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「ルテイン」ってどんな成分?目に良いの?基本情報から研究情報まで解説!

ルテインサプリメント

あなたは最近眼科に行きましたか?一部の眼科では、サプリメントを取り扱っていることをご存じでしょうか?眼科でもサプリメントとしておすすめされることもある「ルテイン」。なぜ目に良いといわれているのか、その成分や働きの秘密にせまります。

ルテインとは?基本情報

「ルテイン」という言葉を聞いたことはありますか?

ルテインは「カロテノイド」に分類される成分のひとつです。カロテノイドは自然界に600種類以上も存在しているといわれており、大きく分けると、β-カロテンやα-カロテンなどの「カロテン系」と、ルテインやゼアキサンチンなどの「キサントフィル系」の2種類に分けられます。

キサントフィルの「キサント(Xantho)」はラテン語で「黄色」、「フィル(Phill)」は「葉」を意味する単語です。余談ですが、植物の葉っぱに存在する緑色の色素は「クロロフィル」と呼ばれており、こちらもギリシャ語のchloros(緑)と,phyllon(葉)から作られた造語といわれています。

キサントフィルやクロロフィルはともに植物の葉や花に含まれ、色を示す成分です。秋によく見られる紅葉も、葉にもともと含まれている緑色の色素「クロロフィル」が壊されて少なくなり、キサントフィルの割合が多くなることで、赤や黄色の葉っぱに変わります。

緑黄色野菜に多く含まれるルテイン

ルテインはほうれん草やブロッコリーなどの緑色が濃い野菜、かぼちゃやにんじんなどの黄色やオレンジの野菜など、色の濃い緑黄色野菜に多く含まれています。ルテインを10 mg含む、75 gの冷凍ホウレンソウを2か月間毎日食べると、血液中のルテイン濃度が高まり、網膜の黄斑の色素濃度(MPOD:ルテインとゼアキサンチンの濃度)が高まるということがわかっています[1]。

また、ルテインは「油(脂)に溶けやすい性質」を持っているため、ルテインを食事から摂るときは油を使った調理方法がおすすめです。ラット(大きめのネズミ)にオリーブオイルといっしょにルテインを摂らせると、ルテインの吸収量が高まったという研究結果もあります[2]。今日の夕食は緑黄色野菜のオリーブオイル炒めなどいかがでしょうか?

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高純度のルテインはマリーゴールドに含まれる

ルテインは色の濃い緑黄色野菜に含まれていますが、そんなに多くは含まれていません。平均的な食事には、約 1~2 mg のルテインとゼアキサンチン量しか含まれていないといわれています[3]。ルテインの1日の摂取量は6mg以上が望ましいとされており、継続的に1日あたり10mgのルテインを摂取することで加齢性眼疾患のリスクを軽減すると報告されています。

そのためサプリメントでそのギャップを埋めたいところですが、野菜だけでは十分な量を抽出することが大変です。それゆえサプリメント用のルテインは、「マリーゴールド」の花びらから抽出される高純度ルテインを使用することが一般的です。

マリーゴールド写真

さらにルテインの抽出方法にも工夫があります。ルテインには2種類のタイプが存在しており、それぞれ「フリー体ルテイン」と「エステル体ルテイン」と呼ばれています。

フリー体ルテインは、体内に存在するものと同じ形に精製されたルテインです。そのため、サプリメントとして摂取した後に形を変えずに吸収されます。エステル体ルテインは、フリー体ルテインに脂肪酸が結合されたもので、抽出後の未精製のルテインを指します。精製を行う工程がないため安価ですが、体内に入ってもそのまま吸収されません。

摂取したエステル体ルテインは、体内で酵素の力を借りて脂肪酸をルテインから分離することで、フリー体ルテインへと変化した後、体内に吸収されます。サプリメントの原材料としては、高品質で高純度なルテインであるケミン社のFloraGLOルテインが有名です。

ルテインはなぜ目に良いの?基本的な働き

ルテインはもともと私たちの体内に存在しています。主に目の中の黄斑や水晶体、皮膚、乳房、大腸に存在していますが、体内では作ることができません。そのため食事から摂取する必要があります。また、体内に存在するルテインは加齢に伴って減少することがわかっています[4]。黄斑変性や白内障をはじめとする眼病が加齢により増加するのは、体内のルテイン量が年齢とともに減少していくことに関係がある可能性もあります。

さらに、網膜の中心である黄斑は、光が最も集まる目の中の中心部分です。黄斑は、黄色いシミ(斑:まだら)のように見えることからこの名前がついています。黄斑にルテインやゼアキサンチンといった黄色っぽい色素が集まることによって、ブルーライトのように高エネルギーで目に悪影響を与える可能性のある光を吸収し、目を守る働きが期待できます。

目の断面図

ルテインのもう一つの特徴は、抗酸化作用です。抗酸化作用とは、体内で発生した活性酸素を抑制する力のことです。活性酸素とは、普通の酸素に比べ、著しく反応性が増すことで強い酸化力を持った酸素です。

もともと体内では、活性酸素が過剰にならないよう、抗酸化システムが備わっているのですが、そのバランスが崩れ体内の活性酸素が過剰になると、体の成分である脂質やたんぱく質、DNAなどに影響し、老化や病気の原因になるとされています。ルテインは、こういった活性酸素に対抗する成分として注目されています。

ルテインが眼科医に選ばれるわけ

ルテインが注目される一番の理由は、研究実績(エビデンス)の多さです。

ルテインと目に関する研究は数多く、特にアメリカで行われた大規模臨床試験「AREDSⅡ」が有名です。4,200人もの加齢黄斑変性の患者さんを5年間にわたって追跡したところ、ルテインやゼアキサンチンのサプリメントを摂ることで進行性の加齢黄斑変性のリスクが低くなりました[5]。

ルテインは、白内障に対する研究結果もあります。ルテインは目の組織では水晶体と網膜黄斑に多く存在していますが、ルテインの摂取量と白内障の発症率に関係があり、摂取量が少ないほど、発症率が高いことが知られています[6]。

他にも、ルテインを摂取することで黄斑の色素の密度が高まり、強く眩しい光に対する耐性が高まりまぶしい光を受けた後の回復時間が改善されることを示しました[7]。

夜間に車や自転車を運転していて、正面からやってくる車のヘッドライトを「まぶしいっ」と感じた経験はありませんか?光を受けてまぶしいのも、そのあと、暗さに目が慣れるまで少し時間がかかってしまうのも困りものです。ルテインはこういった状況に役立つことが示されています。

食事で摂取できない成分はサプリメントでの摂取がおすすめ

ルテインの1日の摂取量は6mg~10mgが良いとされていますが、この記事で述べたとおり、これだけの量をすべて食事から賄うのは至難の業です。そのため、サプリメントでの摂取はいかがでしょうか。これまでの情報を基に考えると、

  • ルテインの量は10㎎以上
  • 一緒にゼアキサンチンが配合されているもの
  • 原材料はマリーゴールド由来
  • フリー体のルテイン配合のもの

などがルテインサプリメントを選ぶポイントです。

まとめ

ルテインは目の専門医からも信頼されている天然成分です。そのため、最近では取り扱いされている眼科さんも増えてきました。

普段から眼科に掛かっていない読者の方は、サプリメントだけを買いに眼科を訪問するのは気が引けるかもしれませんが、定期的に目の検診を受けることで病気の早期発見につながることもあります。また、インターネットでも品質の良い商品を選ぶことはできます。

ルテインは目の健康に必要不可欠な栄養素ですが、食事だけでは摂取しきれないところもあるので、サプリメントうまく活用したいですね。

※ 本サイトにおける各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。個別の症状について診断、治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【参考文献】

[1]Ozawa Y, Nagai N, Suzuki M, Kurihara T, Shinoda H, Watanabe M, Tsubota K. Effects of Constant Intake of Lutein-rich Spinach on Macular Pigment Optical Density: a Pilot Study. Nippon Ganka Gakkai Zasshi. 2016, 120(1):41-8
[2]Lakshminarayana R, Raju M, Krishnakantha TP, Baskaran V. Lutein and zeaxanthin in leafy greens and their bioavailability: olive oil influences the absorption of dietary lutein and its accumulation in adult rats. J Agric Food Chem. 2007, 55(15):6395-400.
[3]ケミン社Webサイト https://www.kemin.com/ap/ja/markets/human-nutrition/information-for-eye-doctors
[4]Obana A, Hiramitsu T, Gohto Y, Ohira A, Mizuno S, Hirano T, Bernstein PS, Fujii H, Iseki K, Tanito M, Hotta Y. Macular carotenoid levels of normal subjects and age-related maculopathy patients in a Japanese population. 2008, 115(1):147-57.
[5]Age-Related Eye Disease Study 2 Research Group. Lutein + zeaxanthin and omega-3 fatty acids for age-related macular degeneration: the Age-Related Eye Disease Study 2 (AREDS2) randomized clinical trial. 2013, 309(19):2005-15.
[6]Ribaya-Mercado JD, Blumberg JB. Lutein and zeaxanthin and their potential roles in disease prevention. J Am Coll Nutr. 2006, 23(6 Suppl):567S-587S.
[7]Stringham JM, and BR Hammond. Macular pigment and visual performance under glare conditions. Optometry and Vision Science. 2008, 85: 82-88.

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この記事を書いた人

大江 絵美

健康食品管理士

わかさ生活研究員。岐阜薬科大学薬効解析学研究室に4年間出向し、目のことやビルベリーの健康効果の研究を行ってきました。目のこと、サプリメントの素材について新しい研究や調査を行っています。

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