文字の
サイズ

見えない・見えづらい方へのお役立ち情報

駅や公共施設などでAIが「白杖」を検知し、サポートにつなげる画像認識技術とは

近年、視覚障がい者のサポートにもAIが活用されており、これまでも本サイトにてAIを搭載した機器やアプリをご紹介いたしました。今回は「白杖」をAIが検知することで視覚障がい者の安全や困っていることを解決しようと開発された技術をご紹介いたします。

AIを活用し社会課題を解決する企業
「Takumi Vision株式会社」

画像AIを活用し、先端技術を実用化することで社会課題を解決する企業を目指しているTakumi Vision株式会社(京都市)の代表取締役 片桐一樹さんは鉄道の駅や公共施設などにおいて白杖や車椅子をAIカメラで自動検知する画像認識技術を開発しました。
この技術は、視覚障がい者が使用する白杖や車椅子利用者をカメラ映像から検知し、駅の係員や公共施設のスタッフへ通知することで、支援が必要な利用者への早期サポートを可能にするAIソリューションです。
高齢化社会の進展に伴い、駅や公共施設ではユニバーサルデザインの整備が進んでいますが、現場では人手不足などにより、利用者一人ひとりの状況を把握することが難しいという課題があるようです。
Takumi Vision株式会社はこうした社会課題に対し、画像認識AIを活用して支援が必要な人を早期に把握する技術を開発されています。

先回りサポートを実現

活用が想定されているのは、鉄道の駅・市町村の役所・図書館・空港・大型商業施設などです。AIにより、駅のホームでの視覚障がい者の転落事故防止など、駅や公共施設を誰もがより安全に安心して利用できる先回りサポートが実現可能です。

軽量AIアルゴリズムにより低コストでの導入が可能

Takumi Vision株式会社が開発したAIは、独自の軽量アルゴリズムを採用しているのが特徴です。
一般的なAIシステムでは、高性能なサーバーが必要になることがあるそうですが、既存の監視カメラ環境を活用した導入が可能。
また、特許技術を活用した画像鮮明化アルゴリズムを保有されており、暗所や悪条件の映像でも検知制度を高めることができるといわれています。

 

今後の展開

鉄道会社や自治体、公共施設などと連携しながら技術の導入を進め、AIによる安全・安心な社会インフラの実現を目指されています。
また、転倒検知や異常行動検知など安全監視分野での画像AIソリューションの開発も行われています。

終わりに

この記事を執筆する少し前、私は駅のホームで電車とホームの隙間に右足が落ちて怪我をしてしまい、完治するのに1ヵ月以上かかりました。
そのほかにも、役所で行きたい窓口になかなかたどり着けなかったことや、商業施設で店員さんを見つけるのに苦労したことなど視覚障害により困ったこと、危なかったことが数多くありました。
今回紹介した技術が多くの場所で採用されるともっと安全に安心して外出できると思い、導入されるのを楽しみにしています。

参考URL
Takumi Vision株式会社

 

 

 

この記事を書いた人

山本 旭彦

わかさ生活ヘルスキーパー。網膜色素変性症によって視野が狭くなり、暗いところも見づらい症状をもつ。視覚障がいへの理解、気軽にサポートできる環境を広めようと、「あきひこさんの一日」と称した出張授業を小学校などで継続的に実施しています。

こちらの記事もおすすめ