体を温める温浴法です。リラックス効果があるとされ、幅広い年代で愛されています。

しかし、サウナの特殊な環境下では、目への負担が大きくなります。特に、長時間の利用や毎日のようにサウナに通っている方は要注意です。目の乾燥や結膜炎、角膜損傷などのトラブルを引き起こす可能性があるためです。

こうしたサウナでの目のトラブルを避けるためには、適切な対策が必要となります。

 

サウナでの目のトラブルを防ぐための3つのポイント

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日本のサウナルームは、高温・低湿度なところが多く、一般的にドライサウナと呼ばれています。室内温度は90℃を超えることもあり、非常に高温です。さらに、湿度も低く30%しかありません。日本の最も乾燥する12〜2月でも湿度は50%前後なので、サウナルーム内はかなり湿度が低く、目にトラブルが生じてもおかしくない環境なのです。

安全でリラックスできるサウナライフを過ごせるように、サウナで生じる目のトラブルを防ぐ3つのポイントを紹介します。

  1. 目を保護する
  2. こまめに水分補給する
  3. 利用時間を調整する

1.目を保護する

一番手軽な対策として、タオルを目に掛けることです。タオルはサウナを利用するなら必ず用意するものなので、誰でも対策できます。タオルを目に掛けることによって、目の乾燥を防ぎます。

また、コンタクトレンズを使用している場合は、必ず外しましょう。コンタクトレンズを付けたままサウナルームに入ってしまうと、レンズが乾燥して目を傷つけてしまう恐れがあります。視力が悪くコンタクトレンズやメガネが外せない方は、サウナ専用メガネを利用しましょう。曇りづらく、フレームもサウナの熱で変形しないのが特徴です。

2.こまめに水分補給する

サウナでは、大量に汗を流すことになるので、こまめな水分補給は欠かせません。目のトラブルである眼精疲労は、体内の水不足も原因の1つとされています。

こまめな水分補給をしていないと眼精疲労の他に、脱水症状になる恐れもあります。サウナルームに入る前と出た後は必ず水分補給をしましょう。

3.利用時間・頻度を調整する

サウナの利用時間や利用頻度にも気をつけましょう。長時間の利用は、体に悪影響を与えるだけでなく、目への負担も大きくなります。サウナルームにいる時間は、個人差はありますが、6〜10分前後が良いとされています。

毎日利用している方もいますが、目の負担を考えると望ましくありません。サウナ中だと汗をかいていることもあり、目が乾燥していると感じづらいです。目が乾燥している状態が毎日のように続くと、目にトラブルが生じてしまいます。

 

体への負担が少ないサウナもある

サウナには、高温・低湿度のドライサウナと比べて、体への負担が少ないタイプもあります。特に、スチームサウナやミストサウナはサウナルーム内の温度は40〜50℃で、湿度も非常に高いため、目のトラブルも起こりづらいサウナです。

サウナは続けたいが、目の負担も少なくしたい方はスチームサウナやミストサウナの利用も検討してみてもいいかもしれませんね。

 

目のトラブルが発生した場合の正しい対処法

目のトラブルが発生した場合の正しい対処法画像

目のトラブルが発生した場合は、適切な対処を行うことが大切です。まずは、目を休めることが重要です。目をこすったり、こすりすぎたりすると症状が悪化することがあるため、避けるようにしましょう。

目薬を使用することも効果的です。目の症状に応じて適切な目薬を選び、使用法について正しく理解しておくことが重要です。サウナで生じた目のトラブルだと、目の乾燥が原因である可能性が高いので、ドライアイ用の目薬をおすすめします。目薬を使用する場合は、まず手を洗い、清潔な状態で目薬をさしてください。
症状が長引いたり、悪化した場合には、早めに医師に相談しましょう。

 

まとめ.サウナの利用はほどほどに

サウナで目のトラブルを防ぐためには、目を保護することや適切な水分補給、利用時間の調整などが重要です。サウナの利用はほどほどにしましょう。また、トラブルが発生した場合には、適切な対処法を行い、早めに医師に相談することが大切です。

サウナでのリラックス効果を求めている方も多いかもしれませんが、目のトラブルを引き起こす原因となってしまうことがあります。この記事を参考に、サウナでの目のトラブルを防ぎ、健康的な生活を送りましょう。

【参考文献】
サウナに入りたい!コンタクトレンズはつけたままでもOK?
ながやま眼科「流行性角結膜炎(はやりめ)」
JINS「JINS SAUNA」
水分不足は眼精疲労と関係がありますか?

この記事を書いた人

矢込郁

Webライター。筆者自身も網膜色素変性症で、視野が狭く暗い場所が見えづらいなかで生活を送っている。専門分野であるWeb・ITの知識と目に関する自身の経験を織り交ぜながら、視覚に問題のある方に寄り添った記事を執筆。

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