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目にまつわるお役立ちニュース

目の健康寿命を延ばしたい!アイケアスクール講師駒ヶ峯氏が育てるアイケアのプロフェッショナルとは?

メガネやコンタクトレンズなどの販売店として全国に展開しているメガネスーパーでは、2016年より「MSアイケアスクール」(以下、アイケアスクール)という名前の学校を立ち上げました。

アイケアスクールは、その名の通りアイケアのプロフェッショナルを育成する場所。実は、そこで育ったアイケアのプロがメガネスーパー店舗に立ち、アイケアをサポートすることもあり、今業界でも注目のサービスとして話題になっているんです。

アイケアのプロとは何でしょう? メガネの接客にそれほどプロの力がいるのでしょうか?

その謎を探るため、アイケアスクールで講師を務めている駒ヶ峯氏にインタビューをしました。

アイケアのプロを育てるベテラン講師は、アイケアスクールで育つプロフェッショナルたちにどんなことを期待しているのでしょうか。

 


駒ヶ峯 達弘(こまがみね たつひろ)さん

株式会社メガネスーパーMSアイケアスクール講師。1985年に入社、店舗勤務を経て本社教育課へ。現在は研修統括グループのシニアマネージャーとして主に新入社員教育を担当している。


 

メガネはどこで買っても同じ?自分に合ったメガネ選びをしていない人が多い

駒ヶ峯さんと戸田編集部員の対談写真

戸田編集部員(以下、戸田):最近、メガネスーパーのアイケアの取り組みがテレビやネットで話題になっていますよね。今日はそのお話をお聞かせください。

駒ヶ峯さん(以下、駒ヶ峯):よろしくお願いします。メガネスーパーでは2014年頃からアイケアの取り組みが始まったので、注目していただけていることを嬉しく思います。

戸田:自分の目の健康に関心を持つことって大切ですよね。駒ヶ峯さんから見て世の中のアイケアの現状ってどう思いますか?

駒ヶ峯:私は30年以上この業界で働いてきましたが、アイケアに対する意識は人々の間にまだまだ根付いていないな…というのが正直な感想です。

戸田:アイケアという言葉自体に馴染みがないのかもしれませんね。

駒ヶ峯:歯は虫歯になるのが怖いから歯磨きをして予防しようという姿勢が当たり前になっていますが、目の場合は「こういうことをしていたら近視になる」という知識はあっても「近視にならないためにこれをしよう」と予防対策をしている人は少ないと思います。

戸田:たしかに、目は一生付き合う大切なものですが、他の部位の健康に比べると後回しにしてしまいがちかもしれませんね。

駒ヶ峯:そのため、目の健康を左右するメガネ選びについてもきちんと考えられていないのが現状です。どこでメガネを購入しても同じだろうと、しっかりとした検査をせず安くて手軽に買えるものを選んでいる人が、まだまだ多いのではないでしょうか。

戸田:ちょっと耳が痛いですね(苦笑)。遠くや近くが見えれば良いだろうという考えでメガネを選んできたかも。

駒ヶ峯:そういった現状を改善するために、メガネスーパーでは2014年頃からアイケアに関する事業もしっかりとやっていこうという動きになっています。そのひとつがお客様の眼の健康診断とも言える「トータルアイ検査」です。テレビでも取り上げられ、口コミで多くの方に広がりました。

戸田:眼の健康診断ですか、それは気になりますね。若者だけでなく年配の方までスマホを使うことが当たり前になり、昔より目を酷使することが多くなった現代だからこそ必要性を感じますね。

2時間もかけて52項目の検査⁉︎眼の健康診断を行ってくれるプロとは?

話をする駒ヶ峯さんの写真

戸田:トータルアイ検査とはどんな検査なんですか?

駒ヶ峯:お客様が自分に合った最高のメガネを作るために、目の状態を隈なく検査します。ライトコースからプレミアムコースまで用意していますが、検査項目は最大で52個。2時間がかりで行うんです。

戸田:ええ! 2時間もかけて目の検査を行うんですか! 今までやったメガネを作る時の検査ってだいたい10分くらいで終わっていたような気が…。

駒ヶ峯:こちらが検査項目の一覧になります。

検査項目一覧の写真

戸田:すごい、ほんとに52項目ありますね…。こんなに細かく目の機能を調べるんですね。

駒ヶ峯:ご覧いただくと分かると思いますが、単純に近視や乱視を測定するだけではありません。視距離のチェックや色覚チェックをはじめ、眼年齢や眼球の動きを調べる検査まで行います。

戸田:自分の目についてこんなに詳しく調べた経験はありません。ここまで専門的な検査をするということは、眼科医や専門の検査員の方が検査してくれるのでしょうか?

駒ヶ峯:いいえ。検査を行うのは医師ではなく店舗のスタッフなんです。彼らが確かな技術と正確な知識を持って検査ができるように、メガネスーパーでは「MSアイケアスクール」という学校を立ち上げ、アイケアについて専門的に勉強できるようにしています。

戸田:アイケアスクールでしっかりと学んだ店員さんが検査をしてくれるのですね!

駒ヶ峯:はい。目の症状やメカニズムに関する幅広い知識を持ったプロたちです。

凝縮したアイケアの知識と技術を習得できる「アイケアスクール」

アイケアスクール授業風景の写真

戸田:アイケアのプロを育てる学校とは、一体どのようなところなんでしょうか。

駒ヶ峯:アイケアスクールには6ヵ月クラスから1年クラスまで色々なクラスがあります。眼鏡士を育成する眼鏡学校では3〜4年かけて学びますが、短い期間で内容を学べるのがこのスクールの特徴のひとつです。

戸田:短期間であれだけの検査技術を習得しているんですか?

駒ヶ峯:店舗で必要なノウハウに焦点を当てているので、凝縮した濃い内容を学べるんです。

戸田:具体的にはどんな授業を行っているんですか?

駒ヶ峯:正しいメガネを選ぶための検査技術はもちろん、見え方の違いや目のメカニズムについても勉強しています。

戸田:では、スクールを卒業した人はお店の中でも高いスキルを持ったスタッフということですね!

駒ヶ峯:メガネスーパーには社内資格制度があり、検査技術、接客の力量ごとに等級が与えられます。トップの者においては、他店で「メガネを作れない」と匙を投げられてしまったお客様にもしっかりと向き合い、その方の目の状態に合ったメガネを作り上げることができた、なんて逸話もあるんです。有段者の力量発揮ですね。

戸田:かっこいい…! さすがアイケアのプロですね。安心して任せられそうですね。

駒ヶ峯:スクールの卒業生の中にはまだまだひよっこの者もいますが、ベテラン層にはない熱意を持ってお客様に接し「あなたが丁寧に検査してくれたから、またお願いしたいわ」というお言葉を頂戴することもあります。

戸田:丁寧に寄り添って検査してもらえたら、安心して任せようという気持ちになりますよね。

駒ヶ峯:スクールではアイケアのプロとして申し分ない知識と技術を学んでいるので、彼らには自信を持って店舗に立ってほしいと思います。

ミッションは目の健康寿命を延ばしていくこと

対談中の駒ヶ峯さんの写真

戸田:トータルアイ検査やアイケアスクールのお話を聞いて、自分の目にあったメガネ選びって大切なんだなと感じました。

駒ヶ峯:昔は「メガネをかけないことが自慢である」という考えが主流でしたが、それも変えていきたいですね。場合によってはメガネを使わないよりも、きちんとした検査を行い自分に合ったメガネを使っているほうが、目の健康寿命を延ばせる可能性があるのです。私たちはアイケアのプロとして、自分の目に合ったメガネ選びの必要性についても伝えていきたいですね。

戸田:時代によって目の健康への考え方も変化しているのですね。体の他の部分と同じくらい、アイケアの重要性が世の中にもっともっと広まったらいいなと思います。

駒ヶ峯:目をしっかりとケアすることで、歳を重ねても目の健康を保つことができる。人々の目の健康寿命を延ばしていくことは、私たちの社会的ミッションです。

戸田:最後に、駒ヶ峯さんが育てているアイケアのプロたちへ託している思いについて教えてください。

駒ヶ峯:スクールの卒業式では「一般の人たちが当たり前のように目の健康寿命の話をする社会を作っていくのが、次世代を担う君たちの仕事だ」と言って生徒たちを送り出しています。彼らの活躍が、人々の目の健康寿命を延ばす一手になることを願います。

取材を終えて

駒ヶ峯さんと戸田編集部員の写真

アイケアスクールについてお話をお聞きし、目の健康寿命について日頃から意識を持つことの大切さを感じました。アイケアスクールを卒業したプロたちは、本人以上にその人の目のことを理解してアドバイスしてくれる頼もしい存在です。

一生使う目だからこそ、プロのアドバイスをもとにアイケアを行っていきたいですね。

 

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※ 本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断、治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【参考】
MSアイケアスクール
トータルアイ検査

この記事を書いた人

戸田 友里

わかさ生活プロアドバイザー。一人でも多くの人に目の健康に関する正しい情報を伝えたいと、Webや紙面で発信する活動を行っています。ビジョントレーニング指導者1級。

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