日本列島のほぼ中央に位置し、古くから交通の要衝として栄えた岐阜県大垣市。
大垣市に、首から上の病や悩みにご利益のある「御首神社」があります。
今回は、御首神社についてご紹介します。
御首神社について
今から約1,000年前、時の朝廷の政策に憤りを覚えた平将門公は、関東で天慶(てんぎょう)の乱を起こしました。
しかし、将門公は藤原秀郷・平貞盛によって捕らえられ、首を討たれます。
そして、将門公の首は京に送られ、獄屋の門にさらされることとなりました。
しかし、故郷・関東への恋しさのあまり、将門公の首が故郷へ帰ろうと飛び出します。
首が関東に戻れば再び乱が起こるのでは・・・この事態を恐れた美濃国南宮神社は、首が関東へ戻らぬよう祈願を行うと、神社に坐わす隼人神が西の方角から関東に向けて首が飛んでいることに気づいて矢を射ます。
隼人神が射た矢は首に命中し、あえなく首は落ちたといわれています。
そして将門公を神として崇め祀る事で、その怒りを鎮め霊を慰めるために、「御首神社」が創建されたといわれています。
首から上の病や悩みにご利益が授かれる御首神社
神社創建の由来から、古くより首から上の病にご利益のある神社として知られています。
境内に奉納された絵馬には、「目の病気が治りますように」「頭痛が治りますように」など首から上の病気平癒を願いが込められています。
近年においては、学業成就や合格祈願を願う学生も多く訪れるのだとか。
そのため境内の絵馬堂では、帽子やスカーフなどの首から上の部分に身に着ける着装品も奉納され、病気平癒や学業成就が願われています。
現代に繋がる祈りの数々
近年も、目や耳など、首から上の部位の痛みなどの悩みを抱えた人々が参拝し、祈祷を受けることも多いという御首神社。
また、頭がよくなりたいという願いを抱えた参拝者もいるとのこと。
首から上の病気にお悩みの方や学業を向上させたい方は、御首神社を訪れてみてはいかがでしょうか。
>アクセス
JR「荒尾」駅下車 徒歩約1分
近鉄バス「御首神社前」下車 徒歩約3分
>住所
岐阜県大垣市荒尾町1283-1
>お問い合せ
0584-91-3700
>備考
拝観料:無料 拝観時間:自由(社務所受付9:00~17:00)