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「失明原因第1位」は他人事じゃない。3月8日からの世界緑内障週間に知っておきたい自分の目を守るということ

世界緑内障週間ポスター

「最近、なんとなく目が疲れやすい」「スマホの文字が見えにくいのは年齢のせいかな?」 そんな風に感じている皆さんに、ぜひ知っておいてほしい一週間があります。
毎年3月、世界中で行われる「世界緑内障週間(World Glaucoma Week)」。
2026年は3月8日(日)から3月14日(土)
まで開催されます。
この期間中、日本全国のランドマークや医療機関が鮮やかなグリーンに染まる「ライトアップinグリーン運動」を目にすることもあるでしょう。なぜ今、これほどまでに「緑内障」への注意が呼びかけられているのでしょうか。
自分にはまだ早いと思っている方にこそ知ってほしい、目の健康寿命を守るために大切なことをお伝えします。

日本人の失明原因、第1位は「緑内障」

眼科で受診する様子
「失明」と聞くと遠い世界の話に聞こえるかもしれませんが、その原因の第1位は、実は私たちの身近に潜む「緑内障」です。視覚障害の原因の40.7%を占めており、他の病気と比べても突出して多いのが現状です。

特に驚くのが、40歳以上の「20人に1人」という発症率。これは、学校のクラスメイトや職場の同僚の中に必ず数人はいる、というくらいの身近な数字です。緑内障は決して特別な病気ではなく、私たちが年齢を重ねる中で等しく向き合うべき、とても身近なリスクなのです。

なぜ「音もなく忍び寄る病」といわれるのか

緑内障の最も恐ろしい点は、自覚症状がほとんどないまま進行することです。緑内障は、目から脳へ情報を伝える「視神経」が傷つき、視野が少しずつ欠けていく病気です。しかし、私たちの目は非常に優秀で、片方の目の視野が欠けても、もう片方の目が補ったり、脳が情報を補完したりしてしまいます。
そのため、自分自身で見えにくいなと気づく頃には、病状がかなり進行してしまっているケースが後を絶ちません。一度失われた視神経や視野は、現在の医療では元に戻すことができないのです。

2026年「ライトアップinグリーン」街が緑に染まる、特別な1週間

2026年の世界緑内障週間において、日本緑内障学会を中心に「早期発見・継続・希望」という3つのメッセージが掲げられています。期間中、夜の街を歩いていると、いつもとは違う緑色の光に包まれた建物に出会うかもしれません。この輝きは単なるイルミネーションではなく、「あなたの眼がずっと健やかでありますように」という願いが込められた、希望のバトンなのです。

この「ライトアップinグリーン運動」は年々規模を拡大しており、2026年も札幌テレビ塔、東京スカイツリー、横浜マリンタワー、名古屋テレビ塔、京都タワー、神戸ポートタワー、福岡タワーをはじめ、お城や街の眼科クリニックまで、全国数百箇所におよぶ施設がこの運動に参加しています。

世界緑内障バナー

たら「最後に眼科で検診を受けたのは、いつだったかな?」と思い出してみましょう。現地にライトアップを見に行けない方でも、公式サイトを通じてオンラインでこの運動に参加することができます。

ライトアップin グリーン運動参加フォーム(出典:https://ryokunaisho.jp/lightup_green/

あなたの思いで、全国をグリーンライトでいっぱいにしましょう。

関連記事:「世界緑内障週間」~あなたの眼がずっと見えていますように~

 

「40歳を過ぎたら一度は検診」を合言葉に

緑内障の有病率は40歳から急増します。健康診断の「眼圧検査」だけでは見つからない正常眼圧緑内障もあるため、眼科専門医による「眼底検査」を受けることが重要です。
また、近年の研究では、強い近視がある人は若年層であっても緑内障のリスクが高まることが分かっています。20代・30代であっても、「自分はまだ若いから」と過信せず、コンタクトレンズの処方時などに定期的なチェックを受けましょう。もし検診で緑内障が見つかっても、決して絶望する必要はありません。現代では優れた点眼薬や低侵襲な手術が登場しており、早期に発見して適切な治療を継続すれば、一生、日常生活に支障のない視野を維持できる可能性が格段に高まっています。

緑内障は、早期に発見し、正しく向き合えば決して怖い病気ではありません。一番の不幸は「知らないうちに進行してしまうこと」です。2026年3月8日から、街を彩るグリーンの輝きを見たら、ぜひご自身、そして大切なご家族の目の健康について話し合ってみてください。「早期発見・継続・希望」 あなたの未来を照らす光を、今、あなた自身の手で守り始めましょう。

参考文献

https://www.ryokunaisho.jp/light_up/static/summary2026

 

 

 

この記事を書いた人

メノコト 編集部

目の健康に関するあらゆる情報を発信しています。子どもたちが健やかな目で生活できるように、小さなうちから正しい健康習慣を身につけてもらうための健育イベントを開催するなど、目の健康について意識を高めるきっかけになることを願い様々な活動をしています。

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