かつて外国との交易が栄え、異国情緒の文化が漂う長崎市。
「坂の町」として知られる長崎市は、石段が山の上まで続いているため、坂の上からは長崎市内の風景を楽しむことができます。
そんな坂の町・長崎市に地域の方から「目の神様」として親しまれている「生目八幡宮」があります。
生目八幡宮について
生目八幡宮は長崎市天神町に位置し、長崎市の特徴である石段を登っていくと、銀色に輝く生目八幡宮の鳥居が参拝客を迎えてくれます。
生目八幡宮は宮崎県・生目神社の分社として江戸時代に創建されたといわれており、大正13(1924)年に改築されています。現在の社殿は平成7(1995)年に、旧社殿を覆うように新しい社殿が建てられました。
ご祭神に品陀和気命(ひだわけのみこと:応神天皇)と藤原(平)景清公が安置され、景清公が眼病平癒に霊験あらたかとされていることから、眼病祈願のためにこちらを訪れる参拝客が多いのだとか。
生目八幡宮は地域の方によって美しく整備され、また、境内が坂の上に位置していることから、眼下に広がる長崎市内の風景を眺めることができます。
生目八幡宮の眼病祈願
生目八幡宮の社殿を覗いてみると、壁の両側に「眼病平癒祈願掲示板」があり、そこには「目目目…」「めめめ…」「メメメ…」と書かれた用紙が貼られています。
自分の年齢に一つ加えた数の「目」という文字を書いて奉納すると、目の病が良くなるという習わしが現在も残されています。
そのため、眼病平癒を祈願する人々がこちらを絶えず訪れています。
掲示板に貼られた用紙をよく見てみると、地元長崎の方はもとより、北は北海道から南は沖縄の方も眼病祈願をこちらで行っていることがわかります。
地域の方によって親しまれている生目八幡宮。
長崎市内を訪れた際は、生目八幡宮を訪れてみてはいかがでしょうか。
>アクセス
長崎路面電車「宝町」駅下車 徒歩約5分
>住所
長崎県長崎市天神町6番
>備考
【拝観料】無料【参拝時間】自由